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夏に冷たいものを摂り過ぎたり、1日中冷房をつけたりしていると、内臓から冷えが生じてしまいます。からだが冷えると免疫力が低下したり、腸の働きが悪くなって肌荒れしたりすることも……。また、腸の働きが悪くなった結果代謝が悪くなり、太りやすくなってしまうのです……。
そこでおすすめなのが、冬が旬の食材を積極的に摂ることです。夏が旬の食材はからだを冷やすといわれているのに対して、冬が旬の食材は水分が少なく、血行を促進する働きをもつビタミンEが豊富に含まれているため、からだを温めてくれるといわれています。
そのほか、土の中で育つ根菜類や芋類なども、からだを温める食材として知られています。
からだを温める食材はホットドリンクに入れたり、鍋料理に入れたりすると、美味しいうえに効率よく摂れます。どの食材も身近にあるものなので、さっそく準備してからだの内側から温まりましょう!
生姜には、辛み成分の「ジンゲロール」と「ショウガオール」という成分が入っています。
ジンゲロールには免疫力を高める強力な作用があり、ショウガオールには血流を良くして体温を上昇させる効果があります。このショウガオールによって体温が上がると、脂肪や糖の燃焼が促進され、ダイエット効果まで得ることができるのです!
生姜は生のまますりおろすもよし、乾燥させてパウダーにするもよし。生姜の効能を最大限に活かすには、加熱するのがおすすめです。
にんにくに含まれる「アリシン」には、血液をさらさらにする作用があります。また、糖を体内で燃やす作用もあり、体内で作られた熱がからだ中に巡ることで体温アップが期待できます。
薬膳の観点からいえば、にんにくは生のままだと「熱性」になり、火を通すと「温性」になります。からだ全体を温めてくれるだけでなく、とくに胃を温める効能に優れているのですが、生のにんにくは刺激が強いので摂り方には注意が必要です。
辛み成分である「カプサイシン」には血行を促進したり、体温を上昇させたりする作用があります。しかし、唐辛子はからだを冷やすともいわれていますよね。本当のところ、唐辛子はからだを温めるのでしょうか?それとも冷やすのでしょうか?
唐辛子を食べるとアドレナリンが分泌されて、一時的にからだが温まります。その後、次第に汗で体温が奪われて涼しくなるため、からだを温めるという考え方も冷やすという考え方も間違いではないようです。
ただし、例えば唐辛子が使われているキムチのように、生姜やにんにくなどからだを温める薬味が一緒に入っている食べ物であれば、唐辛子のからだを冷やす作用を打ち消してくれます。
また、唐辛子はからだの内側からだけでなく、外側からも温めてくれるといわれています。刻んだ唐辛子をガーゼで包み、湯船に入れて入浴すると体温が上昇し、からだがぽかぽかしてきますよ!
長ネギには、にんにくと同様に「アリシン」が含まれています。長ネギは冷え性や便秘に効果がある「キチン質」を多量に含むエビや、抗酸化作用をもつ「フラボノイド」が25種類以上も含まれる玉ねぎなどと一緒に摂ることで、さらなる冷え性改善効果が期待できます。
また、緑色の葉の部分には「カロテン」や「ビタミンC」が含まれているので、美肌作りに最適な食材なのです!
上着を何枚も重ねたり、靴下を2枚重ねて履いたり……。それでも治まらない冷えは、からだを温める食材を積極的に摂ることで解消できるかもしれません。ホットドリンクにパウダーの生姜を入れたり、唐辛子やにんにく、生姜が入ったキムチを食べたりして、美味しく冷え知らずのからだを手に入れましょう!