夫の帰宅を待って夕飯を温め直す。

出掛けるときは夫の分のごはんを用意しておく。

誰とどこへ行くのか、何時に帰るのか、逐一報告する。

アラフィフ世代の女性にとって、これらは当たり前の「妻のつとめ」かもしれません。でもそんな当たり前が、実は面倒だと思っていませんか?

一見すると夫婦仲にヒビが入りそうなことでも、やめてみたら関係がラクになったり、かえって円満になったりすることもあります。案外「いい妻」を手放した方が「愛される妻」になれるのではないでしょうか。

「夫婦はこうあるべき」に縛られてない?

筆者自身、かつては「家事は妻がやるべきもの」と思い込んでいました。誰かにそう言われたわけではありません。ただ専業主婦だった母の背中を見て育ち、妻となった先輩方から学び、いつの間にか「それが妻というもの」だとインプットされていたのです。

今振り返ると、その頃は(当時の)夫に対しても「一家の大黒柱であること」を要求していたような気がします。稼ぐのは夫、家を守るのは妻。互いにその役割を相手に負担させていたのですから、窮屈になるのも当然です。

「夫婦はこうあるべき」という固定観念は、相手を縛るだけでなく、自分自身をも縛ってしまいます。そして本人すら気付かないほど静かに夫婦関係をすり減らしていくのです。

「いい妻」でないと愛されない?

「いい妻でいなければ、夫に愛されなくなるかもしれない」そんな不安を抱えている女性は、意外と多いのではないでしょうか。

でも、よく考えてみてください。夫にとってのあなたは「ご飯を作ってくれるから好き」なのでしょうか? 子どもを育ててくれるから大切なのでしょうか?

夫婦というのは、互いにとって唯一無二の存在。家事をしないくらいで離婚に発展するような関係ではないはずです。

もちろん、わざわざ「悪い妻」を演出する必要はありません。ただ、日常生活のなかで「これ、正直しんどいな」と感じることがあるなら、試しに「1回休み」にしてみましょう。

例えば、友人との食事など夜に外出するとき。家族のために晩ご飯の作り置きをしてから出掛けているならば、たまには「適当に済ませてちょうだい」と言ってみるのです。晩ご飯代くらいは渡してもいいでしょう(笑)

夫だって大人なのですから、コンビニでも外食でも、自分でなんとかできるはず。案外「ママ抜き」でファミレスへ行ったら、父と子で盛り上がるかもしれません。子どもがいないならなおのこと、ジャンクフードをむさぼる「独りディナー」は、夫にとって息抜きの時間になるかも。

夫婦の数だけ夫婦のスタイルがあっていい

夫婦のかたちに正解はありません。男女の役割さえ、決めつけない方がラクなこともあります。そもそも性差を超えられないのは出産くらいのもの。家事も、稼ぐことも、決断することも、本来はどちらが担ってもいいはずです。

筆者は事実婚を含め、今の夫が3人目のパートナーです。夫は独り暮らしが長かったせいか、家事は一通りできます。一緒に暮らすようになってから家事の負担が減り、おかげで独身時代よりも仕事に打ち込めるようになりました。

また、筆者の方が(夫より)年上のため、自然と生活全般をリードすることが増えました。筆者はどちらかといえば仕切り屋タイプであり、家事より仕事の方が得意(笑)なので、今の「夫婦逆転」ともいえるライフスタイルが、驚くほどラクです。

夫婦の役割に縛られず、互いが得意なこと、できることを担えばいいのだと、この年齢になってようやく実感しています。

もしかしたら過去2度の離婚は、「いい妻」を演じようと勝手に負担し続けていたことも原因の1つだったかもしれません。知らず知らずのうちに溜めていたストレスは、無用な衝突を引き起こすトリガーになります。無理は禁物です。

もしもあなたの夫が、必要以上に「いい妻」であることを求め、できなければ不機嫌になったり責めたりするモラハラ気質だとしたら、あなたは苦労し疲弊するばかり。一度立ち止まり、夫婦の在り方そのものを見つめ直した方がいいかもしれません。

「いい妻」をやめることは、夫を大切にしないことではありません。自分を大切にすることで、結果的に夫婦が心地よくいられるのです。妻のあなたがいつも笑顔で、家の中が明るくて「帰りたい場所」になれば、夫も幸せを感じます。

あなたを妻にしてよかったと思う場面が増えれば、おのずと愛情は増えていくもの。

そんな「愛される妻」を目指してみませんか。
情報提供元: All About
記事名:「 「いい妻」をやめたら「愛され妻」になる!? アラフィフ女性が捨てるべき「妻のつとめ」 」