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エクササイズを行う前に踏まえておきたいことがあります。それは「ヒップアップ効果のカギは骨盤にある」ということです。
そこでエクササイズを行う前に、壁を使った簡単なチェックを行っておきましょう。壁にかかと、お尻、肩(肩甲骨)、そして頭を付けて立ってみましょう。
腰と壁の間にできた隙間に片手を入れてみて、下の写真左側のように指を曲げた手が入る場合は問題ありませんが、右側の写真のように握りこぶしがスッポリ入ってしまう場合、骨盤の前傾が強くなっている可能性があります。
骨盤が強く前傾した状態でいくらヒップアップに有効なエクササイズを行っても、十分な効果は得られない可能性が考えられます!
骨盤の前傾が強いと、お尻の筋肉である大殿筋の力が抜けやすくなってしまうからです。そのため、この状態でいくらヒップアップエクササイズを行っても、効果が期待できないことが考えられます。
「骨盤の前傾が強い」と判定された方は、次にご紹介する2つのストレッチを行ってみましょう。
また、この後にご紹介するエクササイズを行っていて、「お尻の筋肉に効いた感じがしない…」という場合は、この2つのストレッチを行ってから再度エクササイズを行ってみてください。
このストレッチの決め手は「骨盤」にあります。骨盤を後傾させ、更に正面に向けるようにしましょう。目線をお腹に向けると骨盤が後傾しやすくなります。
四つん這いの体勢から両肘をつき、股関節を曲げて(写真上)伸ばす動作(写真下)を左右それぞれ10回繰り返します。
「股関節を伸ばす動作」とは、股関節(太ももの付け根)を軸に膝を股関節よりも上、もしくは後ろに位置するまで動かすことです。そのため膝が股関節よりも上に位置するまで動かすようにしましょう。
ストレッチ中、骨盤は動かさないようにしましょう。骨盤が動いてしまうと、股関節を伸ばす動作ではなく、腰を反らす動作に変わってしまうからです。
10~15回を1分程度の休憩を入れながら3セット行いましょう。
肩甲骨を床から離さないようにすると、大殿筋に効かせやすくなります。
腰を反らせて行っていませんか。そうするとお尻ではなく腰に効いてしまい、腰への負担が大きくなってしまいます。肩甲骨を床から離さないように心がけることで、腰を反らす動きをなくすことができます。
左右それぞれ10~15回を3セット行います。
後傾させた骨盤を動かさないように固定し、膝を股関節のラインよりも上になるまで動かすように(写真下赤線参照)することで、大殿筋に効かせることができます。
股関節から脚を動かすところを、腰から動かしていませんか。すると股関節を伸ばす動作ではなく腰を反らす動作になってしまい、大殿筋に効かないばかりか腰への負担が大きくなってしまいます。
左右それぞれ10~15回を3セット行います。
動作中は骨盤を動かさないようにしましょう。
お尻の筋肉に効いていない場合、膝の開きが不十分だったり、膝を大きく開こうとして骨盤が動いてしまっていたりすることが考えられます。
骨盤を固定した上で、お尻の筋肉が使われていることが感じられるところまで膝を開くようにしてみましょう。
ご紹介したエクササイズは、週3回を目安に行うようにします。3日間続けておこなうのではなく、必ず合間に1日ないし2日は休養日を入れるようにしましょう。
エクササイズはただ数やセット数をこなすのではなく、どのようなボディラインを目指すのか、できるだけ具体的にイメージしながら行うようにしましょう。これが「理想のボディライン」を獲得するコツです!