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このエクササイズは骨盤後傾動作を繰り返すことで、下腹部の筋肉(腹直筋下部)に効かせることができますが、骨盤後傾動作が制限されてしまうと、股関節屈曲動作で行ってしまいます。そのため下腹部の筋肉ではなく、太ももの付け根に効いてしまうのです。
このように「お腹痩せに効果的」と言われるエクササイズでも、そのターゲットとなる筋肉を効かせるために要求される動きが制限されてしまうと、筋肉に効かせることができず、お腹痩せ効果を得ることができなくなってしまうのです。
この場合は、動きを制限している筋肉を静的ストレッチで抑制させることが必要となります。
「ターゲットとなる筋肉に効いた感じがしないという場合は、動きを制限している筋肉を静的ストレッチで抑制させることが必要」とお伝えしましたが、では具体的にどのような静的ストレッチを行っていけばよいのでしょうか。
それがここでご紹介する「3つの股関節ストレッチ」となります。
お腹痩せ効果を高める股関節ストレッチとして、
の3つが挙げられます。
「腸腰筋への静的ストレッチ」を行うことで、骨盤の前傾を抑制させることができます。すると先程も例として挙げた「リバースクランチ」で骨盤後傾動作の制限が解除されるため、下腹部の筋肉(腹直筋下部)に効かせることができるようになります。
腸腰筋の緊張が強くなると、大腿四頭筋の一つである「大腿直筋」の緊張も強くなりやすくなります。そこで、「腸腰筋及び大腿直筋への静的ストレッチ」も合わせて行うとより効果的と言えます。
また、お腹痩せには股関節内転筋群の強化も重要です。股関節内転筋群を強化することで、ポッコリお腹をもたらす「骨盤の開き」を改善させることができるからです。
股関節内転筋群を十分に効かせるには、「股関節を閉じる」という動作が要求されます。そのため、その拮抗筋であり「骨盤の開き」をももたらしている大腿筋膜張筋の緊張を緩めるために、「大腿筋膜張筋への静的ストレッチ」も行います。
左右それぞれ、心地よい伸び感が得られる強度で、20~30秒間伸ばし続けます。
腸腰筋へのストレッチ効果を高めるポイントは、骨盤を後傾させることです。目線をお腹に向けるようにすると、骨盤を後傾させやすくなります。
ストレッチ中は、骨盤を正面に向けるようにしましょう。
「硬くてつま先を捉えてかかとをお尻につけられない!」という場合は、足首を持って太もも前面上部が無理なく伸ばされていることが感じられる程度に伸ばすようにしてみましょう。
左右それぞれ、心地よい伸び感が得られる強度で、20~30秒間伸ばし続けるようにします。
このストレッチもやはり骨盤を後傾させることがポイントとなります。そのため、目線をお腹に向けるようにしましょう。
左右それぞれ、心地よい伸び感が得られる強度で、20~30秒間伸ばし続けるようにします。
脚を後ろに引いて反対側の脚とクロスさせると、骨盤が後ろに引いた脚の方向に向いてしまいがちになります。しかし、そうするとストレッチ効果がダウンしてしまいますので、骨盤を正面に向けてストレッチをするようにしましょう。
この3つの股関節ストレッチを行った上で、改めてターゲットとなる筋肉を意識しながらエクササイズを行ってみましょう。すると、筋肉に効いていることが実感できるかと思います。
早速お試しください!