日経平均は続伸。21日の米国市場でNYダウは63ドル高と4日続伸し、本日の日経平均も米株高を好感して50円高からスタートした。寄り付き直後には米政権運営の先行き懸念や前日に続く通信株安でマイナスに転じる場面も見られた。しかし、朝方強含みだった円相場が再び下落に転じるとともに日経平均は上昇し、後場に入りこの日の高値22390.20円(前日比170.47円高)を付けた。買い一巡後は米中の通商協議など重要イベントが複数控えているとあって、これらを見極めたいとの思惑から高値もみ合いが続いた。

大引けの日経平均は前日比142.82円高の22362.55円となった。東証1部の売買高は11億2133万株、売買代金は1兆9848億円だった。業種別では、石油・石炭製品、輸送用機器、ガラス・土石製品が上昇率上位だった。一方、パルプ・紙、陸運業、情報・通信業など5業種が下落した。

個別では、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、東海カーボ
<5301>、スズキ<7269>などが堅調。トヨタ自などの輸出株は円安が好感され、スズキでは目標株価引き上げの動きも観測された。自社株買い実施を発表したマネックスG<8698>は6%近い上昇。東エレク<8035>やSUMCO<3436>は米半導体株高を受けて買われた。レーティング引き上げ観測の物語コーポ<3097>や日電子<6951>、月次業績が好調だったスクロール<8005>などは急伸。また、日農薬<4997>はADEKA<4401>による株式公開買付け(TOB)価格にさや寄せする形で、買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、前日売られたKDDI<9433>、NTT<9432>、NTTドコモ<9437>といった通信株の一角は続落。ファーストリテ
<9983>もさえない。また、スルガ銀<8358>は一部報道が嫌気されてストップ安水準まで売られた。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は続伸、円弱含みで輸出株などに買い