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ホップ乾燥場見学、横手市実験農場の見学とトマト収穫体験の後、ホップ畑へ向かいます。
収穫直前というだけあって、ホップ独特の爽やかな香りが畑中に広がっていました。参加者のほとんどはホップ畑初体験。想像よりも高く伸びている蔓や、鈴生りにホップがついている様子に驚いていました。ホップ農家の土田章之さん(大雄ホップ農業協同組合 第一理事)と佐々木安子さん(大雄ホップ農業協同組合 事務局)の説明に、皆さん真剣な表情で耳を傾けます。
そして、いよいよホップ畑の中で、ビールをいただきま~す!
その場で摘んだホップをビールに入れて飲むという贅沢な体験ができるのも、このツアーならでは。白い泡に浮かぶホップが涼しげで、飲んでみるとホップの香りがよりフレッシュに感じられました。横手産のおいしいものを堪能
地元・横手市の方との交流会会場へ場所を移し、横手のおいしい料理とビールを堪能しました。
印象的だったのが、ホップのフリット!このオトナ旅の為に、特別に用意されたメニューなんです!揚げたてに少し塩をふって食べると、ホップがほろ苦く、大人の味。ビールとの相性バッチリ!横手のホップに迫る危機
このツアーの主役であるホップ。しかし今、横手市ではホップ生産存続の危機が迫っているそうです。
ホップに扮したキリンビール株式会社秋田支社 支社長の栗原伸之さんから、横手産ホップについて、詳しく説明がありました。
秋田県横手市は、キリンとホップ契約栽培47年の歴史があり、昨年は生産量が日本一になったそうです。しかし、ピーク時の1989年と比べると、生産量が3分の1まで減少しています。その要因の一つは、生産農家の高齢化で、平均年齢はなんと69.4歳!それに加え、後継者不足も重大な問題となっています。毎年、生産を辞めてしまう農家さんがあり、このままでは横手産ホップがなくなってしまう、という危機的な状況です。
そこで、これらの問題を解決するため、キリングループと横手市は2018年6月に「持続可能なホップ産地づくりと横手産ホップを通じた地域活性化を目的とした連携協定」を締結し、大雄ホップ農業協同組合や民間の有志団体「よこてホッププロジェクト」と共に、横手の伝統ある作物「ホップ」を守り、ホップを通じた地域活性化の活動を進めているそうです。まちなかで育てられるホップへの想い
2017年に民間の有志によって立ち上げられた「よこてホッププロジェクト」の取組みの一つ、「ホップのまちなかグリーンカーテン」をご紹介します。
「横手の宝であるホップを、市民に身近に感じてもらいたい!誇りに思ってもらいたい!市外や県外の観光客に知ってもらいたい!」という想いで、よこてホッププロジェクトが中心となり、キリンと横手市そして大雄ホップ組合と協働で計画された取組みです。
ホップのグリーンカーテンの設置場所は、横手地域で10か所、増田地域・湯沢市に5か所です。MAPはコチラです。
JR横手駅構内に設置されたホップです。高さは4~5m位まで育っています。
一年中かまくらを100円で体験できる施設「かまくら館」内のホップ。高い天井に合わせて蔓が伸びていました。
どちらも毬花はついていませんでしたが、今年はまだ1年目。来年はどのくらい大きく育つか楽しみです。
よこてホッププロジェクトの活動はこちらのリンクで確認できます。
https://ja-jp.facebook.com/yokotebeer/
http://www.city.yokote.lg.jp/tokusetsu/hp/
この旅に参加して、空に向かって伸びるホップ畑の中を歩きながら、ホップ独特の爽やかな香りを感じ、やっぱりビールにはホップが欠かせないんだと実感しました。そして、収穫作業の合間に説明してくださったホップ農家さんや、地元の方から交流会でのおもてなしを受け、横手の皆さんの人柄のよさが心に沁みました。
ビールファンとして、ホップについて興味を持つことも大事ですが、実際に産地を訪れないと分からないことや体験できないことがあると強く感じる旅になりました。
今回のオトナ旅は秋田県の方が対象でしたが、今後は県外の方も参加できるチャンスがありそうです。機会があったら、皆さんも横手へ足を運んでみてはいかがでしょうか?