2018年3月に発売されて以来、圧倒的な売り上げをほこる新ジャンル『本麒麟』。過去10年のキリンビール新商品で売り上げNo.1に輝くほどの実力派です!


そんな『本麒麟』が、発売から1年と経たずリニューアルしました。
「いったい何が変わったの?」「リニューアルした理由は?」「おいしく飲む方法はある?」などの疑問を醸造担当者&開発担当者さんにインタビュー!

お話をうかがう中でみえてきたのは、『本麒麟』にかける“熱い想い”と並々ならぬ“覚悟”でした。


インタビューのお相手はこちらのお2人

今回インタビューにお答えいただいたのは、マスターブリュワー(醸造責任者)の田山智広さんと開発担当の中村壮作さん。このお2人から直接話を聞けるのはとっても貴重です!


田山智広(たやまともひろ) キリンビール株式会社 マスターブリュワー
2016年4月1日より新役職である「マスターブリュワー」に就任。キリンビールの販売するビール類の味を守り、進化させる醸造責任者。いわば“味の番人”でもある。
代官山にある醸造所を併設した店舗「スプリングバレーブルワリー」でも「マスターブリュワー」を務める。



中村壮作(なかむらそうさく) キリンビール株式会社 商品開発研究所 中味開発グループ
キリンビールに入社後、生産本部名古屋工場・技術開発部種類技術開発センターの勤務を経て。2013年1月より現職。過去には『キリン のどごし スペシャルタイム』をはじめとするビール類の開発に従事しており、今回の『本麒麟』の開発にも携わった第一人者。


進化した『本麒麟』は何が変わったの?




――リニューアルした『本麒麟』の味はどのように変わったのですか?

中村さん


『本麒麟』本来のコク・飲みごたえをアップさせる一方で、後味のスッキリ感を残しました。『本麒麟』のポジティブな部分を改良したイメージです。



田山さん


キリンビールはラガーならではの飲みごたえやクリーンな味わい、爽快な飲み口を100年以上追求しています。何度も飲みたくなるような味わいを、最高の形で新ジャンルとして実現したかったんです。飲んだあとの満足感がとくに進化していると思います。




130年分のノウハウが詰まった「パイロットプラント」。
ここでは何度も試作を繰り返し、新しいビールが誕生しています。

――売り上げが好調なのに、1年と経たずにリニューアルした理由は?

中村さん


たくさんの反響をいただきましたが、まだまだおいしくできるのではという思いがありました。



田山さん


お客様の嗜好はどんどん変わっていきますし、おいしいものを食べるとさらにおいしいものを求めるようになります。たしかにちょっと早いかな……という気もしましたが、日々改良しておいしいものができるなら、より早くお届けしたいなと。時代の変化を見据えたうえで、ちょっと先を行きたいと思いました。





一時は品薄状態に!『本麒麟』発売当時の心境を聞いてみた


――発売当時は品薄状態になるほどの売れ行きでしたね!具体的な数字を見たときはどう思いましたか?

中村さん


胸を撫で下ろした、というのが率直な気持ちです!(笑)“本麒麟”という名前を付けて失敗したら立ち直れないだろう、成功させなければいけないという使命感・プレッシャーを感じてやってきました。そこから解放された安心感、というのが正直な感想です。





△「KIRIN」の文字の色は赤。
パッケージにコーポレートカラーを使用するところに、キリンの気合と覚悟を感じます。

――『本麒麟』は赤いパッケージが印象的ですよね。定番品としてはめずらしいように思いますが。

田山さん


赤は情熱や覚悟を示す色です。“麒麟”という名前に“本”をつけること自体が大胆、かつリスキーなので、どうせなら徹底的にやろうということになりました。パッケージのデザインやネーミングは、私たちの想いやクオリティの高いものを作っているということを伝える手段でもあると思っています。




『本麒麟』を最高においしく飲む方法を教えて!



――苦いビールが苦手な人でもおいしく飲める方法はありますか?

田山さん


ビアカクテルのような楽しみ方はもちろんですが、ビール単体で飲むと苦みが強調されてしまいがちです。味付けの濃いものや油っこいものと一緒に楽しむと、味がリフレッシュされて「苦み=おいしい」と身体が覚えてくれますよ。
また、「三度注ぎ」もおすすめです。まず高いところから一気に注いで泡を立てたあと、少し待ってから2回目、3回目と注ぎます。そうすると苦みが抜けますよ。






△『本麒麟』リニューアルに伴って増量された、ドイツ産ヘルスブルッカーホップ(一部使用)。
特有の苦~い香りがします!

――注ぎ方が重要なんですね。

田山さん



それと、グラスの形状も大切ですね。外側に広がっているものは苦みを感じやすいので、飲み口が窄まっているものや縦長のグラスがおすすめです。苦みが気になるなら、直接缶から飲むのはNG。

また、ビール専用のスポンジを用意するものいいですね。余計な油分がついてしまわないように……それから、布の繊維が残ってしまうと乱流や無駄な発泡が起こるので、できれば自然乾燥をおすすめします。お客様にはぜひ、最高においしい状態で飲んでいただきたいですね。




リニューアル前と後を比較!見た目&味の変化は?

新旧パッケージを比較してみると、少しだけ新しくなっているのがわかります。




たとえば、「6%」の文字が大きくなっていたり、「長期低温熟成」と書かれたリボンの形状が変わっていたり……。リニューアルしてしばらくは、「新」と書かれたパッケージのものが見つかるかもしれません。


グラスに注いで飲んでみると、『本麒麟』ならではの飲みごたえがパワーアップしています。しかし嫌な後味が残ることはなく、とてもすっきり。新ジャンルなのにビール好きを満足させる味わいです!

ビール好きにこそおすすめしたい!キリンの本気が詰まった『本麒麟』

新ジャンルとは思えないほど、ビールに近い味わいが楽しめる『本麒麟』。そのおいしさの裏には、開発に携わる方々の熱い想いと覚悟が込められています。


お話をうかがう中で、「とにかくおいしいものを届けたい!」という想いがひしひしと伝わってきました。
『本麒麟』は2019年1月中旬製造品から新しいものに切り替わっています。ビール好きなら絶対飲んでみるべき! パワーアップした『本麒麟』の味わいをぜひ堪能してみてくださいね。



本麒麟



  • 〇発売日:2019年1月中旬製造品より順次切り替え

  • 〇アルコール度数:6.0%

  • 〇原材料:発泡酒(麦芽・ホップ・大麦・コーン・糖類)・大麦スピリッツ

  • 〇販売地域:全国

  • 〇URL:https://www.kirin.co.jp/products/beer/honkirin/

  • 〇醸造所:キリンビール北海道千歳工場、仙台工場、取手工場、横浜工場、名古屋工場、滋賀工場、神戸工場、岡山工場、福岡工場(全9工場)








情報提供元: ビール女子
記事名:「 キリンの“ホンキ”を感じる商品!リニューアルした『本麒麟』の醸造責任者&開発担当者さんにインタビューしてきた