- 週間ランキング
毎年、秋になると体のかゆみやピリピリした痛みに悩まされていませんか?秋は気温・湿度の変化、秋花粉などの影響で肌がゆらぎます。そのため、肌トラブルが出やすい季節なんです。
10月になると朝晩と日中の寒暖差が大きくなります。そして、徐々に、日中の気温も下がって、体は冷えやすい状態に。体が冷えると血液やリンパなどのめぐりが滞ります。
肌に必要な栄養が細胞に十分届きませんし、老廃物が体内に蓄積することも。すると、肌の新陳代謝であるターンオーバーが乱れます。
ターンオーバーが乱れると、肌表面にある角層内部の状態が悪化。外気の乾燥、紫外線、花粉、ほこり、ウイルスなどのダメージから肌内部を守るバリア機能が低下して、かゆみやピリピリした痛みを引き起こすのです。
また、10月以降は空気の乾燥もすすんで、肌からうるいおいが奪われます。一般に、美肌におすすめの湿度は60~65%程度。
10月以降は湿度が60%を下回る日が続き、肌内部の乾燥が進行します。肌の乾燥はターンオーバーの乱れとバリア機能低下を引き起こすため、かゆみなどのトラブルが出てしまうのです。
花粉と言うと春のスギやヒノキを思い浮かべる方も多いことでしょう。ですが、秋はイネ科やキク科の雑草の花粉シーズンです。イネ科の代表格ブタクサは、スギやヒノキに次いで花粉症患者が多いと言われているんですよ。
花粉が肌につくと、気温や湿度変化でゆらいだ肌ではダメージをブロックできません。そのため、花粉が刺激となって肌のかゆみなどを引き起こしてしまうのです。
また、呼吸とともに吸い込んで体内に花粉が入っても、肌のバリア機能低下につながります。
体にむずむずした違和感を感じたら早めに対策するのが吉!放っておくと、夜も眠れないほどかゆみがひどくなるケースもあります。
今日からできる6つの対策をチェックしておきましょう。
気温、湿度、花粉の影響で、秋の肌はバリア機能が低下しています。それだけでなく、夏に浴びた紫外線ダメージが残っているため、さらに肌は不調気味に。
肌のコンディションを整えるには、1に保湿、2に保湿が大切です!保湿を徹底して肌のうるおい維持を心がけましょう。うるおいが守られることで、バリア機能が少しずつ向上しますよ。
なお、保湿とは水分と油分をバランスよく補うことです。乾燥しているからと油分主体のクリームのみを塗るのはNG!
ワンステップで保湿ケアを済ませたい方は、水分と油分がバランスよく含まれる乳液(ボディミルク)や、オールインワンジェルを活用すると良いでしょう。
こっくりしたクリームや植物オイル、ワセリンでケアしたい場合は、お風呂上がりの湿った肌に塗布するのがベター。朝のケアに使う場合は、まず化粧水で水分をチャージしてからクリームでうるおいを守りましょう。
秋になり気温が下がったときエアコンは役立ちますが、室内は乾燥しやすくなります。室内の湿度が60%程度に保たれるよう工夫しましょう。
ちょっとした工夫で湿度キープできるので、ぜひ試してみてくださいね。
1日を通して気温差が大きい秋は、カーディガンや腹巻き、レッグウォーマーなどを活用して上手に体温調整をしましょう。
1つ気をつけたいのが「温めすぎ」です。体が温まりすぎると、かゆみが強くなる可能性があります。また、以下の点にも注意が必要です。
熱いお湯で入浴したり、長時間、湯船につかったりすると、肌に必要な皮脂やうるおい成分が流れ出て、乾燥がひどくなる場合があります。38~40度くらいのお湯に10分程度、肩まで浸かれば、十分体は温まりますよ。
なお、かゆみが強い場合は、シャワーのみにするか、さっと湯船に浸かるだけにするのが無難です。
肌寒くなってくると活躍するあたたかインナー。ですが、化繊でできたインナーは要注意。化繊は綿や絹などの天然繊維と比べて、肌が乾燥しやすいと言われています。
また、静電気が起きやすく、秋の乾燥でゆらいだ肌に刺激になることも。インナーウェアは可能な限り天然繊維を選ぶと良いでしょう。
汗をたっぷりかく夏と異なり、秋は水分補給を忘れがちな方も多いことでしょう。肌のうるおいはなにもないところからは生まれません。美しくすこやかな肌を育むには、体内に十分な水分が必要です。
1日1.5~2Lを目安に水分補給を心がけましょう。冷たい飲み物は体を冷やすので、常温またはホットがおすすめす。
なお、カフェインを含む飲料やアルコールは利尿作用があるため、水分補給にはなりません。水を基本に、ノンカフェイン飲料を口にするようにしましょう。
合わせて、食生活を見直すと○!和定食風メニューを意識すると、比較的バランスよく栄養を摂取できますよ。
空気が乾燥する秋は静電気が起こりやすいですよね。その分、衣類に花粉もつきやすい状態に。花粉は肌に付着しても、鼻から吸い込んでも、バリア機能を低下させる原因です。
外出前に静電気防止スプレーを衣類にかけて花粉の付着を抑える、帰宅後は玄関で衣類をパタパタして花粉を落とすなど工夫して、室内に花粉を持ち込まないようにしましょう。
睡眠中は成長ホルモンが分泌されます。肌のターンオーバーが促されて、バリア機能も向上します。
成長ホルモンは、眠ってすぐの深い眠りのときに分泌がピークになるのですが、眠りが浅いと十分な量が分泌されません。体のむずむずやかゆみがあるときこそ、良質な睡眠を意識してくださいね。
体がかゆい時、かいてしまうのは絶対にNGです。肌表面が傷つき、さらにバリア機能が低下して、かゆみがひどくなったり、強い痛みが出たりしかねません。
体の肌トラブルが気になるときは保湿、湿度管理、生活習慣など、ちょっとしたことを見直して、少しずつコンディションを立て直しましょう。
これから冬になると、ますます外気の乾燥や気温低下がすすみます。今のうちにすこやか肌に整えて、冬のダメージに負けないようにしたいですね。