日経平均は続落。14日の米国市場でNYダウは反発し、44ドル高となった。6月の卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回ったものの、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が金融緩和の縮小を急がない姿勢を示し、買い安心感につながった。ただ、半導体関連株などに売りが出て、ナスダック総合指数は続落。また、国内での新型コロナウイルス感染拡大が懸念され、本日の日経平均は69円安からスタートすると下げ幅を広げた。中国経済の減速なども意識され、引けにかけて一時28240.21円(前日比368.28円安)まで下落した。

大引けの日経平均は前日比329.40円安の28279.09円となった。東証1部の売買高は9億7117万株、売買代金は2兆1142億円だった。業種別では、鉱業、その他金融業、陸運業が下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのは鉄鋼のみだった。東証1部の値下がり銘柄は全体の84%、対して値上がり銘柄は13%となった。

個別では、日立<6501>が3%超下落したほか、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ
<9983>、ソニーG<6758>、三菱UFJ<8306>など売買代金上位は全般軟調。トヨタ自<
7203>や任天堂<7974>は小安く引けた。このところ環境関連銘柄として賑わっていたレノバ<9519>だが、本日は利益確定売りが広がって急落。ラウンドワン<4680>は自己株式の処分、JINSHD<3046>は業績下方修正を発表して売りがかさんだ。また、ラクス<3923>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、レーザーテック<6920>やZHD<4689>、アドバンテス<6857>は小高い。決算発表のクリレスHD<3387>、サイゼリヤ<7581>、不二越<6474>や、業績上方修正のVコマース<2491>、リソー教育<4714>
は大きく上昇。また、IDOM<7599>が東証1部上昇率トップとなった。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は続落、329円安、国内感染拡大や海外経済減速に懸念