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それでは、美しく綺麗な背中を作るためには、どんなエクササイズを行えばよいのでしょうか。
背中には、「広背筋」「大円筋」「脊柱起立筋」「僧帽筋」そして「菱形筋」といった筋肉が存在します。
「これらの筋肉を鍛えるとなると、たくさんのエクササイズを行う必要があるのでは…」と不安に思っていらっしゃる方、安心してください!たった一つで、これら全ての筋肉を鍛えることができるエクササイズがあります!
それが「ベントオーバーローイング」というエクササイズです。これは上半身を前に倒した状態で、ダンベルもしくは水の入った500mlペットボトルなどウエイトを引き上げる動作を繰り返すエクササイズです。
詳しくお伝えしていきましょう。
ウエイトを引き上げる動作で広背筋と大円筋が、肩甲骨を内側に寄せることで菱形筋と僧帽筋中部線維、そして背中をまっすぐに保つことで脊柱起立筋が使われるようになります。
10回前後反復可能な強度で1分間の休憩を入れながら、3~5セット行いましょう。
広背筋に効かせるには、「肘」がポイントとなります。常にウエイトを持っている手の真上に肘が位置するようにし、肘でウエイトを引き上げるようにします。そうすると背中外側の両サイドにある広背筋が鍛えられるようになります。
パーソナルトレーナーとして「ベントオーバーローイング」を指導していて、よく起こりうる問題が2つあります。ここで、よく起こりうる2つの問題とその対処法をお伝えしておきましょう。
「広背筋に効かない…」という場合、肘ではなく腕でウエイトを引いてしまっていることが考えられます。
どういうことかというと、「腕を曲げる」という動きでウエイトを引いてしまっているということです。ウエイトを引き上げたとき、肘の真下にウエイトを持つ手が位置していない場合、背中ではなく腕でウエイトを引き上げていることになります。
そうなると、広背筋ではなく腕の筋肉である「上腕二頭筋」に効いてしまうことになってしまいます。
そこで、広背筋に効かせるには肘で引くことを意識するようにしてみましょう。そのためにはウエイトの真上に肘が常に位置しているようにします。
ベントオーバーローイングをしていて腰が痛くなる場合、背中のラインが崩れている可能性が高いです。
ベントオーバーローイングで多くの女性に見られるのが、背中のラインがまっすぐではなく反ってしまっていることです。
ここでよくある間違いが、「背中をまっすぐにすること」と「背中を反らすこと」を混同してしまっていることです。
「背中をまっすぐにする」ということは、下の写真左側のように背中を結ぶラインが一直線になっている状態を言います。具体的には、耳、肩、股関節を結ぶラインが一直線になっている状態です。
それに対して「背中を反らす」というのは、下の写真右側のような状態です。背中を結ぶ一直線のラインが崩れ、腰のあたりが窪んだような状態になっています。
背中をまっすぐにするには、お尻を後ろに引いて、股関節を支点に上半身を前に倒すようにします。そうするだけで腰の反りを軽減させることができ、背中のラインをまっすぐにすることができます。
今回は、「美背中エクササイズ」としてベントオーバーローイングをご紹介しました。このエクササイズだけで背中全体の筋肉を効率よく鍛えることができ、「引き締まった背中」にすることができます!
「なりたいカラダ」に近づくコツは、できるだけ具体的に「なりたいカラダ」をイメージしながらトレーニングを行うことです。「具体的にイメージする」というところがポイントです。
是非「なりたい背中」を具体的にイメージしながら、ベントオーバーローイングに取り組んでみてくださいね!