4人家族で「食費8万円は高い」と思ってたら、友人に「その人数で10万円以下はすごい」と褒められビックリ! 実際“食費8万円=高い”は「ひと昔前の物価水準」? データで4人家族の平均を確認
4人家族の食費は「月10万円超え」が当たり前という現実
「4人家族で食費8万円は使い過ぎ」という罪悪感は、ひと昔前の物価水準や、極端な節約術を取り上げるメディアの情報に影響されているケースもあります。
総務省統計局が公表した「家計調査(家計収支編)2025年(令和7年)」のデータによると、4人家族のうち勤労者世帯の1ヶ月あたりの食費平均は10万3320円です。
過去の統計データを見ると、4人家族のうち勤労者世帯の1ヶ月あたりの食費平均は、2021年の8万6019円が、2022年は8万7103円、2023年は8万9812円、2024年は9万6023円と、物価高騰の影響もあり、食料品の購入にかかる費用は増加しています。
さらに、夫婦共働きで日々忙しく過ごしている場合、スーパーの総菜や冷凍食品、週末のレジャーを兼ねた外食などに頼る機会も増えるため、4人家族の食費が月10万円を超えることも珍しくありません。
このような物価高で、外食費や日々の食材費をすべて含めて「月8万円」に抑えられているのであれば、家計管理が行き届いている証拠です。世間の平均値と比較しても、十分に自信を持ってよい水準でしょう。
1日約2600円! 食費8万円でやりくりする難しさ
「月8万円」という数字を1日あたりに換算してみると、その大変さがよく分かります。
1ヶ月を30日とした場合、1日あたりの食費予算は約2600円です。この金額で、家族4人分の朝食、夫婦の弁当や昼食代、夕食の食材、さらには子どものおやつや飲み物代までをすべて賄わなければなりません。
特売日を狙ってまとめ買いをしたり、余った食材を無駄なく使い切ったり、外食の回数を意識的に減らしたりと日々の細やかな努力がなければ、なかなか達成できない数字です。「もっと削らなければ」と自分を追い込む必要はなく、現状のやり繰りがうまくできていることを自信をもってください。
注意! 子どもの「食べ盛り期」で食費が跳ね上がる
しかし、今の食費が8万円で安定しているからといって、安心しきってしまうのは禁物です。子どもの成長に伴い、食費が大きく増えるタイミングがやってくる可能性があります。
例えば、子どもが現在小学生であれば、一般的に食べる量はまだ大人よりも少ないため、月8万円の予算内でも工夫次第で十分に収まります。ところが、子どもたちが中学生や高校生へと成長し、本格的な「食べ盛り期」に突入すると、状況は一変します。
特に男の子は食べる量が増えやすく、毎食のようにお米を何杯もおかわりし、肉類のおかずもあっという間になくなってしまうでしょう。塾や部活動が始まれば、帰宅後の間食や夜食が必要になるかもしれません。
この時期になると、現在と同じような節約を心がけていても食べる量が増えるため、食費が月10万円以上に膨らむケースも予測できます。今の食費だけで判断せず、将来の増加も見据えて家計のシミュレーションしておくことが重要です。
無理な節約は禁物! 栄養と家計を守る今後のコントロール術
将来の食費増加が見込まれるからといって、今から無理に食費を6万円や5万円に削ろうとするのは本末転倒です。育ち盛りの子どもにとって、十分なたんぱく質やビタミンなどを含む栄養バランスのよい食事は、心身の成長に大切です。
食費を削るために野菜や肉を減らし、炭水化物ばかりの食生活にすれば、家族の健康を損なう原因にもなってしまいます。
家計をコントロールしつつ栄養を守るためには、鶏むね肉や豚こま切れ肉、豆腐、卵、旬の安い野菜など「低価格かつ栄養価の高い食材」のレパートリーを増やすことが効果的です。
また、忙しい共働き生活でストレスをためないよう、「週末の1日は総菜や外食で手を抜く」など、息抜きの予算もあらかじめ月8万円に組み込んでおくことで、無理なく節約を続けやすくなります。
今の8万円に自信を持って数年後の増加に備える
4人家族で毎月の食費を8万円に抑えられているのであれば、近年の物価高や共働き世帯のライフスタイルを考慮しても十分に節約できています。使い過ぎではないかと悩む必要はありません。
ただし、子どもが成長して中学生や高校生になれば、食べる量が増え、食費が10万円、12万円と膨らむ可能性があります。今のうちから将来の食費増加を家計のライフプランに組み込んでおき、無理に食費を削って栄養バランスや心の余裕を失うことのないよう、柔軟で健康的な家計管理を続けていきましょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告 ―月・四半期・年―
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー