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これまで「カラーメイク」と聞くと、夏イベントシーンに投入するイメージが強かったけれど、ここ数年は、冬こそ色を楽しむことがトレンドに。ヘアカラーやファッションが落ち着くからこそ、メイクアップを華やかにしている方も多くいることでしょう。
だけど、そんな中、あなたのカラーメイクはマンネリ化していませんか?もしくは、そんな流れを感じつつも未だ踏み込めず、時代に取り残されてはいませんか?
今年10月に行われたカネボウ化粧品主催のメイクアップセミナーでは、そんな悩めるカラーメイク上級者さん&初心者さんへ向け、美容誌でも大活躍のメイクアップアーティストである林由香里さんが特別講師として登場。
2タイプの女性へ向け、カラーメイクを2フェイス教えてくださいました。
カラーメイクを普段から取り入れている方のお悩みと言えば、派手になりすぎてしまうことと、ちょっぴり子供っぽく見えてしまうこと。そんな方へは、「抜け」と「締め」、そしてカラーのバランスを考えた、オシャレな「旬顔」へのアップデート方法を伝授。
カラーメイクの主役はピンク。シアーで抜け感のあるラメシャドウをアイホール全体に塗ったあと、二重幅のみに重ね塗りすることで、ツヤ~ラメへと質感のグラデーションが生まれ、ピンクのきらめきが上品に瞼を染めます。
あえて、下まぶたとアイライナーはブラウンで大人に。ラインは黒ではなくグレーやブラウンなど、ニュアンス感のある色にすることで、抜群の抜け感が。
ボルドーとピンクのWエンドマスカラは、毛先のみに明るい色を重ねることで、派手になりすぎず、なじみやすくなりますよ。根元がしまることで、目の輪郭の強調も可能に。
チークとリップも目もとと合わせてピンクで揃えたくなるけれど、そこをあえて外すのが、ワンランク上のカラーメイク。
ハイライト・シェードを含む4色入りのチークを混ぜ合わせ肌馴染みの良いカラーを作り、シャープに塗布します。
ルージュは大人っぽいベージュオレンジを、しっかり輪郭を取るように塗ることで、ほわっとした抜け感たっぷりのピンクアイとのバランスを。
カラーメイクを取り入れたい気持ちはあっても、どんなカラーが似合うかや、今のトレンドがわからないと悩む「迷えるレディ」には、渋色を合わせた大人の引き算カラーメイクを伝授。
ブラウンをアイホールに入れてからカラーを重ねることで、色が馴染み大人な発色に。オレンジは、目を閉じたときに主張しすぎないよう、二重幅程度に入れるのがポイント。
色の境目にイエローをのせると、瞬きしたときオシャレ見え。下まぶたをブラウンのみにすると重たくなってしまうので、あえてオレンジをミックスして。
ブラウンやベージュではなく、オレンジのチークをあえて選ぶことで、やわらかな雰囲気に。ツヤ感で顔がふっくらして見えます。
目もとが強めなメイクの場合、リップメイクは指でラフに。渋いカラーで締めることで、顔全体の印象が大人っぽくなり、カラーメイク初心者さんでも取り入れやすい仕上がりに。
最後に林さんから、「アイメイクから順にメイクをするのではなく、リップやチークなど、主役にしたいパーツや絶対に使いたい色からメイクを始め、バランスを見ると、カラーメイクが上手にできる」とアドバイスを頂きました。
すでにカラーメイクを取り入れている方は、色と色をかけあわせる上級者テクでアップデートを。そして、カラーメイクに苦手意識のある方は、林さんの「馴染ませテク」を真似して、ぜひとも今年の冬はカラーを楽しんで。
林さん曰く、「2020年は透け感のある軽いカラーがトレンドになる予感」だそうなので、透けカラーメイクを春以降にする前に、まずは、本テクニックで秋冬のカラー遊びを行いましょう。
雑誌・広告など幅広いジャンルでモデルや女優のヘアメイクを手掛ける。美容誌・ファッション誌の美容企画やメイクイベントにも多数出演。オシャレな中にも女性らしい要素を盛り込んだ“レディ”なメイクに定評がある。