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冒頭でも触れたように、自由気ままな食生活の割には太りにくい私。そこはとても嬉しいけれど、その一方でひどい便秘に長年悩み、食べたものの行方がわからぬ日々を送っています。
検索すると、「続くと肌荒れをする」「ひどい場合には体臭が便の臭いになる」などの恐ろしい情報が多数出てくるため、できることなら改善し、体内から健康かつ清潔で綺麗になりたい!
そんな私の切なる願いを受け、今回取材協力をいただいたのは、みなと芝クリニックの川本徹院長。株式会社サイキンソーが行う「腸内細菌検査」を受け、その結果を元に改善方法を教えていただきました。
検査キットを返送してから約2週間後。私の元へ結果が到着。ドキドキわくわくしながら開封すると……。
とまずまず(取り急ぎ健康には問題なさそうで良かった!)。
しかしその一方でやはり偏食が問題のようで……。管理栄養士の方からの「腸内細菌の種類数をさらに増やすために『多品目の食材』を摂るように意識しましょう」といったメッセージが添えてありました。
結果についてより詳しい解説を川本先生にお願いすると「全体的なバランスは悪くないため、便秘の原因はストレス性ではないか」とのご指摘が。
また『太りにくい理由』については、
「ビフィズス菌の量はやや少なめで、いわゆる痩せ菌と呼ばれる『アッカーマンシア属』と痩せ型の人が多く持っている『クリステンセネラ属』は持っておらず、これは残念ながら増やすことはできません。FB比もいわゆる欧米型なのだけど、『酪酸産生菌』の量が非常に多く、人体にとって良い影響を与える『クロストリジウム属』は平均よりかなり多い。更に酪酸産生菌の代表格『フィーカリバクテリウム属』の量も多いため、それでカバーできているのが太りにくい理由じゃないかな」
より気になる健康については、
「『酪酸産生菌』が多いと糖尿病にもなりにくいし、『クロストリジウム属』の中には行き過ぎた免疫反応を抑えて、アレルギー疾患になりにくくしたり、『フィーカリバクテリウム属』は免疫調整機能で重要視されている長寿菌の一つだから風邪も引きにくいはず。橘さんは大腸がん発症リスクのバイオマーカーとして知られる『フソバクテリア門』をはじめとする、ガンになりやすい菌などをほぼ持っていないので、非常に健康です。それからエクオール産生菌も持っているので、イソフラボンを摂取することで、骨粗鬆症や更年期障害にもなりにくいし、バチルス属も持っているので、健康的な老後を過ごせる可能性が高いです」
とのこと!
痩せ菌を保持していなかったことはちょっぴり悲しいですが、酪酸産生菌さん、有難う!!そしてなにより健康に産み、育ててくれて有難う!!
では、『痩せ菌』を持っていなかった&ストレス由来の便秘と判明した私はどうすべきか。その方法として最も簡単なのは「ビフィズス菌の摂取」だそうで。
「善玉菌の種類を増やすことはできません。ですが、サプリやヨーグルトなどでビフィズス菌の数を増やすことは可能です。ビフィズス菌を増やすことはストレスの軽減にもつながります。また脂肪の少ない食事を心がけ、悪玉菌(デブ菌)を減らすのも大切。ネバネバ食材も良いですね」
との希望を持てるアドバイスが!
ちなみにビフィズス菌を含むヨーグルトの効率の良い摂取方法は、
で、腸内細菌が変化するまで約40日ほどかかるとのこと。
というわけで、私も約40日ほどビフィズス菌を摂取することに!
まずは毎朝仕事を始める前に、1本あたり、ビフィズス菌BB536を20億個、ラクチュロース4.0g配合した「ビヒダスヨーグルト 便通改善 ドリンクタイプ」1本と、1包(2g)あたり、ビフィズス菌末BB536を500億個配合した「ビフィズス菌末BB536」1包を飲むことを習慣としました(これを3日続けても便通が無い場合は、1本あたり、ラクチュロース4.0g配合した「毎朝爽快Light」を追加)。
ドリンク2つは毎日飲むのが楽しみになるほどおいしくて、サプリメントは粉状ですが非常になめらかで続けやすいため、これなら毎日無理なく習慣にできそう。
継続後は、いきなり「毎日快調!」とは当たり前には行かないものの、これまでよりはかなりスッキリするように。以前は薬に頼ることも多々あったけれど、それらのようにお腹が痛くなる・ゆるくなるなどをしないところも(私の感想です)、ビフィズス菌の良さであると感じました。
「ビヒダスヨーグルト 便通改善」は味もおいしいので、この取材後も個人的に購入し継続したいです。そしておいしく健康になれたら最高!と思っています。
腸内細菌検査は定期的に行うことで生活習慣の見直しにもなるため、このままビフィズス菌生活を継続し、半年~1年後にまた行いたい。
内科的整形外科/消化器外科的皮膚科を掲げるクリニックで患者さんの健康をマルチにサポートする医師
筑波大学医学専門学群卒業。筑波大学大学院医学研究科修了。「“メスをとれる内科”たる外科医になれ」の教えの元、筑波大学附属病院の消化器外科で、内科医よりも内科的な外科医をめざす。筑波大学臨床医学系外科(消化器)講師、米国テキサス大学MDアンダーソン癌センター客員講師、東京女子医科大学消化器病センター外科非常勤講師などを歴任後の2010年、都営地下鉄三田駅の近くにみなと芝クリニック開院。2014年には、現在の地へリニューアルオープン。内科や外科から、皮膚科、整形外科、胃腸内科、大腸肛門外科まで、幅広い診療を行っている。日本外科学会認定医、日本消化器外科学会認定医、日本消化器病学会専門医。
腸の働きを良くする成分として良く聞く「ビフィズス菌」と「乳酸菌」。
乳酸菌は小腸に棲み、糖を分解して乳酸を作り出すのに対し、ビフィズス菌は大腸に棲み、乳酸に加え短鎖脂肪酸を作り出します。この短鎖脂肪酸には悪玉菌の働きを抑制、抗炎症作用、全身のエネルギー源、ヤセ体質へ導くといった重要な役割が。
しかし、年齢を重ねると減ってしまうため、サプリやビフィズス菌入りのヨーグルトなどで補うことが重要に。
一般的なヨーグルトは乳酸菌のサーモフィラス菌とブルガリア菌を発酵させて作られますが、ビフィズス菌入りのヨーグルトはビフィズス菌も合わせて発酵していて、乳酸菌だけで作ったヨーグルトに比べて整腸作用が高いため、手軽に摂取でき便利です。
ラクチュロースとは、牛乳に含まれる乳糖を原料として作られるオリゴ糖のこと。
このラクチュロースには、ビフィズス菌のエサとなって、腸内でビフィズス菌を増やす役割を持つほか、腸内にラクチュロースがあることで浸透圧により(※)腸内に水分が保たれ、便が出やすい環境を作り出すことが可能に。
※浸透圧は、ぬか漬けの場合、塩を含むぬか床に野菜の水分が抜けていくのと同様で、ラクチュロースのある腸に水分が移動していくという仕組みです。