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それでは代表的な腹筋エクササイズを3つ取り上げ、それぞれでよくある間違いと効果的なやり方をお伝えしていきましょう。
このエクササイズは、上体の上部だけを起こすことで「腹直筋上部」に効かせることができます。
上の写真のように、両肘を閉じてクランチを行っているケースをよく見受けられますが、これでは腹直筋上部にあまり効かせることができません。
肘を閉じてしまうと、腹筋の力ではなく腕の力で引き上げてしまいやすくなるからです。
クランチを首を曲げて行っていませんか?すると「脊柱を曲げる」という動作ではなく、「首を曲げる」動作でクランチを行ってしまうため、腹直筋上部への刺激が不十分なものとなってしまうからです。
また、首を強く曲げる動作を繰り返してしまうと、首を痛めてしまう可能性も十分に考えられます。
上の写真のように、両手は頭の後ろに組むのではなく耳の後ろに添える程度にして、両肘を開いたままミゾオチを軸にして上体を起こすようにします。
そうすることで腹直筋上部にしっかり効かせることができます。
「サイドベント」とは、直訳すると「横に曲げる」ということになります。
具体的には、ダンベルを片手に持ち、上体を真横に倒す動作を繰り返すことで「外腹斜筋」と「内腹斜筋」に効かせることができます。
「このエクササイズをしてもイマイチ腹斜筋に効いた感じがしない…」という方、骨盤が動いてしまっていませんか?
外腹斜筋と内腹斜筋は、骨盤と肋骨を繋いでいる筋肉です。そのため、これらの筋肉を収縮させる際、骨盤が動いてしまうと収縮させることができなくなってしまいます。
「それでも腹斜筋群にあまり効いた感じがしない…」という方、上体を真横ではなく斜め前や斜め後ろに倒して行っていませんか?
そうすると外腹斜筋と内腹斜筋は、十分に収縮させることができません。
壁などを背後にサイドベントを行ってみると、上体を真横に倒すことができているかどうかを確認することができます。
動作中は、骨盤が動かないようにします。
骨盤を固定させた上で、一旦骨盤と肋骨を遠ざけるように反対側へ倒してから、今度は骨盤と肋骨を近づけるように上体を真横に倒すことで、外腹斜筋と内腹斜筋に効かせることができます(写真参照)。
腹横筋のエクササイズにも色々ありますが、ここでは「プランク」というエクササイズを取り上げてみましょう。
「プランク」とは「板」を意味します。そのため板のようにカラダを一直線に保持することで、腹横筋に効かせることができます。
お腹が落ちてしまっているということは、腹横筋の力が抜けてしまっているということです。お腹が床方向へ落ちてこないように、腹横筋で受け止めるようにしましょう。
「お腹を落とすまい!」と逆に腰が上がり過ぎてしまっていませんか?
腰が上がり過ぎてしまっても、腹横筋への刺激が不十分なものになってしまいます。
そしてよく見られるのが、この頭を起こしてプランクを行っているケースです。
頭を起こしてプランクを行うということは、頭を後ろに倒しているのと同じです。そのため、頚椎に大きな負担がかかってしまうことになります。
肩の真下に肘を位置させて、上の写真のように、頭から足を結ぶラインが一直線になるようにします。
腹横筋に効かせるコツは、肩甲骨を内側に寄せることです。するとお腹を凹ませやすくなり、腹横筋に効かせることができます。
最後に、ターゲットとなる筋肉に効かせるコツをお伝えしておきましょう。このコツさえ掴んでおけば、腹筋エクササイズはもちろんのこと、あらゆるエクササイズでも効かせたい筋肉に効かせることができるようになります!
それは、効かせたい筋肉を軸(支点)にして、その筋肉が収縮する方向へカラダの一部を動かすようにすることです。
例えば腹直筋下部に効かせたい場合は、腹直筋下部を軸(支点)にして骨盤を起こすようにします。また、わき腹(外腹斜筋と内腹斜筋)を軸に上体を横に倒すようにすると、外腹斜筋と内腹斜筋に効かせることができるようになります。
以上をヒントに、早速今から実践してみましょう!