報道によると、トランプ米大統領は9日、「中国との通商協議はとてもうまく進んでいる」と述べたものの、「米国にとって適切な内容である場合のみ合意を受け入れる」との考えを示した。8日には、「中国は関税撤廃を望んでいる、私はまだなにも合意していない」、「中国は通商合意の成立を私が望んでいる以上に望んでいる、現状に満足している」との見方を伝えている。輸入関税の撤回についてトランプ大統領は
「何も合意していない」と語っているが、12月15日の追加関税の発動は回避される可能性が高いとの見方が広がっている。

 市場関係者の間からは「米中通商協議は第3段階まで想定されており、協議は2020年後半まで続く可能性がある」との声が聞かれている。ある市場関係者は「通商協議の第1段階の合意に関する署名手続きは12月中に行なわれるとしても、その時点で第2段階以降の通商協議や関税撤回について具体的な計画が提示されない場合、株安・円高の相場展開となる可能性がある」と指摘している。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米中通商協議の行方は依然として不透明