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今回はなっちゃんさんのブログ『しん・ナツメ林住期』からご寄稿いただきました。
世界の三大投資家のひとりジム・ロジャース氏が日本についてとんでもない予言をしています。「20年後に振り返った時には、安倍晋三首相は日本経済を破壊した張本人として歴史に名を刻んでいるでしょうね」「私がもし10歳の日本人なら、ただちに日本を去るだろう」「2050年の日本は犯罪大国になる」「50年後か100年後には日本は消えてしまう」等々。彼はリーマンショックやトランプの大統領当選を予測した人でもあるのですが、日本についての予言は当たらないだろうと私は予測します。
そんなこと当たってたまるか!! 否、当たらないことを願うばかりです。孫が40歳になる頃には、日本の経済が破綻しており、日本は犯罪大国になっているというのですから。
「「2050年の日本は犯罪大国になる」とジム・ロジャーズが予測する理由」「ダイヤモンド・オンライン」
https://diamond.jp/articles/-/194291
何故、そのように予測するのか?彼は「これだけ借金があり、しかも子どもを作らないのだから。‥‥‥借金と少子化、この二つがシンプルな理由だ」と。
では、対策はないのか?彼は「可能ですよ。まず財政支出を大幅に削減し、さらに減税をする。この二つを断行するだけで、状況は劇的に改善します」と言います。しかし、「いま安倍首相がやっていることは真逆のことでしょう。ただでさえ莫大な借金をさらに膨らませたうえで、無駄な橋や高速道路を作ろうとしている様は狂気の沙汰としか思えません」と、続けます。「借金をこれだけ増やして平気な顔でいられるのも、返済するのはあくまで後世の人間で、自分が死んだ後のことだと考えているからでしょう。そうした負担をすべて押し付けられるのが日本の若い世代です」と。
現実はジム・ロジャースの予測通りに進んでいます。経済優先主義が非正規労働を増やし、社会を貧困化させ、若者は結婚できない状況に追い込まれています。また、税収が60兆円しかないのに、政府は100兆円を超す予算を組んで借金を増やし続け、武器や原発、リニア新幹線、オリンピック等にお金をつぎ込んでいます。そして、日銀はETFで株を購入し続け、富裕層やハゲタカファンドを儲けさせていますが、グラフを見ればこんな無理が続くはずがないことは一目瞭然です。しかし、目先の株価を買い支えるためにETFの株買いを止めらません。
そんな見通しのない状態なのに、安倍政権の支持率は高いままで、一強支配が続きそうです。経済優先によって、政治や倫理が曲げられる状態が続くならば、ジム・ロジャースの予想は当たってしまうでしょう。
このまま行けば、アベノミクスがどこかで暴発するかもしれません。それは安倍政権の交代後かもしれませんが、国債の乱発による国の借金の肩代わりや日銀ETFの株買いはもう続けられませんから。その時にはギリシャのように年金の2割削減とか、さらなる増税、医療費負担を3割より増やす等、国民の生活がさらに苦しくなるでしょう。
そうなってから、やっと日本人の生き方が変わるのではないか。投資に夢見る生き方ではなく、節約する堅実な生き方に。お金を動かして儲けるのではなく、労働し生産することを大切にする生き方へ。がむしゃらに働くのではなく、ワークシェアリングして助け合い、余暇を大切にする生き方へ。東京への一極集中する生き方ではなく、過疎化しつつある地方の豊かな自然を生かす生き方へ。大企業だけが儲ける経済の仕組みから、小規模の個性的な仕事が成り立つ経済の仕組みへ。新しい生き方への扉が開かれるでしょう。
大富豪のビルゲイツが、「大富豪はもっと税金を支払うべき」と、インタビューで発言していましたが、私も大賛成です。このままでは資本主義は続けられないと、世界の人々の無意識が気づきつつあるのではないかと私は思います。
「ビル・ゲイツ氏、大富豪は「もっと税金支払うべき」 納税額は1兆円超」『AFPBB News』
https://www.afpbb.com/articles/-/3163230
執筆: この記事はなっちゃんさんのブログ『しん・ナツメ林住期』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2019年6月19日時点のものです。