23日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開となり、日経平均は22500円を挟んでのもみ合いになりそうだ。22日の米国市場は買い先行で始まったが、サウジアラビアを巡る地政学リスクへの警戒感からNYダウは下げに転じた。一方、AMDが5%を超える上昇となるなど、半導体関連の一角が買われており、支援材料になりそうだ。また、円相場は1ドル112円80銭台とやや円安に振れて推移していることも安心感につながる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円安の22475円だった。

 昨日の東証1部の出来高は11億株台と低水準だったが、本日も売買は膨らみづらく、薄商いの中をインデックスに絡んだ売買に振らされやすい需給状況が続くことになりそうだ。
日経平均はボトム圏での推移が続いており、下値の堅さは意識されてきているが、ボリュームを伴った上昇を見せてこれないと、本格的なリバウンドは期待しづらいところでもある。中国市場の動向も注目されやすい。

 決算発表シーズンとなる中、本日引け後に決算発表が予定されている日本電産<6594>の動向が注目される。安川電<6506>では意外感のある下方修正が失望につながったこともあり、日本電産の決算でセンチメントが明るくなるかが注目されるところでもある。日経平均はソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさ株の影響を受けやすく、方向感の掴みづらい状況が継続。

 物色は決算を手掛かりとした個別対応になりやすく、昨日決算を発表したADワークス<3250>の他、業績修正を発表したホットリンク<3680>、マネパG<8732>、両毛システムズ<9691>、アールビバン<7523>、CEHD<4320>、エスティック<6161>などに短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすい。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均こう着のなか、決算を手掛かりとした個別物色に