夫が「返品保証付き」だから安心と、通販で「3万円」のロボット掃除機を購入。使ってみると期待したほどきれいにならず、返品を申し出たところ「代金はポイントで返します」とのこと…。現金での返金を求めることはできないのでしょうか?
返品保証付きでも、現金で返金されるとは限らない
通販で購入した商品に「返品保証」が付いていても、必ず現金で返金してもらえるとは限りません。返品保証とは、販売店が定めた条件を満たせば、商品を返品できる仕組みです。
返金方法は販売店によって異なり、銀行振込やクレジットカードへの返金のほか、通販サイト内で使えるポイントが付与される場合もあります。
例えば、3万円のロボット掃除機を返品し、3万円相当のポイントが付与されたとしましょう。そのポイントが購入先の通販サイトでしか使えなければ、別の販売店で掃除機を買い直すためには使えません。そのため、購入時にポイントでの返金について、通販サイト上に明記されていたかが重要です。
事前にポイント返金と明示され、その条件に同意して購入した場合は、原則として販売店のルールに従うことになります。
一方、ポイント返金の説明がなかった場合や、現金で返金されると受け取れる案内があった場合は、現金での返金を求めて交渉できる余地があります。
通販では返品・返金の条件はどのように決まる?
通販の返品には「特定商取引法」という法律が関係しています。これは、消費者と販売業者の間で起こるトラブルを防ぐための法律です。
通販では原則として、販売店が定めた「返品特約」に従います。返品特約とは、返品できる期間や条件、送料の負担などを定めたルールです。
なお、通販には、訪問販売などで利用できるクーリング・オフ制度がありません。クーリング・オフとは、一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度です。
ただし、販売店が返品特約を表示していない場合は、商品を受け取った日を含めて8日以内であれば、原則として返品できます。この場合、返品にかかる送料は購入者の負担です。
また、返品の理由によっても対応が異なります。
今回のように「期待したほど掃除できなかった」という理由だけでは、基本的に購入者側の都合による返品と考えられます。
一方、商品が故障していたり、広告で説明された性能を満たしていなかったりする場合は、販売店側に責任がある可能性があります。例えば「自動で充電場所に戻る」と説明されていたのに、その機能が正常に動かない場合です。
このように、商品が契約内容に合っていない場合は、修理や交換を求めたり、一定の条件を満たせば契約を解除して代金の返還を求めたりできる可能性があります。
ポイント返金に納得できない場合はどうすればよい?
ポイントでの返金に納得できない場合は、まず購入時の返品条件を確認しましょう。通販サイトの商品ページや利用規約、注文確認メールなどに、返金方法が記載されている可能性があります。
例えば、購入時には「30日間返品保証」とだけ表示され、ポイント返金について説明がなかったとします。その場合は、販売店に「購入時にポイント返金の説明を確認できなかったため、支払った代金を返金してほしい」と伝えてみましょう。
あわせて、ポイント返金の根拠となる規約や、購入時の表示内容を確認することも大切です。
交渉する際は、商品ページのスクリーンショットや注文確認メール、販売店とのやり取りを保存しておきましょう。購入時の条件を確認する資料として役立ちます。
返品保証の内容を購入前に確認してトラブルを防ごう
返品保証付きの商品でも、必ず現金で返金されるとは限りません。ポイント返金が契約条件になっていれば、原則としてその条件に従うことになります。
ただし、購入時に説明がなかった場合や、商品に不具合がある場合などは、現金での返金を求められる可能性があります。
今後、通販で家電などを購入する際は、返品できる期間だけでなく、返金方法や送料の負担、使用後でも返品できるかを確認しましょう。
特にロボット掃除機のように、実際に使わなければ性能を判断しにくい商品は、使用後の返品条件を確認することが大切です。
「返品保証付き」という言葉だけで安心せず、保証の具体的な内容まで確認することが、通販でのトラブルを防ぎ、納得できる買い物につながります。
出典
特定商取引法ガイド 通信販売
独立行政法人国民生活センター 通信販売はクーリング・オフできません
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー