英アンドルー王子、国王主催のクリスマス行事欠席 新たなスキャンダル疑惑 王女2人も不参加へ
児童買春あっせんの罪で有罪になった富豪ジェフリー・エプスタイン被告と関係があったことを理由に2019年に英王室の公務から身を引いたアンドルー王子(64)が、今度は中国のスパイとされる人物と親密な関係にあったことが明るみとなり、波紋を広げている。
騒動を受け、アンドルー王子と元妻のセーラ・ファーガソンさん、そして2人の娘ベアトリス王女とユージェニー王女ら一家が、チャールズ国王が主催する毎年恒例のクリスマスの集いを欠席すると英デイリー・メール紙が報じた。
アンドルー王子と現在も同居しているファーガソンさんは、ウィンザーにある自宅ロイヤル・ロッジで人目を避け、クリスマスをひっそり過ごす予定だと伝えている。ベアトリス王女とユージェニー王女も、今年は王室メンバーが集まるクリスマスの祝いには参加せず、それぞれの義理の両親とクリスマスを過ごすことにしたという。
国王の弟であるアンドルー王子は、安全保障上の理由で23年に英国への入国が禁じられた中国人実業家を、20年に行われた自身の誕生日パーティーに招待するなど親しい関係を築いていたことが発覚してスキャンダルに発展している。男性は、中国の投資家らとの交渉などでは代理人として活動することも王子側から認められていたといい、クリスマスを前に王室に衝撃が走っている。
デイリー・メール紙によると、国王はクリスマスの集いに弟の出席を禁じることはしたくなかったが、スキャンダルが拡大していることを考慮して自ら身を引いて欠席してくれることを望んでいたという。
同紙によると、1996年に離婚後も一緒に暮らしているファーガソンさんがその役割を引き受け、出席を取りやめるよう王子を説得したといい、国王夫妻は自ら身を引くよう促してくれたことに「ありがたい」と感謝しているという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)