【ams OSRAMメディアアラート】スマートライト時代に向け、デジタルフォトニクスが次世代イノベーションを加速
Dream News 2026年09月02日 13:00:00
ams OSRAMは、デジタルフォトニクス技術の可能性を最大限に引き出すことで、モビリティ、通信、センシングなど多様な分野で次世代のイノベーションを推進しています。
トーマス・エジソンによる電球(※1)の商業化は、人々の生活を根本から変えました。これは、フォトニクス技術による最初の大きな技術革新だったと言えるでしょう。
デジタルフォトニクスとは
デジタルフォトニクスは、ams OSRAMの戦略の中核を成すものであり、ピクセル化された発光デバイスやセンサをデジタルインターフェースと組み合わせることで、これらをインテリジェントなシステムへと進化させる技術を指します。
成長を牽引する主要マーケット
●人工知能(AI)
●AIデータセンター向け高速接続技術
●スマートモビリティ
●AR/VRおよびスマートグラス
●デジタルヘルス
●産業オートメーション
私たちは今、フォトニクス革命の新たな幕開けを迎えています。その変化は照明分野にとどまらず、通信、センシング、量子コンピューティング、AIといった急成長分野にも広がっています。光信号を制御、処理、解析する技術は、未来の革新的なアプリケーションを支える基盤であり、モビリティ、ヘルスケア、デジタル接続、セキュリティ、産業オートメーションに大きな変革をもたらす可能性を秘めています。また、マイクロLEDをはじめとする技術革新により、ピクセル化された発光・受光素子のアレイをチップスケールで実現することが可能になりました。こうした技術は、スマートデバイス、ロボティクス、データ通信をはじめとする幅広い分野で、新たな価値を生み出しています。
この新たな革命において、デジタル制御および読み取りが可能な光は、さまざまな産業で培われたシステムレベルの知見と豊富なアプリケーションノウハウを基盤として、拡張性の高い実用的なソリューションへと進化しています。私たちは、この光技術への新たなアプローチを「デジタルフォトニクス」と呼んでいます。そして、当社はこの分野のパイオニアであることを誇りに思っています。
私たちが考えるデジタルフォトニクスは、光の役割そのものを変革するものです。単なる照明としての光から、接続し、センシングし、相互作用するインテリジェントで多機能なテクノロジーへと進化させているのです。
高度なピクセル化発光デバイス、光学センサ、デジタルインターフェースを組み合わせることで、光はスマートでプログラム可能な次世代システムを支える基盤となります。
AI、AR/VR、ロボティクスといったメガトレンドを原動力に、この変革は、より高速で、より効率的、そしてより直感的な可能性を新たに切り拓いています。
重要な基盤技術
従来のエレクトロニクスシステムが電子の流れに依存しているのに対し、フォトニクスシステムは、より高速で、より省エネルギーであり、外部からの干渉に強く、高い精度を実現できるという特長を備えています。これらは、光の物理特性に基づく本質的な優位性です。近年では、新たなマイクロ発光デバイスやセンサの開発に加え、AIインフラへの需要が急速に拡大していることを背景に、光ベース技術の優位性がますます明確になっています。業界アナリストのYole Groupによると、世界のフォトニクス市場は2025年の460億米ドルから2030年には810億米ドルへ拡大し、2025年から2030年までの年平均成長率(CAGR)は12%に達すると予測されています。
欧州では、フォトニクスは極めて重要な技術分野と位置付けられており、欧州連合(EU)(※2)はこれを「キー・エネーブリング・テクノロジー(重要基盤技術)」の一つに認定しています。その理由として、フォトニクスが次のような価値をもたらすことが挙げられています。
●デジタル化、エネルギー、ヘルスケア、セキュリティなどの分野における地域の戦略的な変革を支える
●技術主権の確立に向けた取り組みを後押しする
●AI、量子通信、先端半導体製造をはじめとする重要技術のハードウェア基盤を提供する
こうした背景から、私は当社が進めるデジタルフォトニクスへの戦略的転換に大きな確信を持つとともに、期待を寄せています。この戦略は、2020年に統合した両社の補完的な強みを基盤としています。すなわち、高度なセンサICの開発で高い評価を得ているオーストリアのamsと、自動車向けLEDをはじめ数多くのLED市場セグメントで世界をリードするドイツのOSRAMです。
当社はこれまで、統合後の舞台裏(※3)で着実に取り組みを進めてきました。旧amsが持つデジタル半導体技術と、旧OSRAMが有する光源技術を融合し、「デジタルフォトニクス分野における世界的リーダーとなる(※4)」という共通の使命のもと、一体となった企業への変革を進めてきたのです。このビジョンは、2025年後半に開始した光技術を中核とする新たな戦略によって着実に実現へと向かっています。
実社会で広がるデジタルフォトニクスの可能性
EVIYOS(TM)(※5)は、デジタルフォトニクスを実用化した画期的な技術です。光を制御可能でデータ駆動型のプラットフォームへと進化させ、次世代アプリケーションの実現を支えています。車載用高解像度フロントライティング向けに開発されたこのプラットフォーム(※6)は、ams OSRAMが開発した革新的なマイクロLED技術を実用化した最初のアプリケーションです。自動車のヘッドランプに搭載した場合、EVIYOS技術は25,600個の光点を個別に制御することができ、従来のヘッドランプを上回る視認性を実現すると同時に、対向車や歩行者への眩惑を抑えながら、より安全な夜間走行を可能にします。
この革新的な技術(※7)は、高い評価を受ける受賞歴を有しており、すべての道路利用者にとっての安全性向上(※8)に貢献しています。その中核となっているのが、マイクロLEDと制御回路を超小型パッケージに統合したams OSRAMの製品です。まさに、デジタルフォトニクスの実践例といえるでしょう。
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自動車用ヘッドランプは、当社のマイクロLEDアレイ技術の数ある用途のほんの始まりに過ぎません。小型化・デジタル化された光の活用がもたらす可能性は、コンシューマー分野においても大きな広がりを見せています。近い将来、次世代スマートグラスのユーザーは、拡張現実(AR)を活用した新たな体験を享受できるようになるでしょう。例えば、レンズ内に組み込まれた高解像度ディスプレイを通じて、外国語の会話をリアルタイムで翻訳したり、見知らぬ街で地図を見ることなくナビゲーション用の矢印表示を確認したりできるようになります。こうしたディスプレイは、マイクロ発光デバイスを搭載したams OSRAMのプロジェクションエンジンによって実現されます。
驚くべきことに、これらのマイクロ発光デバイスと、数千個に及ぶ発光デバイスそれぞれに最適なタイミングで最適な電力を供給するコントローラーチップは、スマートグラス(※9)の中にほとんど目立たない形で組み込めるほど小型かつ軽量です。まさにこれこそが、ams OSRAMのデジタルフォトニクスが実現する未来なのです。
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もう一つの有望な応用分野が、AIデータセンターです。
ハイパースケールデータセンターは、現代のAIインフラを支える中核として、数千基もの高性能プロセッサをかつてない高速性で相互接続しています。しかし、通信帯域への需要が急速に拡大する中、従来の銅線ベースの「プラガブル」技術は限界に近づいており、同時に消費電力やコストも増加しています。
デジタルフォトニクス技術は、この課題に対する有力なソリューションを提供します。より高い信頼性と優れた実装性を実現することで、次世代のデータ通信を支えます。当社は、並列動作する数百個の低消費電力マイクロLEDアレイ(※10)が、単一の高出力レーザー送信機を上回る性能を発揮し、消費電力を大幅に抑えながらより高いデータ伝送速度を実現できることを実証しています。
「Wide &Slow(ワイド&スロー)」と呼ばれる光データリンク技術は、まだ開発の初期段階にあります。しかし当社はパートナー企業とともに、この技術革新の最前線で開発を推進しています。この技術が普及すれば、大きな商業的価値を創出するとともに、AIデータセンターの効率を飛躍的に向上させる可能性があります。
よりスマートで健康的な社会を支える技術
デジタルフォトニクスは、私たちにとって非常に大きな可能性を秘めた分野です。なぜなら、それは世界を変えつつあるさまざまな長期的メガトレンドと密接に結びついているからです。
その一つが、デジタル化と個別最適化が進むヘルスケアです。健康管理やフィットネス向けデバイスにおいて、当社のセンサは血流の光学測定とデジタル処理を組み合わされることで、心拍数や血圧をはじめとするバイタルサインを極めて高い精度で測定・追跡します。
当社の技術はすでに高度なレベルに達しており、最新のウェアラブルデバイスにおいて初めて医療機器レベルの性能を実現しています。これにより、患者のバイタルサインを日常生活の中で継続的にモニタリングし、そのデータを診断に活用する新たな医療アプローチ(※11)への可能性が広がっています。このような連続的な測定は、医療機関で断続的に行われる検査よりも、患者の健康状態をより正確に把握できる場合があります。
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この高い性能はスマートフォンにも活かされています。スマートフォンのカメラがなぜこれほど高品質な写真を撮影できるのか、不思議に思ったことはないでしょうか。その理由の一つが高度な光センシング技術です。周囲の光環境を正確に認識し、それに応じてカメラの動作を最適化することで、優れた画質を実現しています。この機能の基盤となっているのがデジタルフォトニクスであり、当社の環境光センサやカラーセンサの複数世代にわたる製品に採用されています。
このセンシング技術の最新の進化形がスペクトルセンサです。従来のセンサよりも細かく可視光スペクトルを分析することで、より高精度な光の測定を可能にします。数百ドル相当の機材を使用するプロの写真家のように、このスペクトルセンサは、スマートフォンが太陽光なのか人工照明なのかといった光源の種類を判別することを可能にします。その結果、ユーザーが実際に見ている世界を忠実に再現した、自然で正確な色表現を実現します。
デジタルフォトニクスは極めて基盤的な技術であり、その活用方法について尋ねられたとき、正直なところ、私たち自身もその可能性のすべてを把握しているわけではありません。お客様との協業を通じて新たなアイデアやソリューションが次々と生まれており、スマートセンサや発光デバイスがもたらす可能性を、私たちはまだ探求し始めたばかりです。
その好例が、当社のダイレクトToF(dToF)測距センサです。産業分野では、ロボットやドローンが周囲の環境を正確に認識し、人と共存する空間においても安全に移動できることが求められています。光学技術とデジタル技術を融合したdToFセンサは、自律走行ロボットの安全な運用に必要な高精度かつ高速な距離測定を実現します。
この技術は、工場や物流倉庫における自動化のさらなる推進に貢献しています。反復的な作業や単純作業の負担を軽減し、人材をより付加価値の高い業務へとシフトさせるとともに、オペレーションの効率性、安全性、信頼性の向上を支援しています。
デジタルフォトニクスの未来を切り拓くプラットフォーム
これらの革新的なデジタルフォトニクスの実装はすべて、ams OSRAMが有する独自の技術力と資産を基盤としています。当社はすでに、先進的な発光デバイス、光学センサ、さらにはそれらを支えるドライバーICや制御ICに至るまで、市場で最も幅広い製品ポートフォリオを有するフォトニクス分野のリーディングカンパニーです。現在、デジタルフォトニクスを将来の成長を牽引する中核領域と位置付け、戦略および組織体制を一貫してこの分野に集中させています。光、センシング、データを融合することで、従来の照明やセンシングの枠を超えた新たなアプリケーション領域へと事業を拡大しています。また、システムアーキテクチャ全体を統合することで、付加価値の高い差別化ソリューションの提供を可能にしています。
こうしたソリューションの開発・製造は、エピタキシャル成長技術、先進パッケージング、蛍光体、光学フィルター、TSV(Through-Silicon Via:シリコン貫通ビア)、マイクロLED、さらにアナログおよびミックスドシグナルIC向けCMOS製造技術など、多岐にわたる独自技術によって支えられています。また、欧州を拠点としながらグローバルな製造・サービス体制を展開する企業として、今日の半導体サプライチェーンを巡る不確実性に対するお客様の懸念軽減にも貢献しています。
ams OSRAMは、デジタルフォトニクスに対する需要拡大の追い風を最大限に生かせる絶好のポジションにあると言えます。当社の技術ポートフォリオは、まさに今求められている市場ニーズと合致しています。自動運転、AI、AR/VR、スマートヘルス、ロボティクス、データセンターといったメガトレンドは、データの取得、伝送、そしてエネルギー利用の効率化において新たなアプローチを必要としています。当社のチームが培ってきた光学技術の専門性と情熱を原動力とするデジタルフォトニクスは、まさにこうした課題に応える技術であり、新たな成長機会を切り拓いています。この大きな可能性は、当社のスローガンである「Sense the power of light(光の力を感じよう)」を体現するものです。
(※1) https://ams-osram.com/about-us/120-years-of-the-osram-brand
(※2) https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/policies/photonics
(※3) https://ams-osram.com/documents/d/ams-osram/eng-geschafts-und-nachhaltigkeitsbericht-ams-osram-2025
(※4) https://ams-osram.com/documents/d/ams-osram/20260203-ams-osram-creating-the-leader-in-digitial-photonics
(※5) https://ams-osram.com/products/product-families/eviyos
(※6) https://ams-osram.com/innovation/how-ingenuity-and-expertise-led-to-the-development-of-our-multi-pixel-led
(※7) https://ams-osram.com/news/press-releases/deutscher-zukunftspreis
(※8) https://ams-osram.com/news/media-stories/eviyos-hd25
(※9) https://ams-osram.com/applications/mobile-wearables/virtual-augmented-reality
(※10)https://ams-osram.com/innovation/microleds-from-headlamps-to-the-data-center
(※11)https://ams-osram.com/innovation/transforming-healthcare-with-wearable-technology
ams OSRAMについて
ams OSRAM Group(SIX:AMS)は、革新的な光とセンサソリューションのグローバルリーダーです。デジタルフォトニクスのスペシャリストとして、優れたエンジニアリング能力と最先端のグローバルな製造能力を兼ね備え、お客様にデジタル照明やセンシングテクノロジーの多彩なポートフォリオを提供しています。
「光の力を感じよう」-当社の成功は、光が持つ可能性に対する深い理解を基盤としてきました。120年にわたり、自動車、工業生産、医療、コンシューマー向け電子機器などの市場に変革をもたらすイノベーションを創出してきました。OSRAMブランドの記念となる本年には、世界で約18,500人の従業員が、スマートモビリティ、人工知能、拡張現実、スマートヘルス、ロボティクスといった社会のメガトレンドに沿った先駆的なソリューションの開発に注力しています。これは、約12,000件の特許の取得・出願に反映されています。オーストリアのプレムシュテッテン/グラーツに本社を置き、ドイツ・ミュンヘンに共同の本社を設置しています。当グループは2025年に33億ユーロの収益を達成しており、ams-OSRAM AGは、スイス証券取引所に上場しています(ISIN:AT0000A3EPA4)。
詳細情報はこちらをご覧ください:https://ams-osram.com/ja/
amsとOSRAMは、ams-OSRAM AGの登録商標です。また、当社製品およびサービスの多くはams OSRAM Groupの商標または登録商標です。ここで記載されるその他全ての企業名および製品名は、各所有者の商標または登録商標である場合があります。
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情報提供元: Dream News