ひとつのことに気を付けるだけ。スキンケアの大事なポイント


一人一人お肌の質や状態が違いますので、あう基礎化粧品もそれぞれ違います。また、年齢によっても変わってきます。


しかし、どんな肌の方にもどの年代の方にも共通する、スキンケアの大事なポイントがあります。


どちらが10年後はきれいなお肌でしょうか?


A子さん

「特別なお手入れはしていないし、化粧水と乳液だけ塗って、自分でマッサージやパックもしないわ」


B子さん

「お肌が敏感なので、毎日、化粧水、乳液、美容液、クリーム、きちんと塗ってお手入れしています。週に一回は自分でマッサージやパックもしています」


A子さんとB子さんでは、10年後どちらがきれいな肌でしょうか。


実は、多少ずぼらなA子さんのほうが、きれいな肌なのです。


どうしてでしょうか?


著者はエステティシャンになりたての頃、40代、50代のきれいな肌のお客様が「とくに何もしていないのよ」とおっしゃるのを聞いて、「うそ~!」と思っておりましたが、いろいろと伺うと、本当なのです。でも、きれいなお肌です。


かえって、いくつもの種類の基礎化粧品を使って毎日きちんとお手入れして、自分でもパックやマッサージをまめにしている方のほうが、しみ、乾燥、吹き出物などのトラブルにお悩みなのです。


どうしてでしょうか?理由はとても単純でした。


「肌への摩擦」です。


肌を手でこすることにより、摩擦を与えてしまいます。摩擦は肌への刺激となり、さまざまなトラブルの原因になります。


B子さんは基礎化粧品をつけるたびに、肌をこすっていました。さらに、マッサージでもこすっています。パックもシートパックはいいのですが、塗るタイプのパックは落とすときにこすってしまいます。シンプルなお手入れのA子さんの何倍も、肌をこすってしまい、摩擦を与えていました。


出典:byBirth

肌への摩擦はどうしてトラブルの原因となるのでしょうか


肌(皮膚)の表面には角質層があり、肌を健やかに保つためバリアとしての役割を果たしています。水分の蒸発を防ぎ、雑菌や紫外線などの刺激から守ってくれます。


この角質層はわずか0.02ミリととても薄く、摩擦によりすぐに傷ついてしまいます。角質層が傷つくと、肌本来のバリア機能が働かず、外部からの刺激に弱くなってしまうのです。


乾燥


角質層は水分と油分を保持していますので、傷つくと肌の潤いが失われやすくなり、乾燥してしまいます。乾燥はしわの原因にもなります。


著者はエステサロンで、「肌の老化は乾燥から始まります」とお客様にお伝えしているくらい、乾燥はお肌を若々しく保つための大敵です。


しみ


刺激を感じると、肌は防衛のためにメラニンを大量につくり出します。正常にターンオーバーされると問題ないのですが、過剰な量のメラニンは、しみやくすみの原因となります。


出典:byBirth

肌への摩擦は日焼けと同じダメージ!


みなさん、日焼けにはとても気を付けていると思います。紫外線は肌にとって大きな刺激となり、しみ、乾燥、しわなどの肌トラブルの原因を作り出します。


肌への刺激という意味では、摩擦も紫外線も同じです。強い摩擦は、紫外線よりも大きな刺激になるかもしれません。


紫外線の対策は一生懸命しますよね。日焼け止めを塗ったり、日傘や帽子を使って日差しを避けます。肌への摩擦も同じように防がなくてはいけません。肌をこすらないということを、紫外線対策と同じくらい、一生懸命やってみましょう。


著者のエステサロンにも、40代以上の方で、うっすらとした大きなしみにお悩みの方がご相談にきます。肌の摩擦に気を付けていただくと、ほとんどの方が1カ月から2カ月でしみが薄くなります。


スキンケアの基本


お手入れの大切なたったひとつのポイントは、「肌に摩擦を与えない」ということです。やさしいタッチで肌に触れましょう。


出典:byBirth

洗顔のときに注意するポイント


洗顔は毎日しますので、とても大切です。力が強いと、摩擦による肌への刺激が毎日積み重なってしまいます。


洗う


しっかり泡をたてて、肌をこすらないようにソフトなタッチで洗いましょう。


泡を落とす


泡を落とすときが要注意です。ついついこすってしまいますが、肌をこすらないように泡を落としましょう。


水で濡らして軽く絞ったティッシュやコットンを使って、泡をあらかじめやさしくふきとると、洗い落とすときに刺激を少なくできます。


タオルで拭く


タオルでふくときも、肌をこすらないようにします。肌に押し当てて、ソフトに拭き取ります。


クレンジングも大切


「クレンジング剤はけちらないように」が美肌の基本です。たっぷりと使って、肌に刺激のないように、やさしくメイクを落としましょう。


クレンジングも肌をこすりがちですので、指が肌の上をすべるようにやさしく落とします。力を与えなくても、クレンジング剤となじめばメイクは落ちます。


化粧水などの基礎化粧品


基礎化粧品を塗るときも、こすらないようにします。4本の指と手のひらを使って、やさしく押し込みます。こすらないように塗るのに不安のある方は、オールインワンを使ってもよいですね。


メイク(ファンデーション、チーク、アイシャドウなど)


ファンデーション


やさしく伸ばしてから、スポンジまたは手で軽く押し込みます。ゆっくりとスタンプを押すようにしましょう。


出典:byBirth

チーク


ソフトな筆を使います。毎日チークを塗る部分にしみが出来てしまう方もいます。筆の刺激は強いので、ソフトな筆で、やさしく塗りましょう。


アイシャドウ


目の周りは皮膚が薄いので、特に注意が必要です。ふわっとやさしく塗りましょう。


日焼け止めには特に注意しましょう


日焼け止めを塗るときも、やさしく塗りましょう。使用感が重いと、ついついこすってしまいがちです。さらっとした使用感のものを選ぶのもおすすめです。


著者のサロンでは6月になると、しみが増えたというご相談が増えます。最初は紫外線が増えるからかしらと思っていたのですが、どうも日焼け止めを塗る回数が増えるからのようです。やさしいタッチを気を付けていないと、塗るたびに肌への摩擦となるので、しみの原因になっているのでしょう。


そのような方には、日焼け止めを塗るときに注意していただくと、しみが増えなくなり、1か月くらいできれいになります。


力加減を確認する方法


「肌に摩擦を与えない」と言われても、よくわからないわという方は、確認する方法があります。触れているときに「肌が動かない」ことです。


出典:byBirth

肌(皮膚)が動かない程度のやさしい力加減でお肌を触ること、10年後、20年後も若々しくみずみずしいお肌を保つために、心がけてみてくださいね。


情報提供元: GODMake
記事名:「 スキンケアの基本を覚えれば一生もの