「夫が趣味で集めたガンダムプラモデル(ガンプラ)を捨てる妻」に関し、テレビやネットで激論が飛び交っています。何年もかけてコツコツ集めたガンプラ。ひとつ増えるとき、夫はなんとも言えず幸せな気持ちになったはず。日頃のストレスも忘れる趣味。それを捨て去る妻。まさに「モンスターワイフ!!」。ひどすぎる、離婚してもいい、結婚に夢が持てなくなる、と妻への反感が広がっています。モンスターワイフを定義した著書がある私は、こんな妻を「夫の趣味妨害モンスター」と名付けました。



 



とはいえ、妨害モンスターの言い分も聴かなくてはなりません。夫の宝物を捨て去るほどの「ブチ切れる原因」があるはず。



 



 



■妻の「まあいいか」が通用しないパターン



 



私が考えるに、その理由は4つ。1つ目は、費用です。小遣いの範囲以上に出費し、家計費を圧迫する。妻が日々節約する中、浪費されるとそりゃ気分が悪い。2つ目は、スペースの問題。服の収納スペースが夫のCD、DVDに占拠され、シーズンオフの服を実家に置かざるをえなくなった妻が、私の周りにいます。衣替えのたび自宅と実家を車で往復するのに疲れ、ある日突然キレました。



 



「趣味に費やす労力を他に向けて」という妻の願望もありますね。妻と話す時間、子供に向き合う時間、家事を忘れて趣味に没頭し、妻の言葉もスルー。そんな趣味ファーストの夫には「家族と趣味とどっちが大事なの」となってもしょうがない。



 



4つ目は趣味のジャンルへの拒否感です。妻が苦手なエロチックなゲーム、格闘ゲーム、サバイバルゲームに妻無視で没頭する。または家族を置いて、釣りやバイク、スポーツ観戦などで長時間外出する。最初は「まあいいか」と許せるけど、度を越すと腹が立ってしまうものです



 



 



■「ガンプラ」と「高級和牛」を天秤にのせるな



 



では、妻は夫の趣味に、どう接するのが正解でしょうか。まず、見て見ぬふりができるギリギリのラインを決めておきましょう。ガンプラを捨てた奥さんも、鉄道模型を捨てた奥さんも、最初のうちは傍観するだけだったかもしれません。ちょこちょこ夫に不満を伝えていたのに、限界点を超えたから暴挙に出た。「この趣味はエスカレートしそうだ」と感じたら、「ここまで増えたら家には置けない」「小遣いでレンタル倉庫を借りてくれ」とはっきり伝えましょう。



 



費用の問題は家事で「相殺」してもらいましょう。5000円のフィギュア代を、「そのお金があれば水道代が払える」「高級和牛を2パック買える」と生活費に換算しないことです。換算した途端、怒りのボルテージが上がります。「その分、家族に奉仕してちょうだい」というスタンスをおすすめします。



 



怒る理由が「もっと私を見てほしいから」だとすれば、思い切ってそう言いましょう。夫の気持ちが「趣味>妻」で、自分を大事にしてくれない、周りが見えなくなっている。そう感じたなら、怒るのではなく「寂しい」と本音を告げましょう。



 



男の趣味は、仕事や家族を離れてのんびりできる大切な時間。それを理解し、我慢できるギリギリのラインを2人で話し合うのが一番です。ゼロか100かでなく、趣味の「弊害」も具体的に説明しながら、折り合いをつけるのです。とはいえ、ストレス発散の時間を否定すると、自分を全否定されたと受け取られるかもしれません。上手に伝えつつ、愛も伝えてしまう。妻自身も没頭できる趣味を作り、夫へのストレスから解放される手もあります。「趣味妨害モンスター」にならぬよう、まずは一呼吸。



 


情報提供元: citrus
記事名:「 夫のコレクションをゴミ箱ブチ込み! 妻が「趣味妨害モンスター」に豹変するとき