「MariaDB Enterprise Platform 2027」により、56%向上したスループット、強化されたレジリエンス、新たなAI機能を単一の堅牢な基盤に統合。また、同社がデータベースからエージェント型エンタープライズ向けのプラットフォームへと進化したことを象徴する、新たなブランド・アイデンティティーを発表

米カリフォルニア州レッドウッドシティー、アイルランド・ダブリン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --エージェント型エンタープライズ向けの統合型オープン・データベース・プラットフォームを提供するMariaDB plcは、「MariaDB Enterprise Platform 2027」を発表しました。このリリースでは、ピーク時のスループットが56%向上し¹、マルチリージョン展開におけるレジリエンスが強化され、AIエージェントの構築と実行がより迅速に行えるようになります。オープン・ソースの運用データベースとして始まったこのプラットフォームは、現在では、ミッションクリティカルなトランザクション、リアルタイム分析、インメモリ処理による高速性、AIツール、およびマルチリージョン展開を、単一の統合プラットフォーム上で実現しています。同時に発表された新しいブランド・アイデンティティーは、同社が目指す方向性を示しており、世界で最も信頼されているデータベース・プラットフォームとして、AI主導のエンタープライズを支えていきます。




本番環境で稼働するすべてのAIエージェントは、利用するデータが正確であることを前提としています。多くの企業では、そのデータは複数の運用データベース、データ・ウェアハウス、ベクトルストア、ETLエンジン、キャッシュなどに分散され、システム間の連携が増えるたびに、レイテンシーや同期の遅延が発生し、障害につながる箇所も増えていきます。こうしたリスクは今後さらに増大するでしょう。IDCの予測では、G2000(世界の大手企業2,000社)におけるエージェントの利用が2027年までに10倍に増加し、トークンおよびAPI呼び出しの負荷は1,000倍に増加すると報告しています²。また、2027年までに、高品質でAI対応のデータ基盤を整備できなかった企業は、生産性が15%低下するとも予測しています³。「Enterprise Platform 2027」は、こうした負荷と、企業がすでに運用しているアプリケーションの双方に対応するよう設計されており、スタックにさらなる脆弱性を生じることなく、エージェントを追加することができます。


MariaDB plcの最高経営責任者であるロヒット・デ・ソウザは、「AI競争を制するのは、最も賢いモデルではありません。エージェントを支えるインフラを統合した企業こそが勝利を収めるでしょう。AIのためにシステムを追加するたびに、新たな弱点が生まれ、それがシステム全体の破綻を招きます。エージェントには強固な基盤が必要です。それによって、エージェントが行うアクションをすべて追跡できます。だからこそ、私たちは、お客様の最も重要なシステムをすでに支えているトランザクション処理基盤を起点として、機能を拡張しているのです。MariaDBは、単なるデータベースという枠をはるかに超えています。私たちは、エージェント型エンタープライズが構築される基盤そのものです」と述べています。


「Enterprise Platform 2027」の内容


アナリティクスを最優先するベンダーは、最も実現が難しいワークロードであるトランザクション処理に後から対応しています。一方、MariaDBは、金融サービス、通信、小売、公共部門など、あらゆる業界のミッションクリティカルなシステムをすでに支えているトランザクション処理基盤を起点に、機能を拡張しています。そのため、新たに追加される機能にもこの基盤が持つ信頼性が受け継がれています。厳選されたオープン・ソースを基盤とするこのプラットフォームでは、コードをオープンに保ちながら、MariaDBがコントリビューターの検証、リリースの精査、そして堅牢化されたビルドの提供を行います。これにより、企業はオープン・ソースの透明性を享受しながら、責任を持って対応するベンダーのサポートを受けることができます。「MariaDB Enterprise Platform 2027」リリースの各構成要素は、この基盤の上に成り立ち、現代のアプリケーションとAIエージェントが企業に課す要求に応えるものです。



  • エージェントの構築を高速化:「AI Retrieval」は、単一のマネージド・サービスを通じて、ドキュメントや稼働中の運用データをエージェントの回答の根拠として活用できるようにし、自然言語による質問を読み取り専用のSQLに変換します。AIプラグインにより、MariaDBの専門知識がクロード・コードやコーデックスなどのコーディング・エージェントに組み込まれるため、開発者は最初から正確なコードを生成できるようになります。


  • エージェントの実行を高速化:「Agent Memory」により、セッション間で共有できる永続的なインメモリ・ストアをエージェントに提供し、長時間にわたるエージェントの処理も、中断した時点から再開できます。「Semantic Cache」は、異なる表現で過去に尋ねられた質問に対する答えを返すため、応答時間とトークン・コストを削減します。


  • 単一の統合データ・レイヤーで実現:「MariaDB Exa」は、複雑なパイプラインなしに、稼働中の運用データに対してリアルタイム分析を実行します。コア・エンジンにネイティブに組み込まれたベクトル検索により、前回のメジャー・リリースと比べ、1秒あたりのクエリ処理数が最大30%向上し、AIアプリケーションはより迅速に関連性の高い結果を取得できます。


  • 再構築せずに拡張可能:サード・パーティーによるテストでは、今回のリリースは前回のメジャー・リリースと比較してピーク時のスループットが56%向上しています。また、Raftによるクラスタリングおよび競合の検出・解決機能により、マルチリージョン展開における拡張性とレジリエンスが強化されています。


  • セキュリティーと制御の維持:役割ベースのアクセス制御の統合セットが、すべてのワークロードに適用されます。「Bring Your Own Cloud」により、企業はデータを任意の場所に保管でき、FIPS 140-3準拠により、連邦機関やその他の規制対象企業が暗号化要件を満たすことができます。


IDCのエンタープライズ・インテリジェンス向けデータベース・システム担当リサーチ・ディレクターのデヴィン・プラット氏は、「データベースは、いつの間にかエンタープライズAIにおいて最も困難な課題となっています。ほとんどの企業は、エージェントを導入する際にデータ・インフラを再構築することはなく、すでに業務を遂行しているシステムにエージェントを追加することになります。そのため、トランザクション処理基盤とその機能、つまり同一の稼働データを基に、分析、検索、メモリ機能を提供できる能力が、エージェント型ワークロードの実用的な出発点となります」と述べています。


SanjMoの主アナリストであるサンジーブ・モハン氏は、「ほとんどのプラットフォームは、アナリティクスの側面からエージェント開発に注力しており、これは、最も実現が難しいワークロードであるトランザクション処理に、後から対応していくことを意味します。エージェントには強固な基盤が必要なため、実績のあるトランザクション処理基盤を起点に機能を拡張していく方が、長期的に安定したアプローチです。エージェントの活用で成功を収める企業こそが、データの散在を解消し、エージェントが真に信頼できる基盤を構築できるでしょう」と述べています。


MariaDBの進化を反映した新たなアイデンティティー


「Enterprise Platform 2027」は、2年間におよぶ戦略的な投資と開発の集大成であり、その機能は従来のデータベースの枠をはるかに超えています。MariaDBの新しいブランド・アイデンティティーは、この変革を反映したもので、刷新されたロゴと鮮やかな新しいカラー・パレットを取り入れた、より力強いビジュアル・システムで構成されています。この新しいブランド・アイデンティティーは、リニューアルされたmariadb.comにて公開されます。MariaDBの新たなロゴとブランドのガイドラインは、MariaDBメディア・キット(mariadb.com/about-us/logos)から入手可能です。


MariaDB plcの最高マーケティング責任者であるトレイシー・ストラウスは、「ブランドは、一文字も見ずともその企業が何を信条としているかを伝えるべきものです。しかし、私たちのブランドは過去のストーリーを伝えるものになっていました。新たなアイデンティティーは、設計思想としてオープンであり、あらゆるワークロードに対応する統合性を備え、エージェント型エンタープライズのために構築された企業としての姿を示しています。意図的に明るく自信に満ちたデザインにしたのは、それがまさに今日の私たちの姿だからです」と述べています。


提供状況


「MariaDB Enterprise Platform 2027」は、一般提供が開始されています。このプラットフォームには、「MariaDB Enterprise Server 12.3」、「MariaDB Exa」、「MariaDB GridGain」、「MariaDB MaxScale」、「MariaDB Enterprise Manager」、および「MariaDB Enterprise Kubernetes Operator」が含まれています。オン・プレミス、あらゆるクラウド環境、あるいは「MariaDB Cloud」上のマネージド・サービスとしてご利用いただけます。「MariaDB AI Retrieval」は、今月下旬に「MariaDB Cloud」上においてパブリック・プレビューで提供開始予定です。


同プラットフォームの実際の動作をご覧になりたい方は、2026年11月18日に開催されるウェビナー「エージェント時代に対応するプラットフォーム:『MariaDB Enterprise Platform 2027』の紹介」にご登録ください。


その他リソース


MariaDBについて


MariaDBは、エージェント型エンタープライズ向けの統合型オープン・データベース・プラットフォームです。組織は、複数のシステムを連携させる代わりに、MariaDBを活用して同一の稼働データ上でトランザクション、分析、AIを実行できます。MariaDBは、航空会社の予約やモバイル決済から、コア・バンキング、行政サービス、人々をつなぐネットワークに至るまで、世界が日々利用するシステムの基盤を支えています。そのオープン・プラットフォームは、オン・プレミス環境やあらゆるクラウド環境でロックインされることなく稼働するため、組織は自社データとコストを完全に管理でき、システム全体について単一の企業が責任を持ってサポートします。MariaDBは、世界中の数千社の企業と数百万人の開発者から信頼されており、ドイツ銀行、DBS銀行、ノキア、レッド・ハット、サムスン、ヴァージン・メディアO2などもその利用企業に含まれます。詳細については、mariadb.comをご覧ください。


¹ マクナイト・コンサルティング・グループ、「高同時実行性TPC-Cベンチマーク」、2026年10月。HammerDB TPROC-C(TPC-Cに基づくものであり、公式のTPC-C結果ではない)、インメモリ・エンジンのスケーラビリティー・テスト、グーグル・クラウド上での「MariaDB Enterprise Server 12.3.3-0」と「11.8.3-1」の比較。MariaDBの協賛による。詳細な構成については、公開レポートをご覧ください。


² IDC、「IDC FutureScape:2026年における世界のIT業界に関する予測」、ドキュメント番号:US53858725、2025年10月。


³ IDC、「IDC FutureScape:2026年における世界のエージェント型人工知能に関する予測」、ドキュメント番号:US53860925、2025年10月。


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 MariaDB、エージェント時代に向けたエージェント対応プラットフォームと大胆な新ブランドを発表 」