「ビール好きをビールでもっと幸せに!」という思いで、日々ビールについての情報を発信している「ビール女子」。こんなにもビールが好きなら、いっそ自分たちの手でビールをつくってみたい!

ということでこのたび、ビール女子オリジナルビールをつくることにいたしました!

今回は、オリジナルビールの構想から醸造までをレポート!みなさんに飲んでいただける機会も設けることになりましたのでお見逃しなく!


夏と秋のはざまのビール



解禁日は9月の半ば。残暑が残る、夏と秋の間です。

あれこれ思案するなかで、

暑くても飲める、すっきりとしていて、かつ秋も感じられる、それでいて女性らしさがあるビールがいい…

という結論に至ったビール女子編集部。

その結果、マスカットをメインにしたビールをつくることに決めました。そうと決まればさっそく「ビール女子」オリジナルビールづくりのはじまりです!

高架下にある3坪のブルワリーでビール造り!



今回ビールづくりを行なったのは、JR中央線武蔵境駅の高架下、3つのショップと2つの工房からなるクラフトフードショップ「ond」内の「26Kブルワリー」。


なんと、3坪という小さい醸造所ですが、武蔵境産とうがらしを使用した『Mr.SAKAI』や、中央線をイメージした『むさしのレールエール』など、武蔵野の水を使用し、ゆっくり時間をかけて造られた個性的なラインナップが自慢の醸造所です。

■26KブルワリーHP:http://26k-brewery.com/

さっそくビールづくりに挑戦!

今回は、「26Kブルワリー」で醸造を行う小笠原さんご指導のもと、ビール女子オリジナルビールをつくっていきます!


まずは、破砕された麦芽(モルト)をお湯に入れて糖化させていきます。

使用する麦は、ラガーに使うようなあっさりしたもの一種類を使用します。

ちなみに、「26Kブルワリー」には粉砕機がないため、破砕された麦芽を仕入れているのだそう。

ビールづくりにおける工程をすべて行わないのも、3坪でビールづくりができるひとつのポイントなのかもしれません。


それでは、さっそくモルトを鍋に投入!するとたちまち麦の良い香りが!


すべてのモルトを鍋に投入したら、木ベラで混ぜていきます。

底に沈殿したモルトは、かき混ぜてみると結構な重み!その重みに争うように、垂直に立てた木ベラで根気強く混ぜていきます。

ダマになってしまわないよう、ゆっくり、ていねいに。

3坪でビールづくりができる秘密



次は、釜の下の方にある網でモルトをせきとめて、麦汁だけをとってみます。


これがよく聞く“一番搾り”麦汁。まだとろっとしていて、とてもにごっています。


試飲させていただくと、とっても甘い!でも飲みやすくて、このままでもごくごく飲みたくなるようなさっぱりとした味わいでした。


このあとは循環作業。釜に入ったお湯とモルトを均等にさせるように、混ぜる工程です。

まずは釜の下にある蛇口からビーカーで麦汁をとり、釜の上から麦汁を戻して全体を混ぜ、そのあとは循環ホースを使って全体を混ぜていきます。

ちなみに、今回使っている手前の大きな鍋は“ジョン”、奥の鍋は“メアリー”という名前なのだそう。ビールづくりの要となる道具も、愛着を持って使用されているのが伝わってきます!


そのあとは、煮沸、冷却、発酵、熟成という工程を経て、ビールは完成します。

じつはこの工程の中にも、3坪という小さな部屋のなかでのビールづくりが可能な理由が隠れています。一般的な発酵タンクではなく、特殊な発酵装置を使用して省スペースでの醸造ができているのです。

醸造所の隅に置かれた小さな冷蔵庫のなかに発酵中のビールのもとが入っているため、場所をとることなく、大きな釜の中で発酵させなくとも、ビール発酵をすることができるのだそうです。

オリジナルビールの中身



「ビール女子」がコンセプトや味わいを決め、つくったビール。

今回はマスカットということで、マスカット果汁を数回に分けて入れました。

じつはマスカットの香りというのは、そこまで強くないのだそう。

そのため、モルトのボディをライトにすることによってマスカットの香りを引き立て、その香りを補佐するために、ホップはマスカットの香りに似た、ドイツ産のHuell Melon(ヒュールメロン)を使用しています。


ホップもたくさん使用してはいないので苦みはほとんどなく、すっきりまとまりのある味わい。炭酸も発酵段階のもののみで、やわらかい仕上がりです。

度数は4%、IBUは18。残暑残る中ですっと飲むことができ、コンセプトにぴったりなビールが完成しました。

「中央線ビールフェスティバル」で解禁!




今回、「ビール女子」オリジナルビールが販売されるのが、9月13日(金)〜9月16日(月・祝)の期間で開催される「中央線ビールフェスティバル2019」の2日目、9月14日(土)です!

そして、今回マスカットを使ったスッキリ爽やかなエールビールの名前は…




気ままガール


“毎日仕事や家事を一生懸命頑張るビール女子たちに、晴れた休日の午前中、今日は何しよう?どこへ出かけよう?とビール片手に気ままに過ごしてもらいたい。”

そんな想いを込めて名付けました。

ビール解禁日である9月14日(土)限定で販売される『気ままガール』。まだまだ残暑厳しい日かもしれませんが、秋空の下、ふらっと気ままにおさんぽがてら、ぜひ飲みに来てください!



中央線ビールフェスティバル2019


○開催期間:2019年9月13日(金)〜9月16日(月・祝)
○開催時間:12:00~21:00 (L.O 20:45) 16日(祝) 12:00~18:00 (L.O 17:45)
○『気ままガール』解禁日:9月14日(土)
○場所:JR中央線 武蔵境駅南口すぐ 境南ふれあい広場公園
○URL:https://chuo-beer.com/
※小雨決行、荒天中止※売り切れ次第、販売終了となります。


文:山吹彩野
編集:酒井由実





情報提供元: ビール女子
記事名:「 【9月14日解禁】ビール女子オリジナルビールつくっちゃいました。名付けて『気ままガール』