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大殿筋や腸腰筋、中殿筋など股関節まわりの筋肉は、全て骨盤から始まって大腿骨に停止しています。そのため、筋肉の緊張が強くなると骨盤を大腿骨方向へと引っ張るかたちとなり、「ゆがみ」が生じるようになります。
例えば大殿筋の緊張が強くなると、骨盤が後傾して腰が丸まりやすくなり、腰椎前方部分に負担がかかりやすくなってしまいます。
そこで股関節まわりの柔軟性を高めることで骨盤のゆがみを整えることができ、腰痛予防につなげることができると言えます。
そして、股関節まわりの柔軟性を高めることで、なんと「お腹痩せ効果」も期待できると言えます!
先ほどお伝えしたように、股関節まわりの柔軟性を高めることで、骨盤のゆがみを整えることができるからです。
「ポッコリお腹」の原因の一つに、骨盤のゆがみが挙げられます。骨盤がゆがんでしまうと腹筋群が緩んだ状態となり、内臓が下垂してしまいます。すると、内臓機能が低下してしまい、便秘やポッコリお腹を引き起こしてしまうと考えられるのです。
それでは「股関節まわりの柔軟性を高めるストレッチ」をご紹介していきましょう。
行っておきたいストレッチは5つだけです!これからご紹介する5つのストレッチを行うだけで、股関節まわりをまんべんなくストレッチすることができます!
フローリングの床の上でストレッチを行う場合には、ヨガマットを敷いて行うことをお勧めします。
余裕があれば、下の写真のように、膝裏にまわしている両手を膝下にまわしてストレッチしてみましょう。
足首をわきの下に入れるようなイメージでストレッチすることで、大殿筋へのストレッチ効果を高めることができます。
ストレッチを行う際は、頭を持ち上げないようにしましょう。
もし余裕があれば、写真のように前に伸ばしていた脚を折り畳むように曲げてストレッチしてみましょう。
中殿筋へのストレッチ効果を高めるには、背すじを真っ直ぐに伸ばすことがポイントです。
つま先を天井に向けるようにすることで、股関節内転筋群へのストレッチ効果を高めることができます。
背中が丸まってしまうと股関節内転筋群ではなく背中がストレッチされてしまうので、背中が丸まらないようにしましょう。
ストレッチ中は骨盤を正面に向けるようにしましょう。
目線をお腹に向けるようにすると、骨盤を後傾させることができます。
大腿筋膜張筋へのストレッチと同様、ストレッチ中は骨盤を正面に向けるようにしましょう。
ご紹介した5つのストレッチを効果的に行うために、覚えておきたいポイントが2つあります。
1つは、心地よく筋肉が伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けるようにすることです。そうすることで、筋肉の緊張を緩め柔軟性を高めることができるからです。
また、柔軟性を高めたとしても、その反対側の筋肉が硬いままでは骨格にゆがみをもたらしてしまうことになります。そのため、前後左右バランスよくストレッチするようにします。これが2つめのポイントです。
以上のポイントを踏まえて5つのストレッチを行ってみてくださいね!