九州の玄関口・門司港にて、九州内のクラフトビールメーカー4社が醸造したオクトーバーフェストビール「メルツェン」を持ち寄った「九州オクトーバーフェスト in 門司港が、2018年10月5日(金)~8日(月・祝)に開催されました。
参加したクラフトビールメーカーは、「門司港地ビール」(福岡県北九州市)、「霧島ビール」(宮崎県都城市)、「宮崎ひでじビール」(宮崎県延岡市)、「熊本クラフトビール」(熊本県熊本市)の4社です。





残念ながら、台風25号の接近により6日の開催は中止となりましたが、7日と8日は快晴で、気温が30度近くまで上がりました。ビールが進む気候の中、4社オリジナルの「メルツェン」を堪能してきましたので、会場の雰囲気とともにレポートします!


会場までの道のり


最寄駅はJR九州の門司港駅です。この辺りは「門司港レトロ」と呼ばれ、門司港駅を筆頭に、旧門司税関、旧門司三井倶楽部など、大正時代の趣を残す建造物が立ち並び、当時の風情が感じられる場所です。





会場までは徒歩約8分。焼カレーや瓦そばなどご当地グルメが楽しめるレストランのほか雑貨店、海産物店、お土産店などが並ぶ「海峡プラザ」を通り抜けると迷わずに行けます。





門司港発祥の「バナナの叩き売り」では、威勢のいい口上で、バナナと叩き棒がセット販売されていました。





左端の建物が、今回のオクトーバーフェスト発起人「門司港地ビール」のレストラン「門司港地ビール工房」です。写真中央の高い建物は建築家・黒川紀章氏が設計した高層マンションで、31階に展望室があります。右隣が会場の門司港レトロ中央広場です。





会場に到着しました!
このイベントでは、ビールもフードも全てチケット制ですので、まずはチケット(10枚綴りで1,000円、バラ売りあり)を購入します。事前に前売り券を予約もしくは購入すると、オリジナルジョッキが通常価格600円のところ500円で購入できます。





このイベントの注目ビール「メルツェン」とは?


「メルツェン」とは、ドイツ語で「3月」という意味で、ドイツ発祥のビアスタイルです。
冷却技術がない中世の時代、ドイツでは衛生上の観点から、4月23日(聖ゲオルクの日)から9月29日(聖ミヒャエルの日)の間はビールの醸造が許されていませんでした。ビール醸造が再開できる時期まで飲み繋ぐために、長期保存が可能な高アルコールビールを3月に仕込んだことから、「メルツェンビール」と呼ばれるようになりました。
そして、ビール醸造が再開できる9月29日以降に、秋の収穫を祝い、新しいビールを造り始めるために樽に残っているビールを飲み干すお祭りが「オクトーバーフェスト」の原型と言われています。
3月に仕込むから「メルツェン」や「メルツェンビール」と呼ばれ、オクトーバーフェストで飲まれるので「オクトーバーフェストビール」とも呼ばれています。
門司港地ビール・醸造長の峯松さんは「ただのビールを飲むお祭りではなく、収穫の喜びやビールの出来を感謝するイベントとして根付かせたい」と、このイベントを開催しました。また、本来の趣旨でのオクトーバーフェスト開催は九州内では初めてとのことです。





では、各社オリジナルの「メルツェン」をいただきましょう!


熊本クラフトビール


メルツェン(500円)


まずは、ビールに赤みを与えるヴィエナモルトを65%使用した、4社の中でも濃色のビール。ホップにはファインアロマホップであるザーツのみを使用したシングルホップビールです。(パンフレット紹介文より)




きのこ


<ティスティングメモ>
琥珀色のビールで、なめらかなクリーム色の泡がのっています。トーストのような香ばしい香りがします。飲んでみると、どっしりとした味わいの中で、すっと消える苦みが印象的です。アルコール度数は5.8%位とのことで、飲み込んだ後にアルコール感を感じます。






門司港地ビール


オクトーバーフェストビア(500円)


15年前に現地で飲んだビールをイメージして毎年改良を重ね、モルト風味がおだやかな、飲み飽きない味のビールに仕上がりました。(パンフレット紹介文より)




きのこ


<テイスティングメモ>
豊かな白い泡がのった茶色のビールです。苦味はほとんどなく、麦芽の風味が穏やかで、キレのあるスッキリとした後味です。アルコール度数は6%とのことですが、あまりそのように感じない飲み口でした。




KIRISHIMA BEER


メルツェン(500円)
 
トースト香と仄かなカラメル香が感じられるモルト風味豊かなビールですが、後味はスッキリで飲みやすいビールに仕上げました。(パンフレット紹介文より)




きのこ


<ティスティングメモ>
やや明るい茶色のビールです。香ばしい麦芽の香りと、やや甘い香りがあります。一口飲んでみると、麦芽の風味が強く、優しい甘みを感じます。アルコール度数は5%で、スッキリとした後味です。




宮崎ひでじビール


ミュンヘンスタイル オクトーバーフェスト(500円)


麦芽のコクとホップのバランスが絶妙によい、ドリンカビリティのある、ひでじプレミアム・ミュンヘンスタイルに仕上がっています。(パンフレット紹介文より)




きのこ


<テイスティングメモ>
きめ細かい白い泡がのった黄金色できれいなビールです。麦芽の甘みが控えめで、苦みとのバランスがよく、スッキリとした味わいです。スルスルと飲めてしまいそうなビールです。




九州の名物フードがたくさん!


オクトーバーフェストと言えば、ソーセージやプレッツェルなどを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?もちろんドイツフードも提供されていましたが、やはり九州のフードは外せません!





宮崎名物の地鶏炭火焼、佐賀牛のステーキサンド、熊本あか牛の串焼き、鶏の半身揚げなど、沢山のブースが並んでいて、どれを食べようか、悩ましいほど。





会場を歩き回り、宮崎の地鶏炭火焼(600円)にしました。宮崎の地鶏は身が固く引き締まっているので、アゴが疲れるほどの噛みごたえがあります。噛む度に鶏の旨みと脂が口内に溢れ、麦芽の味わいがしっかりしたメルツェンと相性抜群でした!


音楽隊の演奏で盛り上がろう!


乾杯の歌「アイン・プロージット」を歌って、何度も乾杯を重ねると近くの席のお客さんと打ち解けてしまいます。





いつの間にか踊りだす人が。





小さいお子さんも踊れるような簡単な振り付けで、踊りの輪は大きくなっていきました。





歌って、踊って、乾杯して、幸せなひとときでした!


日が暮れると素敵な雰囲気に


門司港レトロは、夜景やイルミネーションがきれいと評判なんですよ。会場がライトアップされるとオシャレ空間になりました!名残惜しいですが、お腹一杯になったので会場を離れます。







今回、九州オクトーバーフェストの為に仕込んだビール「メルツェン」を飲みたいと思い、九州・門司港を訪れました。4社4様の味わいで、楽しく飲み比べることができました。九州名物のフードやドイツ名物のフードも充実していて、何を食べようか目移りしてしまいました。シェアできるよう、ご友人やご家族とご一緒に参加することをオススメします。
下関や門司からいらしたという地元の方や家族連れが多いようでした。のんびりした雰囲気の中、歌ったり踊ったりできる素敵なイベントでした。
そして来年も同じ時期に「九州オクトーバーフェスト in 門司港」を開催することが決定しました!秋晴れの青空の下、秋の収穫と美味しいビールに感謝するお祭りに参加してみませんか?




九州オクトーバーフェストin 門司港
(2018.10.05~08)


〇期間:2018年10月5日(金)~8日(月・祝)
〇時間:11時~21時(10月5日のみ 17時~21時)
〇場所:門司港レトロ中央広場(福岡県北九州市門司区東港町1-12)
〇料金:入場料無料。ビール・フードはチケット制/10枚つづり1,000円
〇公式サイト:https://kyushu-okfes.com/



【2018年】全国のビールイベントカレンダー 〜10月・11月〜(随時更新)

情報提供元: ビール女子
記事名:「 【潜入レポート】九州のオクトーバーフェストでメルツェンを飲んできた!