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皆さんは姿勢を崩さずに、長時間座りっぱなしでお仕事をすることができますか?おそらくできませんよね。私もできません!
座りっぱなしでお仕事を続けていくと、どうしても姿勢が崩れて背中が丸まった状態になります。いわゆる「猫背」の姿勢になってしまいます。
猫背の姿勢は、肩こりとお仕事の効率のダウンをもたらしてしまいます。
人間の頭の重さは、体重の約10%に相当すると言われています。例えば体重が50kgの人であれば、頭の重さは5kgということになります。猫背になると、この頭の重さは倍以上にまで膨れ上がってしまうと言われています。
5kgの倍ですから、なんと10kg以上にまで膨れ上がってしまうのです!その頭の重さを首まわりの筋肉が支え続けることになるため、筋肉は緊張した状態になります。すると血行不良となるため、酸素や栄養素が行き届かなくなり、逆に老廃物が蓄積した結果、肩こりが生じるのです。
また、猫背になると換気量が低下します。換気量とは、呼吸で吸い込まれる、または吐き出される空気の量のことを言います。猫背によって肺などを取り囲んでいる「胸郭」という組織が狭くなるため、肺の動きが制限されてしまい、それによって換気量が低下してしまうと考えられます。
背中を丸めた状態と背中をまっすぐにした状態で呼吸をしてみると、よくわかると思います。背中をまっすぐにした方が呼吸しやすいですよね。
換気量が低下してしまうということは、取り込むことができる酸素の量と排出できる二酸化炭素の量も少なくなってしまうということです。そうなると脳に十分な酸素が行き渡らなくなり、頭がボーッとしてしまって、うまく働かなくなってしまうのです。
このようなことから、猫背の姿勢は肩こりとお仕事の効率のダウンをもたらすと言えるのです。
それでは肩こり解消とお仕事の効率を高めるために行っておきたい、猫背の姿勢をリセットさせるストレッチをご紹介しましょう。
今回ご紹介する3つのストレッチは、いずれもオフィスなどでお仕事の合間にできるものですので、是非トライしてみてください!
左右それぞれ、胸の筋肉が気持ちよく伸ばされていることが感じられる強度で、20~30秒間伸ばし続けます。
このストレッチは「肘」がポイントとなります。肘を鎖骨の高さに合わせて、壁から離さないようにすることで、胸の筋肉をストレッチすることができます。
ストレッチを行う際、反動や弾みをつけないようにしましょう。また、呼吸は止めずに、できるだけゆっくりと大きく行うようにしましょう。
両腕を閉じて肩甲骨を外に開いた状態(写真左)から、両腕を開いて肩甲骨を内側に寄せる動作(写真右)を10回繰り返します。
呼吸は肩甲骨を外に開いた時に息を吐き、内側に引き寄せた時に息を吸うようにしましょう。
動きはゆっくりと、少しずつ肩甲骨を内側に寄せる動きを大きくしていくようにしてみましょう。
必ず高めたい動きである、肩甲骨を内側に寄せる動きで終わるようにします。
このストレッチは、必ず「胸の筋肉への静的ストレッチ」を行った後に行うようにしましょう。胸の筋肉が緊張したまま肩甲骨を内側に寄せる動作を繰り返しても、胸の筋肉がブレーキとなって肩甲骨を内側に十分に寄せることができないからです。
両腕を斜め上に上げて胸を開きながら、大きくゆっくり息を吸って(写真左)、両腕を下ろして胸を閉じながら、息を大きくゆっくり吐いていきます(写真右)。3~5回繰り返してみましょう。
両腕を上げた時と下げた時、小指側を正面に向けるようにします。すると肩への負担が少なくなる上、肩甲骨が大きく動くので、より深い呼吸ができるようになります。
今回は、肩こり解消とお仕事の効率アップに効果的で、お仕事の合間にできる3つのストレッチをご紹介しました。これらのストレッチを行ってみると、頭の中がスッキリした感じが得られるようになります。
座りっぱなしで長時間お仕事をしていると、姿勢が崩れるだけでなく、カラダを動かさないので血液やリンパの流れも悪くなると言えます。そうなると、老廃物や不要な水分が体外に排泄できなくなってしまうので、冷えやむくみをも引き起こしやすくなると言えます。
そのため長時間のデスクワークの合間にこそ、適度にカラダを動かすことをお勧めします。コーヒーブレイクも結構ですが、“ストレッチブレイク”も設けるようにしてみましょう。
カラダだけでなく頭もスッキリとリフレッシュすることができ、お仕事の効率がアップすること間違いナシです!