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人間の体は、たんぱく質(約20%)と液体(約60%)と脂質・炭水化物など(約20%)からできています。
人間の体内の大部分をしめる液体は、血液やリンパ液、組織液、汗、唾液などさまざま。その中で、体のめぐりに関わるのが血液とリンパ液です。
血液とリンパ液のめぐりが滞ると、美容やダイエット、健康維持に悪影響を及ぼすと言われています。まず、血液とリンパ液の役割を確認しておきましょう。
血液は体内を循環しながら、生命活動に必要な酸素や栄養を全身に運搬。同時に、二酸化炭素や老廃物を回収します。また、体内で作られた熱を伝えて体温を保つのも血液の役割の1つです。
リンパ管を流れるリンパ液は、体に不要な物質や水分を回収します。なお、リンパ管には、細菌や異物などを遮るフィルターのような役割をするリンパ節が存在。リンパ液内の有害な物質が全身に巡らないようになっています。
血液やリンパ液の流れが滞る原因は、生活習慣の乱れ、運動不足、ストレスなどです。めぐりが悪くなると、どんな影響があるのかチェックしていきましょう。
二足歩行の人間は、もともと下半身のめぐりが滞りがち。
にもかかわらず、運動不足で血液を流す足のポンプ機能が弱ったり、座ったまま・立ったままなど同じ姿勢を続けたりすると、血液やリンパ液がスムーズに流れず、余分な水分や老廃物が足にたまってむくみを引き起こします。
体温を一定に保つのにかかせない血液の流れが悪くなると、手や足先など血管が細い部分に充分な熱が伝わりません。
ちなみに、私たちがすこやかな毎日を過ごすには、体温36.5~37度が基本。体温が低いと頭痛、肩こり、肌荒れ、便秘、下痢などの体調不良を引き起こし、病気にもかかりやすくなります。
体の冷えと関連しますが、体温が下がると基礎代謝が落ちます。基礎代謝とは、呼吸や心臓の拍動など、私たちが生きていく上で必要な最小限のエネルギーのこと。
基礎代謝が落ちると1日の消費カロリーが減るので、太りやすく痩せにくい体質になりかねません。また、顔色の悪さ、慢性的なだるさ、肌荒れなどさまざまなトラブルも引き起こします。
めぐりが悪くなると老廃物や体にとって悪影響な物質(痛みを引き起こす物質や疲労物質など)が停滞し、頭痛、肩こり、眼精疲労、腰痛、関節痛などの不調を引き起こします。
「なんだか体調がすぐれない」「だるい、疲れやすい」「痩せにくい」「肌荒れする」など、肌や体の不調を感じるなら、めぐりが滞っているかもしれません。めぐりを促すためにやりたい4つのことを紹介するので、今日からはじめてみましょう。
運動が美容やダイエットなどにメリットが大きいのは、誰もが知るところ。とはいえ、習慣にできずにいる人も多いのではないでしょうか。
体のめぐりをスムーズにするには、筋肉を動かすのが有用です。ウォーキングやストレッチなど、軽い運動をしましょう。
仕事や家事などで時間が取れなくても、通勤や買い物の際「歩幅を大きく&しっかり腕を振って、早歩きをする」「エスカレーターやエレベーターではなく階段を使う」だけでもかまいません。できることから始めましょう。
腸内環境が整うと血液の流れが良くなるだけでなく、便秘解消や美肌づくり、ダイエットなどにも良い影響があります。腸内には多くの菌が住んでいますが、体に害を与える悪玉菌が増えすぎると腸内環境が悪化します。
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が腸内で優位になるよう、料理に一工夫を。ビフィズス菌のエサになるオリゴ糖を多く含むバナナやごぼうなどの食材を使ったり、砂糖の代わりにオリゴ糖にしたりすると良いでしょう。
忙しくて、きちんと料理するのは休日だけ…という方は、腸内環境を整える菌が入ったヨーグルトや乳酸菌飲料を活用しても○。
入浴には、体が温まる・水圧で体に刺激を与える・浮力で体の緊張がほぐれるの3つの効果があり、血液やリンパの流れがスムーズに。めぐりの滞りによる冷えやむくみ、ストレス、疲れなどをリフレッシュしてくれます。
慢性的な疲れやコリ・痛みを感じるパーツがある場合は全身浴、ストレスがたまっているなら半身浴がおすすめ。いずれの場合も、入浴前後にコップ1杯の水を飲むと、めぐりを促すのに有用です。
リンパエステは体のめぐりケアの代表格。専門のサロンで施術を受けるのも良いですが、毎日、自分でケアしておくのがおすすめです。
食後は避けて、お風呂上がりの体が温まったタイミングや眠る前のリラックスタイムに行いましょう。
マッサージのやり方は、「リンパエステ」「リンパマッサージ」などで検索すると、パーツごとのケア方法が簡単に見つかります。自分の体の状態に合わせて、必要なリンパエステをしましょう。
体のめぐりは肌や体の不調と密接な関わりがあります。健康維持も美容もダイエットも、基本は体内を整えるのが大切です。めぐりケアを続けて、体の内側から美しくなりましょう。