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顔の中でもとくに口周りがカサつくのには理由があります。その理由を知り、適切に対処することでカサつきは予防できます。
まずは、自分の口周りの状態をチェックしてみましょう。ここでは、「口周りのカサつきセルフチェック」と「口周りがカサつく原因」について解説します。
自分の口周りをチェックしましょう。一つでも該当すれば乾燥をしているといえます。
口周りがカサつくと次のような状態になります。
カサつきを感じるのは、角質が水分を失いめくれあがって肌触りが悪くなるからです。また、角質が水分を失うと、バリア機能が低下するためひび割れや炎症の原因となります。
さらに、乾燥するとターンオーバーが乱れるため、古い角質が滞ってくすみとなり、肌色が暗くなることもあります。
口周りがカサつく原因は主に次の3つです。
口周りは、顔の中でもよく摩擦が起こりやすい部位です。口は、飲食、会話、リップメイクなどでよく動かし、さらに汚れるため、拭う行為がたびたび起こり、摩擦で傷つき乾燥するのです。
口周りの皮膚は、顔の中でも薄く0.02mm以下といわれています。皮膚が薄いと水分と油分も少ないため、乾燥しやすくカサつく原因になります。
口周りは、頬や額に比べて表面積が小さく、スキンケアがおろそかになってしまいやすい部位です。とくに、鼻の下や唇の下など、凹凸がある部分はクリームの塗り忘れなどが起こりやすく、カサつきやすいので注意が必要です。
口周りは、油断するとすぐにカサついてしまうため、普段から意識して乾燥対策をすることが大切です。ここでは、口周りのカサつき対処法を4つ紹介します。
肌の乾燥を防ぐには、スキンケアが欠かせません。とくに口周りは乾燥しやすく、おろそかになりやすい部位なので、より丁寧にお手入れをすることが大切です。
スキンケアで使用する基礎化粧品は、保湿力の高いものを選びましょう。セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなど高保湿成分配合のものをおすすめします。
化粧水はコットンに湿らせてつけると、口周り全体に均一につけられて、しっかりと浸透していきます。化粧水の後は、乳液、クリームの順に重ねて蓋をしましょう。
また、コットンに保湿化粧水や美容液を含ませて貼りパックをすると、より保湿効果が高まります。スペシャルお手入れとして、乾燥がひどいときに取り入れることをおすすめします。
摩擦は、口周りの皮膚をさらに薄くしてバリア機能を低下させるため、乾燥が悪化します。ゴシゴシと強い力で口元をこする行為は、行わないようにしましょう。
例えば、飲食時に口に汚れがついた際は、軽く押さえるようにして拭い、落ちなければ水ですすぐようにしましょう。リップメイクもこすらず、専用のクレンジング剤でやさしく落とします。
洗顔後、タオルで水分をふき取る際も、ポンポンと顔に押し付けるようにして行いましょう。
洗顔は、汚れを落とし肌を清潔にする役割がありますが、洗いすぎると必要な皮脂や角質まで除去してしまい、乾燥の原因となります。
口周りはとくに乾燥しやすい部位なので、軽めに終わらせるようにしましょう。口周りの乾燥を防ぐ洗顔の手順は次の通りです。
水温が高すぎると肌の水分を奪うため、適温を守りましょう。洗顔料は、泡立ちが悪いと手のひらと顔の間で摩擦を起こす原因となります。しっかりときめ細かい弾力ある泡をつくりましょう。
洗顔は、皮脂の多いところから洗い、目元や口元は泡を乗せる程度で終わらせます。長時間洗顔料を置いておくとうるおいを奪い、乾燥の原因となります。
洗顔の水気をふき取る際も、ゴシゴシせず柔らかいタオルを使うなど、摩擦が起こらないよう細心の注意を払いましょう。
口周りが乾燥するとバリア機能が低下して、カサつき、赤み、炎症などの原因となります。バリア機能は、皮膚の働きを整えてくれる食事で体の内側からケアしていきましょう。
バリア機能を高める栄養素は次の通りです。
たんぱく質は、肌細胞のもととなる栄養素です。良質なたんぱく質を摂取することで、肌の免疫力を高めてトラブルの少ない肌づくりに役立ちます。
赤身肉、白身魚、大豆、卵などに多く含まれるため、毎日欠かさず摂るようにしましょう。
ビタミン類は、肌を美しく整えてくれる効果があります。なかでも積極的に摂りたいビタミンは次のとおりです。
ミネラルは、肌荒れを予防してくれる働きがあります。ミネラルの中でも亜鉛は、ターンオーバーを促してうるおいのある肌をつくる効果があるため、口周りの乾燥予防に不可欠です。
顔のなかでも、口周りはとくにカサつきが気になる部位です。口周りがカサつく原因は「摩擦」「皮膚が薄い」「スキンケア不足になりがち」であることの3つが挙げられます。
対処法としては「スキンケアでしっかりと保湿する」「摩擦を避ける」「口周りの洗顔は最後に軽くを心掛ける」「バリア機能を高める食事を摂る」ことの4つです。
乾燥しやすい口周りだからこそ、ほかの部位よりも丁寧にケアを心掛け、カサつき、粉吹き、赤みなどのトラブルをしっかりと予防しましょう!