乙武洋匡氏、北川悦吏子氏の「違うよ、乙武くん」投稿に返信「聞けてよかったです。でも…」
作家の乙武洋匡氏(48)は11日、自身のX(旧ツイッター)を更新。脚本家の北川悦吏子氏(63)がXに「病を、感動の道具に使わないで」と投稿した内容について、あらためて私見をつづる形で返信した。
北川氏は、8日にXで「病を、感動の道具に使わないで。みんな、とても大変な思いをして生きています。」と投稿。これに乙武氏は9日の投稿で「北川さん、それなら『愛していると言ってくれ』や『ビューティフルライフ』は、障害を感動の道具に使った作品なのですか?」と投げかけるなど、インターネット上で賛否両論となっている。
北川氏は「みんな、というのは私のような難病を抱えた人たちのことです。ある創作物、ストーリーを読んでいたら、あまりにご都合に病気を扱っていたので、怒りを覚えてこのような投稿をしました。」と説明。具体的には言及しなかったが、創作された、ある物語が投稿の対象だとした。その上で「違うよ、乙武くん。障害や病気を道具にしていません。それらをテーマにした作品です。そこをどう生きて行くかという作品です。その違いは、自ら障害を持つ乙武くんにはわかるのでは?というか、ビューティフルライフに賛同してくれてたよね?あの頃の対談でそんな話をした記憶が、、、。」と、乙武氏に返信した。
乙武氏は11日、この北川氏の投稿を引用した上で「北川さん、改めてその言葉を聞けてよかったです。でも、元の投稿、すごく危ないというか、誤解を生むんじゃないかなって」と、あらためて言及。「『私の作品は、きちんと障害と向き合ったものです。でも、あの人の作品は難病を“感動の道具”に使っています』 そう読めてしまう。それはちょっと横暴かな、と。今回、北川さんが悲しい思いをした作品も、力量が低いだけでその作者なりに難病と向き合ったつもりかもしれないし(北川さんから見て、とてもそうは見えなかったのだと思うけど)、北川さんの作品だって、障害当事者の中には「障害を“感動の道具”に使いやがって」と感じていた人もいたかもしれないし」と私見をつづった。
その上で「繰り返しになるけれど、僕自身は『ビューティフルライフ』がとても好きな作品だし、感謝もしています。だからこそ、北川さんがあの投稿をすることで、北川さんのこれまでの作品にも『感動の道具に』という批判を呼ぶ余地を生み出してしまうと思ったんですよね」と記した。
ここまでつづった上で、乙武氏は「直接LINEしたほうがよかったかな……。でも、このやりとりを見て、北川さんの真意を理解してくれる人がいるなら、結果的にはよかったのかな。ごちゃごちゃとすみません。また、ゆっくりお話ししましょう!」と、北川さんに呼び掛けた。