- 週間ランキング
いくつか存在する腹筋エクササイズの中で、なぜリバースクランチが下腹引き締めに有効と言えるのでしょうか。
その理由は、ぽっこり下腹の原因の一つでもある「骨盤の開き」の改善につながるからです。
リバースクランチを行うことで、腹直筋下部に加えて股関節内転筋群を鍛えることができます。股関節内転筋群とは内ももの筋肉のことで、「恥骨筋」「短内転筋」「長内転筋」「大内転筋」「薄筋」という5つの筋肉から成ります。
腹直筋下部と股関節内転筋群は骨盤下部にある「恥骨」に付いている筋肉なので、これらの筋肉が緩んでしまうと恥骨が外に開いた状態になってしまいます。
そこで腹直筋下部と股関節内転筋群を鍛えることで恥骨の開きを改善し、ぽっこり下腹の解消につなげることができます。その結果、「リバースクランチ」は、下腹引き締めに有効なエクササイズと言えるのです。
リバースクランチは下腹引き締めに有効と言えますが、ただやみくもに行っても下腹引き締め効果は期待できません。下腹を引き締めるためには、以下の2つのポイントを踏まえておく必要があります。
では、詳しくお伝えしましょう。
そうすることで、腹直筋下部に効かせることができるからです。
腹筋エクササイズは、効かせたい部位を支点にしてカラダを起こすことが原則です。そのため腹直筋下部に効かせたい場合は、下腹部、ちょうどおへその下の部分から骨盤を起こすようにしましょう。
膝と足を離してしまうと、腹直筋下部への刺激が逃げてしまうからです。また、膝と足をしっかり閉じることで、股関節内転筋群も鍛えることができるようになります。
そのため、膝と足をしっかり閉じることを心がけることで、骨盤の開きを改善し、ぽっこり下腹の解消に導くことができます!
「それでも下腹に効かない…」という場合、考えられる原因として、
という2つが考えられます。
お腹の下の部分ではなく太もも付け根に効いてしまったり、腰が痛くなってしまったりする場合、股関節の動きでリバースクランチを行っていることが考えられます。
本来、骨盤を起こすべきところを、股関節の曲げ伸ばし動作でリバースクランチを行ってしまっているのです。そうすると、「腸腰筋」という太もも付け根前面にある筋肉に効いてしまうので、下腹への効果が感じられなくなってしまいます。
リバースクランチを行った後、下腹への効果よりも腰の痛みが強く感じられる場合、骨盤を下ろした時に腰が反ってしまっている可能性があります。
腹筋の力が抜けてしまって、腰の反りが強くなってしまうのです。すると下腹の筋肉ではなく、腰の筋肉が緊張を繰り返してしまうことになります。
リバースクランチを股関節の動きで行ってしまったり、骨盤を下ろした時に腹筋の力が抜けてしまったりする場合、骨盤の前傾が強くなっていることが考えられます。そこでリバースクランチを行う前に、強く前傾した骨盤をリセットする必要があります。
強く前傾した骨盤をリセットするには、次の2つのストレッチが効果的です。
では、ストレッチのやり方を詳しくお伝えしていきましょう。
左右それぞれ筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けるようにします。
骨盤を後傾させるには、目線をお腹に向けるようにします。
ストレッチ中、骨盤は正面を向くようにしましょう。
四つん這いとなり、上の写真のように腰を軽く反らせた体勢から腰を丸めるという動作を10回行います。
少しずつ「腰を丸める」という動きを大きくしていくようにすることが、動きを高めるコツです。
必ず高めたい動きである「腰を丸める」という動きで終わるようにしましょう。
今回は下腹引き締めに有効なエクササイズである「リバースクランチ」を効果的に行うためのポイントについてお伝えしました。
下腹を引き締めたい方にとって必須のエクササイズです!リバースクランチを効果的に行って、引き締まった下腹を手に入れてくださいね!
腹筋エクササイズには、今回ご紹介したリバースクランチ以外にもたくさんの種類があります。そこで次回は、「腹筋エクササイズ特集」としてご自宅でできる腹筋エクササイズを10種目と、その効果についてお伝えしたいと思います。