デニス・ロッドマン氏、22歳娘から「父親ではない」と批判され長文の謝罪文を投稿
90年代に米プロバスケットボール(NBA)シカゴ・ブルズなどで活躍した悪童の異名を持つデニス・ロッドマン氏(63)が、サッカー女子米代表として活躍する娘トリニティ・ロッドマン(22)から「父親ではない」と批判されたことを受け、公開謝罪した。
今夏のパリオリンピックで優勝した米国代表でFWを務め、準々決勝の日本戦では延長で決勝ゴールを決めるなどエースとして金メダルに導いたトリニティは、ポッドキャストで複雑な親子関係を告白。「一緒に住もうとしたけど、1日24時間、1週間ぶっとうしでパーティーをして、手あたりしだい女性を連れてきた」などと語り、「血はつながっているかもしれないが、それ以外何もない。父親ではない」「声を聞くのは苦痛」と語った。
NBAで14シーズンプレーし、殿堂入りも果たしているデニスは18日にインスタグラムを更新し、「あなたが望むような父親になれなくてごめんなさい。でも、いずれにせよ私はまだ努力したし、これからも努力するし、決してやめない」とトリニティに宛てた長文の謝罪文を投稿した。
たとえ電話に出なくても、たとえ困難で時間がかかっても努力するとつづり、「私はいつもここにいて、いつも誇りに思っていることを伝えます。私はいつも願いがひとつありました。それは、子どもたちが電話して会いに来てくれることです。いつかそれが実現できればうれしいなと思います」とつづった。
娘との思い出の写真を並べた動画も公開したデニスは、「追伸:あなたのプレーはいつも観ています。実際にプレーを観るため飛行機に乗って現地に向かったこともありますが、一緒にいた人のために来ないよう言われ、応援したかっただけなのでみんなを幸せにするためにホテルのバルコニーから観戦しました。子どもたちが大好きです」と娘を想う父親としての気持ちも述べている。
デニスは1999年にトリニティの母親と出会い、01年に息子、翌年にトリニティが誕生。2人は03年に結婚したが、翌年には離婚を申請し、和解期間を経て12年にようやく離婚が成立した。
トリニティは番組で、一時は車で生活するほど困窮していたことを明かし、「離婚前は金銭面で支援してくれたので短期間はまともな生活が送れたが、離婚後は”勝ってにしろ”という感じになった」などと、壮絶な子ども時代を告白して大きな反響を呼んでいた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)