日経平均は3日続伸。24日の米国市場でNYダウは3日続伸し、378ドル高となった。ナスダック総合指数やS&P500指数は過去最高値を更新。新型コロナウイルスの治療法やワクチンの開発に期待が高まった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで257円高からスタート。経済活動正常化への期待から景気敏感株を中心に買いが入り、上げ幅を広げる展開となった。後場の寄り付き直後には一時23431.04円(前日比445.53円高)まで上昇し、コロナショック前の2月21日終値(23386.74円)を上回る場面もあった。

大引けの日経平均は前日比311.26円高の23296.77円となった。東証1部の売買高は12億0989万株、売買代金は2兆1242億円だった。2兆円台に乗せたのは14日以来。業種別では、空運業、繊維製品、銀行業が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、精密機器、その他製品、医薬品の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の76%、対して値下がり銘柄は21%となった。

個別では、日経平均への寄与が大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>が2%超の上昇。三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンク株は3%前後の上昇となった。米国市場の流れを引き継いでJAL<9201>やANA<9202>といった空運株が大幅高となり、外資系証券の格上げが観測された資生堂<4911>も上げが目立った。その他ではトヨタ自<7203>やキーエンス<6861>が堅調で、ソニー<6758>は小幅に上昇。また、ピアラ<7044>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、「ウィズコロナ」銘柄としてこのところ強い値動きだった任天堂<7974>やエムスリー<2413>が本日は利益確定売り優勢。ZHD<4689>も小安く引けた。ニトリHD<9843>は8月既存店売上高も引き続き堅調だったが、サプライズなしと受け止められ3%超の下落。また、ツナグGHD<6551>などが東証1部下落率上位に顔を出した。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は3日続伸、コロナショック前回復する場面も、治療法開発に期待