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唇の乾燥は、一度は誰でも感じたことがあるほど、よくあるトラブルの一つです。ここでは、唇が乾燥しやすい「理由」と「原因」について解説します。
唇は、ほかの部位の皮膚に比べて角層が薄いため、うるおいを保ちにくく乾燥しやすいといえます。また、皮脂腺や汗腺がないため、皮脂膜をつくれずバリア機能が低下して、水分が蒸発しやすいのも理由の一つです。
さらに、唇は常に外気に触れており、顔の中でもよく動く部位のため、紫外線、化粧品、食品などの刺激から影響を受けやすいのが特徴です。
例えば、香辛料が入った食べ物によって刺激を受けると、唇にダメージとなり乾燥を引き起こします。また、唇にはメラニン色素が少ないため、紫外線に当たるとダメージを軽減できず、やけど状態になり乾燥につながることもあります。
唇は、皮膚の構造上デリケートであり、外的刺激に触れやすいことから乾燥しやすい部位なのです。
唇の乾燥を引き起こす原因は次の4つが挙げられます。
唇をなめると唾液によってかぶれて、かゆみや赤みを起こす場合があります。炎症がひどくなると唇に亀裂が入り、皮がめくれて水分蒸発が起こるため乾燥します。
気になるからと言って皮をむくと、さらに水分蒸発が進んで乾燥し、荒れるという悪循環となるため注意が必要です。
ストレスにより体内の血流が悪くなると、唇に栄養や酸素がいきわたりにくくなり、乾燥を起こすことがあります。血流が悪くなると、唇の色もくすんで暗くなるため、顔の印象も沈んでしまいがちになります。
ダイエットや偏食などによりビタミンが不足すると、唇にかさつきを感じやすくなります。唇の横が切れる口角炎や口内炎もビタミン不足が原因です。
唇の乾燥を防ぐには、極端な食事制限などしないことが大切です。
紫外線を浴びると唇の水分が蒸発して乾燥を招きます。乾燥がひどくなるとさらに唇は焼けやすくなり、シミやほくろが増える原因となります。
唇の乾燥に気づいたら、なるべく早く対処して症状の悪化を防ぎましょう。ここでは、唇の乾燥対策を3つ紹介します。
唇の乾燥を防ぐために、リップクリームで蓋をして水分蒸発を防ぐことが不可欠です。また、保湿するとバリア機能が高まるため、紫外線のダメージの軽減につながり、日焼け、シミ、そばかすも予防します。
使用するリップクリームは、保湿力の高いものを選びましょう。
例えば、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンなど高保湿成分が配合されたものは、うるおいを蓄える力が強く乾燥予防に最適です。とくに乾燥がひどい場合は、バームやオイルなどリップクリームよりも油分の多いテクスチャのものを使ってもよいでしょう。
唇の乾燥がひどいときは、バリア機能が低下していてデリケートになっていることが多いので、着色料や香料など刺激になりやすいものが配合されていないものを選ぶことをおすすめします。
リップクリームは、唇に乾燥を感じたらこまめに塗りなおしを行うようにして、長時間保湿効果を維持できるようにするとよいでしょう。
唇の乾燥は、体の内側から予防することも大切です。唇は細胞からできており、うるおいのある細胞は食事からつくられるので、栄養バランスの整った食事を心掛けましょう。
とくに、唇の乾燥予防には、皮脂の分泌を調整する働きがあるビタミンB2、B6、ビタミンCを積極的にとるとよいといわれています。それぞれのビタミンを含む食べ物は次の通りです。
レバー、うなぎ、豚肉、牛乳、卵、納豆、えのき、ぶり
赤みの魚、ヒレ肉、ささみ、バナナ、にんにく、ごま
パプリカ、ブロッコリー、ケール、カボチャ、キウイ、オレンジ、いちご、アセロラ
食事で補えない場合はサプリメントを上手に利用しながら、必要摂取量を毎日とれるよう工夫しましょう。
質のよい睡眠をとることで、血流がよくなって酸素や栄養が体のすみずみまでいきわたるため、唇の乾燥予防につながります。また、睡眠を十分にとれると成長ホルモンが大量に分泌されて細胞の回復を促すため、すでに乾燥してしまった唇の状態も改善されていきます。
質のよい睡眠の目安は、夜10時~深夜2時のゴールデンタイムに熟睡していることです。9時半には布団に入り、眠る体制を整えましょう。
また、入眠をよくするために、ストレッチをする、心地の良い音楽を聴くなどして心身をリラックスさせることをおすすめします。
唇は、皮膚の構造上デリケートであり、外的刺激に触れやすいことから乾燥しやすい部位です。
唇の乾燥を引き起こす原因として「唇をなめる、皮をむく」「ストレス」「食生活の乱れ」「紫外線」の4つが挙げられます。乾燥を防ぐ対策は「リップクリームで保湿をする」「ビタミンを摂取する」「しっかり睡眠をとる」ことの3つです。
唇の保湿と生活習慣の改善により、カサカサ知らずのうるおいリップを手に入れましょう!