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アラサークライシスとは、人生の4分の1を過ぎる頃に訪れる心理的危機のことを指します。これは心理学の「クォーターライフ・クライシス」からきており、ちょうどアラサー世代が陥りやすいといわれています。
20代前半の頃は、睡眠時間を削るようにがむしゃらに働いていた女性も少なくないでしょう。それがアラサーになると、後輩ができ、ある程度仕事もこなせるようになって…。こうして一旦立ち止まってしまうと、「本当にこのままでいいのかな…」と焦燥感に苛まれてしまいます。そして、周りを見渡すと結婚ラッシュに出産ラッシュ…。なんだか自分だけ置いて行かれたような気がして、不安や焦りを感じてしまうのです。
ただ、これは多くのアラサー世代が通る道です。少なくとも、あなただけが抱えている悩みではありません。
グリニッジ大学のオリバー・ロビンソン博士によると、アラサークライシスの元となるクォーターライフ・クライシスは5つのフェーズに分けられるのだとか。これはアラサークライシスでも同じことがいえるので、さっそく確認してみたいと思います。
仕事、恋愛、あるいはその両者において、自分がした選択のせいで、閉じ込められてしまったように感じる。いわゆる「自動操縦」状態。
「ここから抜け出さなければ」と感じはじめ、思い切って飛び出せばなんとかなるのでは、という思いが募ってゆく。
仕事を辞めたり、恋愛関係を終わらせたりして、自分を閉じ込めていたと感じるものと決別する。あらゆるものから距離を置き、自分が誰であり、何をしたいのかを見つけるための「タイムアウト」状態に入る。
ゆっくりと、だが着実に、人生を再建しはじめる。
自分の関心や目標に合致したことに、熱意をもって取り組むようになる。
ロビンソン博士の論文によると、誰しもいつかはアラサークライシスから抜け出すことができます。ただ、フェーズ1~2の真っただ中にいる人は、いち早く現状を打破したいと考えているはず。
そこでアラサー女性の一人として、アラサークライシスからいち早く抜け出す方法を4つご提案します。
アラサークライシスに陥ったときに覚えておきたいことは、その悩みや焦りはあなただけが抱えるものではないということです。そのうえで、自分がどのフェーズにいるのか理解しましょう。そうして自分が辿るであろう道筋がわかるだけでも、随分と心が楽になります。
あなたは今、自分だけが取り残されたような気分になっているかもしれません。しかし、同世代の人と話してみると、あなたと同じような悩みを抱えていることがわかるはずです。誰かに憧れ、嫉妬し、みじめな思いをしていたとしても、その相手だってあなたと同じように不安や焦りを感じていることもめずらしくはないのです。
一昔前に比べると、他人と比べないことはかなり難しくなっていますよね。SNSの普及によって、同世代が活躍している姿を否が応にも目にする時代になりました。
どうしても他人と比べてしまいそうになったとき、私はとにかく目の前の仕事に集中するか、軽く体を動かします。大きく深呼吸するだけでも気持ちを切り替えられるので、ぜひこの記事を読み進めながら深い呼吸を繰り返してみてください。
「この人のようになりたい」と思える人物を見つけたら、何か1つでも真似をしてみましょう。それは仕事でも、持ち物でも、恋愛観でもよいかもしれません。できることならアドバイスをもらい、人生の選択肢を増やしてみて。
多くのアラサー世代が陥るアラサークライシス。しかし、誰もが陥るわけではないそうです。なんでも、アラサークライシスは「意識が高い人」が陥りやすい傾向にあるのだとか。
もしあなたがアラサークライシスに陥っているのだとしたら、それはあなたが頑張り屋さんだということです。ここで腐らず、もがきながらも道を切り拓いていけるか…。この人生の大きな分かれ道をどう進むか…。今が人生の転機だと考えると、ちょっぴりワクワクしてきませんか?