「水と生きる。」を掲げ、天然水を使用したビールづくりを続け、『ザ・プレミアム・モルツ』から『サントリー生ビール』、『パーフェクト・サントリー・ビール』など多種多様なラインナップを持つサントリー。

全国4ヶ所に生産拠点を構えているサントリーですが、昨年の東京・武蔵野の見学ツアーのリニューアルに続き、西日本最大のビール生産拠点であるサントリー〈天然水のビール工場〉京都」の見学ツアーが、4月15日(火)にリニューアルしました!

今回は、一般公開に先立ちリニューアルした見学ツアーを体験してきたので、その様子をレポートします!

JR京都線長岡京駅からシャトルバスで10分


「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」へは、JR京都線の長岡京駅から運行中の無料シャトルバスが便利です。その他、阪急京都線の西山天王山駅から徒歩10分と好アクセス。


シャトルバスは公式ホームページに時刻表が掲載されているため、予約したツアーの開始時間に合わせて乗車可能です。


バスを降りると、目の前に「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」の看板があります。『ザ・プレミアム・モルツ』を感じさせるデザインが、ビール工場に来た気持ちをより高めてくれます。


入り口の奥には、京都らしさを感じさせる木々の写真が出迎えてくれます。日付も入っているため、工場見学の記念撮影にもぴったりです。


さらに反対側には、『ザ・プレミアム・モルツ』のオブジェも!見学ツアーが始まるまでの間や、終了後の時間にも、ビール旅行の思い出を残すことができます。

“つくり手” の想いをより伝えるためのリニューアル


ツアーが始まる前に、「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」で工場長を務める角井達文さんと、ビール・RTD本部 プレミアムビール部の櫻井はるかさんから、リニューアルへの想いを直接お伺いしました。
角井さんは1993年に入社し、32年間一貫してビール製造に携わってこられました。1969年4月に竣工した「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」は、西日本最大のビール製造拠点となっていて、九州を除く愛知県より西のエリアのビールはこの工場でつくられています。

角井さん「我々サントリーは、天然水に非常にこだわっており、全国4つの工場は全て良質な天然水が採取できる場所に位置しています。これは競合他社が実現できていないサントリービールの品質を支える強みだと考えています。

「水と生きる。」を掲げるサントリーならではの強み。「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」では京都の長岡京市の北西部にある「きょうと西山」から天然水を汲み上げているそう。

ただ、天然水を始め、ビールの原料となる麦芽やホップも、年々で環境が変わるため、ビールづくりにはそれらを見極める力が必要であると角井さんは続けます。

角井さん「場所によっても品質が変わるので、いつも同じ形では同じビールができません。この違いをつくり手が見極めながら製造条件を調整することによって、いつも同じ品質で美味しいビールをつくりあげることができます。このようにビールづくりには作り手による微調整が欠かせないものとなっており、今回リニューアルした工場見学ツアーでは、このようなつくり手の想いが伝わるよう、各工程で映像を用意していますので、ご期待いただければと思います。」



続いて、櫻井さんからは今回のリニューアルツアーの見どころについてお話いただきました。

櫻井さん「今回のリニューアルは、10個あるコンテンツのうち、9つを大幅にリニューアルしました。中でも見どころは、大きく3つあります。1つ目がつくり手の顔が見えるツアー。ツアー全体を通じて、つくり手の熱い想いやこだわり、こぼれ話が聞ける内容になっています。2つ目は大型スクリーンを使ったダイナミックな映像です。いつ訪れても製造工程の迫力や臨場感を体験できるようになっています。3つ目が2つの神泡体験と京都オリジナルのおもてなしです。京都ならではの神泡アート体験や京都工場オリジナルグラスを使った試飲を提供しています。ぜひ京都らしさを感じながら工場見学をお楽しみいただければと思います。」

ツアーの時間も70分(見学50分+試飲20分)から90分(見学60分+試飲30分)へと大幅に拡大し、リニューアルへの情熱を感じられるお話でした。

今回は、通常とは異なるリニューアルポイントに絞った45分のツアーを体験させてもらったのでご紹介していきます!

水を活かす「人」の想いを感じられる工場見学


ツアーはまず、リニューアルに伴い新たに作られたウェルカムムービーから始まります。「きょうと西山」の自然の恵を、長年培ってきた技術でビールに変えていく「つくり手」の想いが1分間に集約されたムービー。ツアーの始まりにわくわくしてきました!


動画を見た後は、再びバスに乗り、実際に生産が行われているいよいよ工場へと向かいます!「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」の外装がデザインされたバスが、工場見学という特別な時間をさらに引き立ててくれます。


工場に到着すると、まずは素材選びについての説明が。サントリーの『ザ・プレミアム・モルツ』は副原料を使用せず、原材料は天然水・麦芽・ホップの3つだけ。その中でも天然水はビールの90%を占めています。

京都工場では、「きょうと西山」という日本が誇る自然の恵みから生まれる天然水を使用することで、洗練された豊かな味わいを実現しているそう。


素材選びについての説明を受けた後は、仕込みのブースへ。目の前に現れたのは、横いっぱいに広がる大型モニター。


『ザ・プレミアム・モルツ』の深いコクを引き出す「ダイヤモンド麦芽」の解説も。鮮やかかつダイナミック、そしてクリアな映像は、工場見学ならではの臨場感を掻き立ててくれます。


さらに、ビールの苦味や香りを引き立てるホップをどのように投入しているか?その製法まで学ぶことができます!


さらに今回のリニューアルの肝となっている「つくり手」の想いを直接聞くことができる仕組み。案内スタッフの説明に加えて、全6ヶ所の「つくり手等身大モニター」から現場の想いやこだわりを聞くことができます。

「つくり手」はランダムに登場するため、参加するたびに違う方からのお話を聞けるのもリピートしたくなるポイントです!


仕込みについての説明を聞いた後は仕込み釜へ。


煮沸された麦芽の香りも楽しみながら、巨大な釜の内部も間近で見ることができるので、ビール好きにはたまりません!


仕込みの後は「発酵」のブースへ。道中でもビールの工程が展示されているのですが、一部がプロジェクションマッピングになっていて、ビールが出来上がる光景を楽しむことができます。


発酵のブースでは、酵母の様子をスクリーンに映し出しながら、どのように進めているのかを解説してくれます。


こちらでも等身大パネルで「つくり手」の想いを聴くことができます。酵母は生き物なので、「つくり手」たちは24時間体制で温度や圧力を調整しているそう。「タンクの温度を0.1度単位で変えたりしています。酵母が常に最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えていますが、心配なので何度も様子を見に行ってしまいます!」と子を見守る親のようにお話されていたのが印象的でした。


ブースの奥には可愛らしい酵母たちが動き回る様子が描かれています。キャラクターに見立てると、生き物であることやその可愛らしさがより伝わってくるように感じました。


発酵ブースを進むと右手に見えてくるのは「パッケージング」です。工場見学の醍醐味とも呼べる充填の様子を間近に体験することができます!


工場を抜けた先にあるのは、大迫力の3面スクリーン。その色の鮮やかさとダイナミックさに目を奪われます。


視界いっぱいに広がるパッケージングの工程。まるで自分たちが缶になったかのような目線で、ビールが缶に詰められ、出荷されていくまでの流れを体感することができます。


そして巨大スクリーンからも「つくり手」が登場!ビールの充填では、巻締がとても重要。ゆるくてもきつくてもビールの漏れに繋がってしまうそう。そこで、サントリーでは、0.01ミリ単位で人の手で調整していて、すぐにはできない至難の業なんだそう。

私たちが家庭で美味しく『ザ・プレミアム・モルツ』を飲めているのは「つくり手」たち1人1人が丁寧にビールをつくりあげているからこそだと、改めて感じられる瞬間でした。


高まる気持ちと共に、工場の見学は終了。再びバスへ乗ってゲストホールへ向かいます。その道のりにも工場ならではの光景が!窓越しに見える大量のタンクは、飲食店へ出荷するための樽です。

環境保全のため、使用後の樽は回収し、再利用をしているそう。バスに乗った目線より高く積み上げられた樽の景色は、圧巻です。


その他にも、パッケージングの部屋から積荷のために下されてくる製品を見られる工場の裏側も通過!普段はあまり見られない場所も網羅してくれるのがとても嬉しいですね。


そして、工場内の中央には巨大モニュメントが!1970年の「大阪万博 サントリー館」で展示されていた「御酒口(みきぐち)」です。万博の閉幕後に、この「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」へ移送されたそう。その意思は今年開催の大阪万博へと受け継がれていくと思うと、とても感慨深い気持ちになりました。様々な歴史と今を歴史的な背景も楽しみながら、再びゲストホールへと向かいます。


ビールがもっと美味しくなる。”神泡アート”とセルフサーブを体験


工場の見学から戻った後は、お待ちかねのビールの試飲タイムです!試飲タイムでは、なんと最大3杯のビールを楽しむことができます!リニューアル前は20分だった試飲時間は30分へと拡大。ゆっくりとビールを楽しめるようになったのもとても嬉しいポイントです。


さらに、「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」ならではのポイントがグラスにも!『ザ・プレミアム・モルツ』のロゴの反対側には、舞妓に人力車、竹藪のイラストが描かれ、京都ならではの趣を感じながら楽しむことができます。

グラスはお土産コーナーで販売もされているので、京都を訪れた思い出にもぴったり!


1杯目はもちろん『ザ・プレミアム・モルツ』をいただきます!普段から爽やかなキレとコクのある苦味を最高に感じられるビールですが、工場見学を通じてつくり手の想いに触れた後に飲む1杯は格別。

家庭やお店。私たちの手元に届くまでにたくさんの生産者の想いが込められていることを感じながら飲む『ザ・プレミアム・モルツ』は、キンキンに消えているのにぬくもりを感じる。そんな心温まる気持ちになりました。


1杯目の『ザ・プレミアム・モルツ』を楽しんだ後はリニューアルした「神泡アート」を体験。AからJまでの10種類の絵柄の中から好きなアートをビールの泡に乗せることができます。こちらにも「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」だけのデザインが用意されていて、全て試したくなる!


神泡体験の1回目は『ザ・プレミアム・モルツ (ジャパニーズエール) 香るエール』を選びました。ビールの種類が選べるのもとても嬉しいところ!


京都に来た思い出に、京都らしさを感じられるデザインを選びました。もったいなくて飲むのを躊躇ってしまうほどですが、とても美味しくいただきました。


続けて、『ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム』を選んで、さらに神泡アートを体験します!3種類のビールを一度に楽しめるのも、サントリーの工場体験ならでは。


趣のある京都のイラストの次は、ビールのイラストが可愛いデザインを選びました。苦味とコクのバランスが絶妙な1杯。3杯目のビールでしたがそれぞれ異なる味わいを楽しみながら、ゴクゴクと飲めてしまいました。


京都らしさはおつまみにも!「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」の限定おつまみとして『京都 堀川ごぼうチップス』もいただきました。ごぼうの豊かな風味と甘辛い味わいとサクサク感がクセになる一品で、ビールとの相性も抜群です。


神泡アートの向かい側のブースでは、『ザ・プレミアム・モルツ (ジャパニーズエール) 香るエール』を自分で注ぐ体験ができるコーナーもあります!


スタッフの方の指導を受けながら、液と泡の黄金比を意識してできる注ぎ体験。自分で注いだビールは別格の美味しさかも?ぜひご自身の手で体験してみてくださいね!

豊富なお土産ショップで工場旅の思い出を持ち帰ろう


様々なビール体験を楽しんだ後は、その感動をおうちに持ち帰りたい!そんな方のために「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」では、入り口横にお土産ショップが併設されています。


先ほどの試飲で使用した京都ならではのイラスト入りのビールグラスも販売されているので、ビール好きな方へのお土産にもぴったり!


日常使いもできそうなおしゃれなデザインのTシャツも。


その他にもステッカーやボールペンまで販売されています。プレモルファンにはたまらないラインナップで、あれもこれもカゴに入れてしまいたくなるほどでした。

ビールと和の体験を京都工場で


リニューアルした工場見学ツアーは、4月15日(火)からスタート予定。さらに、オープンから5月末までは大阪関西万博で予定されている「お客様参加型〜ワールドKANPAIビール〜」に使用するベースビールのサンプリングも実施予定とのこと!

5月以降も「大阪関西万博」開催を記念した親子向けのイベントを開催予定とのことなので、ぜひ今年のゴールデン・ウィークは「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」に足を運んでみてください!

 サントリー〈天然水のビール工場〉京都

〇場所:京都府長岡京市調子3丁目1−1
〇ツアー内容:
 ザ・プレミアム・モルツおいしさ発見ツアー
・参加費:税込1,000円(20歳未満の方は無料)
・開催日:年末年始・工場休業日(臨時休業あり)を除いて、毎日営業
・定員:25名/回
・催行:6回/日
・開催時間:10:30/11:20/12:10/13:00/13:50/14:40
・決済方法:WEBでの事前決済のみ
〇公式HP:https://www.suntory.co.jp/factory/kyoto/



情報提供元: ビール女子
記事名:「 【体験レポ】春からリニューアル!「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」見学ツアーを先行体験してきた