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夏になると身体の不調を感じやすい、という女性は少なくないものです。暑気あたりや食欲の低下、なんとなく毎日だるい……なんて不調に既に悩まされているという方はきっと多いはず。
夏の不調と言うとどうしても“夏バテ”をイメージしてしまいがちですが、実は夏の不調の原因には“冷え性”もあるかもしれません。
夏場はオフィスや自宅をはじめ、いろいろな場所でクーラーが効いています。適切な温度なら夏バテや熱中症予防に効果的ですが、あまりにも温度が下がりすぎてしまうと身体が冷えて、冬と同じ冷え性の状態になってしまうんです。
「最近指先が冷えるなあ」「仕事中足が冷たくて困る」「お腹が冷えてトイレの回数が増えた」……こんな症状もあるなら、クーラー冷え性を疑ってみた方が良いでしょう。
夏のクーラー冷え性を防ぐためには、身体を冷えにくい状態にしてあげることが重要。冷えにくい身体を作るために欠かせないのが、運動です。
運動が冷え性に効果的なのは、全身の血流が改善されて新陳代謝が活発になるから。筋肉にも刺激が与えられるので、体内で熱を生み出しやすくなります。
また、筋肉への刺激は自律神経の働きを整えるのにも効果的。自律神経が整えば夏バテの予防にもつながるので、一石二鳥ですね!夏を健康に乗り切るために、さっそく運動を始めてみましょう!
日頃運動不足の人は、急に激しい運動を始めてしまうとかえって夏バテしてしまう可能性も。まずは「しっかり運動!」というよりは、「身体を動かす」ことから意識してみましょう。
初心者さんにおすすめなのが、目覚めのストレッチ。朝起きた瞬間は身体が固くなっているので、布団の中で少しだけ身体を動かすことで筋肉がほぐれ、冷えにくくなります。
まず、無理のない範囲でゆっくりと3回伸びをしましょう。手足をしっかりと伸ばすことを意識して、大の字になって伸びをします。伸びが終わったら片脚を曲げて、お尻の下に入れるようにして太ももを伸ばします。左右両方とも伸ばしたら、ゆっくりと起き上がってあぐらをかくように左右の足の裏をぺたっとくっつけて座ります。そこから上半身を少しだけ、無理のない範囲で前に倒していきましょう。
ストレッチは「ちょっと痛いかな」ぐらいの強度を保つのがポイント。あくまでも無理のない範囲で行うようにしましょう。
身体の中で、一番大きな筋肉があるのが下半身。筋肉に刺激を与えて冷え性を予防するためには、下半身の筋肉を重点的に鍛えるのが効率的でおすすめです。
特に日頃デスクワークが多い方の場合、下半身のむくみなどを感じやすいという方も少なくないはず。これは下半身の血液循環が良くない状態になることで生じるので、足の冷えなどとも密接なかかわりがあります。下半身を意識的に動かすことで、足のむくみや冷えの改善にもつながります。
気軽に始められて効果的なのは、のぼり階段を意識的に使うこと。通勤時間やちょっとした移動時間にエスカレーターやエレベーターを使わず、階段を使うだけで下半身の筋肉を鍛えることができます。
夜にはお風呂上りにマッサージをするのがおすすめ。お風呂上りは身体が温まり、筋肉がほぐれているので血流が良くなりやすいです。疲労改善にも役立つので、毎日のリラックスタイムに取り入れてみてくださいね。
お風呂上りのマッサージが効果的なのは、足の裏と脚の付け根、そして腰。足の裏は土踏まずのあたり、腰は腰に手を当てた時に親指が当たる「仙骨」のあたりを重点的にマッサージするのがおすすめです。どのようにマッサージしても問題ありませんが、力を入れすぎて痛くなってしまうのだけは避けましょう。皮膚を刺激するだけでも効果的なので、優しいタッチで押したり揉んだりしてほぐしていきましょう。
クーラーによる冷え性を防ぐためには、生活習慣の改善も重要。まず身体を冷やさないように心がけましょう。夏のお風呂はついついシャワーでさっと済ましてしまいがちですが、週に1回ぐらいは湯船に浸かって身体を温めるようにします。
気温が高い日などはのぼせてしまいやすいので、ぬるめのお湯で半身浴がおすすめ。じっくりと身体を温めて、冷えに負けない身体を作りましょう。
あたたかい食べ物や飲み物を意識的に取り入れて、身体の内側から温めていくのもおすすめ。夏場はついつい冷たい飲み物が欲しくなってしまいますが、飲み過ぎないように気をつけて。
アイスクリームや冷たいデザートがおいしい季節だから、どうしても食べ過ぎちゃう気持ちはわかります。でも、お店ではなるべくあたたかい紅茶やハーブティを頼む、コンビニでは常温のお茶を選ぶなど、ちょっとしたことから意識していきましょう。
クーラー冷え性はちょっとした心がけで改善させることができます。今日からでもさっそく始めて、夏をヘルシーに乗り切りましょう!