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骨盤をチェックする前に、骨盤の歪みを引き起こすと思われる原因について触れておきましょう。
骨盤が歪む原因として、主に以下の5つが挙げられます。
日頃、何気なく行ってしまうことばかりですが、こうした行為が骨盤の歪みをもたらします。この5つのうち、どれか1つでも当てはまる場合、骨盤に歪みが生じている可能性大です!
骨盤に歪みが生じると、姿勢が悪くなるだけではありません。冒頭でお伝えしましたように、肩こりや冷え、むくみといった問題が起こりやすくなります。骨盤が歪むことで血液とリンパの流れが悪くなるためです。
それ以外にも、腰痛やO脚、「ポッコリお腹」や下半身太り、バストダウン、お尻が垂れやすくなるなどといった問題が起こると考えられます。
また、便秘や生理不順なども骨盤の歪みが原因で引き起こされる問題です。
このように骨盤の歪みは、スタイル面だけでなく、身体全体において様々な悪影響をもたらすと言えます。
骨盤の歪みは身体に様々な問題をもたらすので、すぐに改善させましょう!と言いたいところですが、その前に行っておきたいことがあります。それが「骨盤のチェック」です。なぜなら歪みの状態を把握していないと歪みを改善できないどころか、却って歪みを強くしてしまう可能性があるからです。
例えば、歪みの状態を把握せずに「背中が丸くなっているから骨盤が後傾しているだろう」と思い込んで、それに合わせたストレッチやエクササイズを行ったとします。しかし骨盤のチェックを行ってみると、実際は骨盤の前傾が強くなっている場合、それまで行っていたことは改善どころか、却って骨盤の前傾を益々強めてしまっていたことになります。
歪みの改善を効果的に行うために、まずは骨盤がどのように歪んでいるのかをチェックしておく必要があるのです。
お待たせしました!それでは、誰でも簡単にできる「骨盤の歪みチェック法」をご紹介しましょう。
今回ご紹介する骨盤チェック法は、以前にご紹介した壁を使ったチェックと合わせて行うことができるものです。
壁にかかと、お尻、肩(肩甲骨)、そして頭を付けて立ち、腰と壁の隙間に手を入れてみましょう。
たったコレだけで骨盤がどのように歪んでいるかがわかります!
写真Aのように、指を曲げた状態、いわゆる「猫の手」の状態で手が入る場合、正常です!骨盤がニュートラルな状態です。
写真Bのように、壁と腰の隙間に握りこぶしが縦または横に入ってしまう場合、骨盤が過度に前傾している可能性が考えられます。
骨盤の前傾が強くなると、腰痛や下っ腹がポコっと出やすくなったり、お尻の筋肉が垂れやすくなったりします。また、骨盤の上部が閉じて下部が開きやすくなります。すると冷えやむくみ、O脚などといった問題が起こりやすくなります。このタイプは、普段ハイヒールを履く機会が多い方によくみられます。
写真Cのように、壁と腰の隙間が手のひらより狭い場合、骨盤が後傾している可能性が考えられます。
骨盤が後傾していると、骨盤の上部が開いて下部が閉じやすくなるので、猫背の姿勢やガニ股になりやすくなります。日頃から長時間座りっぱなしで仕事をしている方や、背もたれに寄りかかって座る方に多くみられるタイプです。
このように骨盤がどのように歪んでいるかをたった5秒で、簡単に把握することができます!
この骨盤チェックを行う上で注意すべき点が1つだけあります。それはできるだけリラックスした状態で行うようにすることです。意識して良い姿勢を作ろうと“余所行き”はせず、リラックスして“普段着”のまま臨むようにしましょう。
いかがでしたか?ご自身の骨盤がどのように歪んでいるのか把握できたでしょうか?
トレーニングを効果のあるものにするには、自分に合ったトレーニングプログラムを行う必要があります。それには、まず現状を把握することが大切です。
先程「なぜ骨盤チェックを行う必要があるのか?」のところでもお伝えしましたが、骨盤チェックで骨盤がどのように歪んでいるのか、その現状を把握することで、それに合ったトレーニングプログラムを行うことができ、歪みの改善に繋げることができます。
骨盤チェック法には様々なやり方がありますが、今回ご紹介したチェック法は、その中でも最も簡単にできて、歪み具合が把握しやすいものとしてご紹介させていただきました。
それでは次回からは、今回行った骨盤チェックの結果に基づいて、骨盤の歪みを改善させるストレッチやエクササイズを詳しくお伝えしていきたいと思います。