NHK会長、就任1年を総括 選挙報道の課題に言及 SNSの影響力増にも「正しい情報」を徹底
NHKは18日、都内の同局で定例会見を行った。
稲葉延雄会長が1年の総括を語り「7月に3年間の任期を折り返して後半戦に入りました。さまざまなことがあり、昨年以上に時が過ぎるのが早いと感じました。その中で5月にインターネットを通じて番組等の配信を必須業務とする改正放送法が可決したこと、NHKの歴史的な転換点と言えるタイミングに立ち会うことができたのは大変感慨深いものがありました。長い間この件に取り組んできた職員が法改正を喜んでいた様子を見て、よりそう感じました」と話した。
また、米大統領選をはじめ、国内外で重要な選挙が行われた点についても語った。選挙結果へのSNSの影響力が強まっているという世間の動きにも触れ「我々は公職選挙法規定にもとづいてより一層神経を使って放送することはもちろん、制約のある中でも視聴者が本当に知りたいことを正面から伝えていく責務がある求められている存在だと思います。極めて難易度の高い課題だと認識していますし、今現在私が何か良い策を持ち合わせているわけではありませんが、より一層どんな時にも視聴者へ確かな情報、本当の意味で役に立つ情報を伝え続ける。事実と論理に裏打ちされた正しい情報提供を心がけていきます」と力を込めた。