2026年10月、『金麦』が新ジャンルからビールへと生まれ変わります。

それに合わせて始まるのが、サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野での限定ツアー、「金麦は、ビールへ。」おいしさ体感ツアー。2026年10月の土・日・祝日限定で開催されます。

工場見学に醸造家の解説、3種類の『金麦』の飲み比べまで。一般開催に先がけて、その内容をひと足先に体験してきました。



大きなビール工場で始まる、90分のツアー




今回編集部が訪れたのは、東京都府中市にある「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」。

府中本町駅から徒歩約15分、分倍河原駅からは無料シャトルバスも運行しています。利用する場合は、事前に公式ウェブサイトで運行日時と時刻表を確認しておくと安心です。

工場の敷地に近づくと、まだ外にいるのにどこからかビールを思わせる香りが漂ってくるような気がします。

今回、10月限定で開催される「金麦は、ビールへ。」おいしさ体感ツアーは、全部で3部構成。まず金麦がビールになる背景を知り、続いて実際の製造工程へ。最後は醸造家によるセミナーで、麦芽の食べ比べや3種類の金麦の試飲を体験します。

それではいよいよ、ツアースタートです!


20年目の金麦が、なぜ今ビールになる?



ツアーの最初に、スタッフの方から説明があったのが、「金麦」がビールへと生まれ変わる背景について。

2007年に新ジャンルとして発売された『金麦』ですが、2026年10月のビール類の酒税一本化をきっかけに、ビールへと大きく舵を切ります。

説明によると、酒税法上、ビールは麦芽比率50%以上。一方、これまでの金麦は、麦芽比率50%未満の発泡酒にスピリッツを加えた「新ジャンル(発泡酒②)」に分類されてきました。

酒税の一本化後も日々気軽に楽しめる商品であり続けるため、新ジャンルからビールへ、つくり替えることを決めたのだそう。ここでは概要に触れつつ、ビール化に込めた思いや味づくりの工夫については、後半の醸造家セミナーで詳しく聞いていきます。

麦の香りの中で、ビールづくりの現場へ



金麦がビールになる背景を学んだあとは、いよいよ製造エリアへ向かいます。

サントリーの国内4カ所のビール工場は、いずれも良質な天然水を採水できる場所に建設されており、金麦をはじめ、そこでつくられるビール類製品はすべて天然水仕込。



まず訪れたのは、天然水に麦芽とホップを加え、ビールの骨格となる「麦汁」をつくる仕込工程です。扉の先には大きな設備が並び、あたりには濃厚な麦の香りが広がっていました。

説明を聞くだけではなく、その場の温度や香りまで感じられるのも、工場見学ならではです。



続く発酵工程では、ビールの味わいを大きく左右する酵母を、つくり手が24時間体制で管理。香りを確かめたり、顕微鏡で酵母一つひとつの状態を見たりしながら、温度や圧力を調整し、元気に働ける環境を整えているのだそうです。

そして、若ビールをじっくり熟成させる貯酒工程へ。ここでも重要になるのが、つくり手の五感なのだそうです。香りや味わいを確かめる「官能検査」を行いながら、どこまで熟成させるのかを見極めていきます。

大きな設備に囲まれた工場の中で、繰り返し語られていたのは「つくり手の五感」でした。

数値で管理するだけではなく、人が香りや味わいを確かめながらビールを仕上げていく。その一端を、実際の製造現場を歩きながら知ることができます。これは、のちの試飲が楽しみです。




ビールにするほど、金麦らしくなくなる? 開発で直面したジレンマ


工場見学のあとは、サントリー株式会社 ビール開発生産本部 ビール商品開発研究部 開発主幹の水口伊玖磨さんによる醸造家セミナーへ。

まず体験したのは、金麦に使われている「旨味麦芽」と「国産麦芽」の食べ比べ。この2つをバランスよくブレンドした「贅沢麦芽」が、金麦らしい味わいを支えています。

麦芽は初めて口にしましたが、確かに風味に違いがあるけれど、どちらも香ばしくて美味しい!鼻に抜ける麦の香りがクセになる、抱えてポリポリ食べたくなる味わいでした。


金麦のビール化にあたって大切にしたのは、20年にわたり磨いてきた「麦のうまみ」と「澄んだ後味」を守ることだったそう。

麦芽比率を50%以上にすると、麦のうまみが増す一方で、甘みや雑味が後味に残りやすくなります。麦の味わいを高めながら、金麦らしいすっきりとした後味をどう保つか。そこが開発の大きな難しさでした。

そこで原料と製法を一から見直し、配合は0.1%単位で設計。「デコクション製法」や「うまみ三段製法」を用いながら、目指す味わいへと調整を重ねたといいます。

そんな開発を経て完成した新しい金麦。ここからは、いよいよ実際に3種類を飲み比べていきます。


3種類の『金麦』を飲み比べ。それぞれの違いは?


セミナーの後半はいよいよ試飲。「スコール!」の掛け声で乾杯し、新しくなった3種類の金麦を順番に飲み比べます。


1. ふくよかな麦のうまみが広がる『金麦』




最初はスタンダードな『金麦』。

口にすると、まずふくよかな麦の味わいが広がります。しっかり麦を感じるのに、飲み込んだ後は意外なほどすっと消えていくのが印象的でした。

先ほど聞いた「麦のうまみ」と「澄んだ後味」という言葉が、飲んでみるとよくわかります。

醸造家から紹介されたおすすめのペアリングは、枝豆と中華サラダ。

枝豆の素朴なうまみや塩味には金麦のコクや厚みが重なり、中華サラダの甘酸っぱさとは、後口をさっぱりさせる組み合わせになるそうです。

派手な料理ではなく、普段の食卓に並びそうな2品なのも、どこか金麦らしい組み合わせです。



2. 軽やかで爽快な『金麦〈糖質75%オフ〉』





続いて『金麦〈糖質75%オフ〉』。

スタンダードな金麦と並べると、口に含んだときにふわっとフルーティーな印象があり、後口もかなり爽快です。同じ金麦という名前でも、1杯目とはかなり表情が違います。

麦の味わいを引き出しながら発酵をより進めることで、「麦のうまみ」と軽やかな後口を両立させているとのこと。

食事と一緒に軽快に飲み続けたいときには、こちらがよく合いそうだと感じました。



3. しっかりしたコクと苦みの『金麦〈豊潤〉』




3杯目は、新たにラインナップへ加わる『金麦〈豊潤〉』。

ダイヤモンド麦芽を一部使用し、ダブルデコクション製法、銅炊き仕込を採用。3種類を続けて飲むと、それまでとは明らかに方向が変わります。

麦の味わいにはぐっと厚みがあり、苦みもしっかり。どこか「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」を思わせるような重厚さも感じます。

スタンダードな金麦から順番に飲んできたからこそ、最後の1杯の力強さがより際立って感じられました。一方で、苦みだけが後に残り続ける感じはなく、飲み終わりは意外とあっさり。



ちなみに、醸造家の水口さんが、『金麦〈豊潤〉』に合わせてほしい料理として挙げたのが、カレー。

スパイスの強さに対しても豊潤の麦の味わいが埋もれず、互いの味を引き立てられる組み合わせなのだそう。意外な組み合わせに、会場からは驚いたような声も上がっていました。



ビールになっても、金麦が目指す場所は変わらない



セミナーの中で水口さんが繰り返し口にしていたのが、「帰ったら金麦があって、食卓を幸せな時間にする」という言葉。ビールになっても、日々の食卓に寄り添う一杯でありたいという考えは変わらないのだといいます。

新ジャンルからビールへ変わるにあたり、麦芽比率だけでなく、原料や製法も改めて見直された金麦。その一方で、「麦のうまみ」と「澄んだ後味」という、これまで大切にしてきた味わいは残すことを目指したそうです。



工場を歩き、原料に触れ、開発の話を聞いたあとに3種類を飲み比べてみると、今回のビール化が単なるカテゴリー変更ではないことが伝わってきました。新しくするためにすべてを変えるのではなく、残したいものを決めたうえで、その先のおいしさを丁寧に探ってきたように感じます。



ツアーの最後には、エントランスに併設されたブルワリーショップにも立ち寄れます。ビールはもちろん、グラスやTシャツなどのオリジナルグッズも並び、見学の余韻をそのまま持ち帰れるような空間です。

参加者には、金麦2缶とブランドブックのお土産も。工場で聞いた話を思い返しながら、自宅の食卓でも新しい金麦を味わってみたくなりました。

「金麦は、ビールへ。」おいしさ体感ツアーは、2026年10月の土・日・祝日限定で開催。20年目を迎える金麦がどう変わったのか、その背景とともに味わえる良い機会になりそうです。




 「金麦は、ビールへ。」おいしさ体感ツアー


・会場:サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野(東京都府中市矢崎町3-1)
・開催日:2026年10月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)、12日(月・祝)、17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)、31日(土)
・開催時間:9:55~、14:05~(1日2回)
・所要時間:90分
・参加費:1,000円(税込)
・内容:工場見学、醸造家による解説、『金麦』『金麦〈糖質75%オフ〉』『金麦〈豊潤〉』の試飲など
・お土産:金麦2缶、ブランドブック
・予約:サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野 公式ウェブサイトから受付(先着順)
・公式HP:https://www.suntory.co.jp/factory/musashino/
※20歳未満の方は参加できません
※開催内容や予約状況などの最新情報は、公式ウェブサイトをご確認ください。







情報提供元: ビール女子
記事名:「 【10月限定】「金麦は、ビールへ。」を工場で体感。施設見学&3種飲み比べの限定ツアーへ行ってきた! 」