600万円を年5%で25年間運用すると約2032万円に


現在40歳なら、65歳までは25年間あります。仮に600万円を年5%の複利で25年間運用できた場合、計算上は約2032万円になります。

 

つまり、追加投資を一切しなくても、25年後には約2032万円となり、目標の2000万円を超える計算です。長期間にわたって利益を再投資することで、複利の効果が大きくなることが分かります。

 

ただし、これは年5%で継続的に運用できたと仮定した場合の計算結果です。

 


NISAなら年5%で運用できる?


NISAは、株式や投資信託などの運用で得た利益が非課税になる制度であり、運用利回りを保証するものではありません。そのため、年5%の利益はあくまでもシミュレーション上であり、確約ではありません。

 

例えば、600万円を25年間運用した場合、利回りによって結果は次のように変わります。






・年1%:約769万円

・年3%:約1256万円

・年5%:約2032万円

・年7%:約3256万円



このように、年3%なら2000万円には届きません。一方、年7%なら3000万円を超える計算です。ただし、実際の株式市場では毎年一定の利回りになるわけではなく、資産が大きく値下がりする年もあります。

 


そもそも600万円を一度にNISAへ投資できない


もう1つ注意したいのが、NISAの投資枠です。現在のNISAでは、年間投資枠は「つみたて投資枠」が120万円、「成長投資枠」が240万円で、合計360万円が上限です。

 

そのため、600万円を同じ年に全てNISA口座へ投資できません。そのため、最速で600万円をNISAで投資するなら、1年目に360万円、2年目に240万円を投資するといったように、少なくとも2つの年に分ける必要があります。

 

なお、投資時期が分かれるため、600万円全額を最初から25年間運用する試算とは、実際の運用結果が異なります。

 


貯蓄600万円を全て投資に回しても大丈夫?


本記事の家庭では、住宅ローンや教育費の負担が大きい点にも注意が必要です。600万円が家計の金融資産の全てなら、全額を投資に回すのは慎重に考えたいところです。

 

例えば、子どもの進学費用や住宅の修繕費など、数年以内に必要になるお金まで投資すると、株価が下落したタイミングで売却せざるを得なくなる可能性があります。まずは生活費の予備資金や近い将来の支出に備えるお金を預貯金で確保したうえで、当面使う予定のない資金で投資を検討することが大切です。

 


半分の300万円を運用したらどうなる?


例えば、600万円のうち300万円を預貯金として残し、残りの300万円を年5%で25年間運用できた場合はどうでしょうか。この場合、運用した300万円は約1016万円になります。

 

さらに、手元に残した預貯金300万円を合わせると、合計で約1316万円です。目標の2000万円には届きませんが、現金を確保しながら資産形成を進められる点はメリットでしょう。不足分を補うには、家計の状況に応じて少額の積み立てを続ける方法も考えられます。

 


まとめ


600万円を年5%の複利で25年間運用できれば、約2032万円となり、計算上は65歳までに2000万円を達成できます。ただし、NISAは年5%の利益を保証する制度ではなく、年間投資枠の制限があるため、600万円を一度にNISAへ投資できません。

 

住宅ローンや教育費の負担がある家庭では、貯蓄を全て投資に回すのではなく、必要な現金を確保することが重要です。投資による資産形成を検討しながら、毎月少しずつでも貯蓄を増やせる家計を目指しましょう。

 

執筆者 : 三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など


情報提供元: ファイナンシャルフィールド
記事名:「 40歳で「貯蓄600万円」ですが、同僚に「NISAで年5%運用なら、放置で2000万円になる」と聞き驚き! 全額投資は不安ですが“25年で3倍以上に増える”なら投資すべきですよね?「年1~7%」で比較 」