- 週間ランキング
最近、「糖化」という言葉を耳にする人も多いのではないでしょうか?糖化とは、体内でたんぱく質と、余分な糖が結びつくことで、たんぱく質が変性して“AGEs”(糖化最終生成物)という物質ができること。
例えば、ホットケーキやクッキーなどのお菓子を作る際、こんがりとした色に変化するのも、糖化です。卵などのたんぱく質と砂糖が結びついて、AGEsが作られているのです。
それが人の体で起きると、AGEsは老化物質なので、体にさまざまな影響を与えると考えられています。また、AGEsは分解されにくく、体内に蓄積されやすいのが特徴です。
糖化によって血管の老化が進み、血管がもろくなると、炎症が起こりやすくなるため、動脈硬化などの病気のリスクが高くなってしまいます。また、腎臓や目などについても同様で、AGEsは全身にさまざまな影響を与えるといわれています。
アルツハイマー病との関連もあるのではないかと考えられているため、将来の健康にためにも、AGEsを生成しない食生活や生活習慣が大切になります。
糖化でできたAGEsが、皮膚の細胞に影響を与えると、シミやくすみが発生します。また、髪の毛についても同様で、髪の毛のたんぱく質が変性し、髪の毛のツヤやハリが失われてしまいます。
肌や髪などに影響が出ると、老けて見えたり、疲れて見えるため、AGEsは美容面にも大きな影響があるといえます。
糖化を防ぐために大切なことは、“血糖値を急激に上げないこと”と“抗酸化作用があるものを取り入れること”。
血糖値が急激に上がったり、慢性的に血糖値が高いと、糖化の反応が起こりやすくなるため、なるべく血糖値を上げないことがポイント。また、老化の対策として、抗酸化作用がある食品や飲み物を日常的に取り入れることも、非常に大切です。
飲み物で糖化対策をする場合は、“こまめに摂取する”(酒類を除く)ことがポイント。また、食べ過ぎ防止、あるいは血糖値を急に上げないためにも、食前に飲んでおくのも◎。
濃い緑茶は、特に抗酸化作用があるため、糖化対策におすすめ。お茶なので、1日を通してこまめに飲みやすいですし、マイボトルでも持ち運びができますよね。
ですので、いつもより濃くお茶を淹れて飲みましょう。熱いお茶を淹れると、カテキンの量が増えるといわれているため、時間があるときは急須でお茶を淹れてみてくださいね。
甜茶には、ポリフェノールが含まれていて、AGEsが作られるのを防ぐのだそう。甘みがあるお茶なので、甘いものが欲しいときに飲むとダイエットにも良いですよ。
また、花粉症やアレルギーに対しても効果があるという報告もあるので、季節の変わり目にもおすすめの飲み物です。
赤ワインに含まれる“レスベラトロール”というポリフェノールには、強い抗酸化作用があるため、お酒を飲みたいときには赤ワインを選ぶと良いですよ。
また、レスベラトロールは加熱によって減少することがないため、トマトベースの煮込み料理やスープなどに使うのもおすすめです。
強い抗酸化作用をもつルイボスティーは、糖化対策におすすめの飲み物。ミネラル類も豊富なので、こまめに飲むことで、日頃補いにくいミネラル類も補給できるのが嬉しいポイント。
肌のシミやシワ、たるみにも効果的ですよ。
ルイボスティーと同じく、柿の葉茶にはAGEsの分解を促進する働きがあるのだそう。柿の葉はポリフェノールやミネラル類も豊富ですし、ビタミンCが豊富なので、美容にも効果的です。
さっぱりとしていて、普通のお茶のようにいただけます。カフェインも含まれていないので、寝る前にも飲めますよ。
どくだみ茶に含まれるポリフェノール類は、AGEsの生成を抑える働きがあるといわれています。
また、どくだみに含まれる成分には、新陳代謝を促して、肌トラブルを予防する働きがあるのだそう。さらに、どくだみにはカリウムが多く含まれているため、利尿作用でデトックス効果も期待できるので、むくみ対策にも良いですね。
いかがでしたでしょうか?飲み物は、1日を通して摂取するものなので、少しの意識で糖化対策ができますよ。
今回ご紹介した、糖化対策におすすめの飲み物を、日によって変えてみると、飽きずに続けられるかもしれませんね。
毎日の小さな積み重ねが、将来の健康や美容に役立つので、ぜひ飲み物も意識してみてくださいね。