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骨盤のゆがみを整えていくにあたり、骨盤のゆがみが起こるメカニズムに触れておきましょう。
骨盤のゆがみは、骨盤まわりの筋バランスが崩れることで生じます。ここで言う「筋バランス」とは、柔軟性と筋力のバランスのことです。
例えば、骨盤を前傾方向に動かす腸腰筋や脊柱起立筋の柔軟性が低下して、骨盤を後傾させる大殿筋や腹筋群の筋力が低下すると、骨盤の前傾が強くなってしまいます。
また、股関節内転筋群や脊柱起立筋などの柔軟性が低下して中殿筋の筋力が低下すると、骨盤が側方挙上してしまい左右の高低差が生じます。
そのため骨盤のゆがみを整えるには、そのまわりの筋バランスを整える必要があります。
骨盤まわりの筋バランスを整えるには、筋力バランスを整える前に、まずは柔軟性バランスを整えておく必要があります。
柔軟性のバランスが崩れた状態で筋力を高めようとしても、動きが制限されたままとなっているので、十分な効果が得られにくいと考えられるからです。
そこでここでは、骨盤まわりの柔軟性バランスを整えるために行っておきたいストレッチを5つご紹介していきたいと思います。
ヨガマットもしくは大きめのバスタオルをご用意ください。
左右それぞれ筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けます。
骨盤を後傾させるコツは、目線をお腹に向けることです。ストレッチ中は骨盤を正面に向けるようにしましょう。
左右それぞれ筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けます。
余裕があれば、下の写真のように、膝裏にまわしていた両手を膝下にまわしてストレッチしてみましょう。
足首をわきの下に入れるようなイメージでストレッチをすると、大殿筋と梨状筋へのストレッチ効果を高めることができます。
ストレッチを行う際は、頭を起こさないようにしましょう。
左右それぞれ筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けます。
上体を倒しつつ、ストレッチしているわき腹を横に突き出すようにすると、ストレッチ感をアップさせることができます(写真赤矢印参照)。
左右それぞれ筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けます。
もし余裕があれば、写真のように、前に伸ばしていた脚を折りたたむように曲げてストレッチしてみましょう。
背すじを丸めずにまっすぐに伸ばすようにすることで、中殿筋へのストレッチ効果を高めることができます。
左右それぞれ筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けます。
ストレッチ中は骨盤を正面に向けるようにしましょう。
これら5つのストレッチを行うことで、骨盤まわりの柔軟性バランスを整えることが可能ですが、ストレッチを行う際に意識すべきことがあります。
それは、左右のバランスを意識してストレッチを行うことです。「左は伸ばしやすいのに、右は伸ばしにくい」というケースはよくあるものです。
左右差があるということは骨盤にゆがみが生じているということなので、左右差をなくしていくようにストレッチを行うようにしましょう。