- 週間ランキング
夏になると毛穴の詰まり、開き、黒ずみ、にょきっと飛び出した角栓など、毛穴悩みが増えるという人も多いのではないでしょうか。毛穴トラブルがあると、見た目の美しさは損なわれて、毎日気分が憂鬱になってしまいますよね。
夏に毛穴トラブルが増えるのはどうしてなのでしょうか?原因をチェックしておきましょう。
夏は皮脂の分泌が増えます。皮脂腺とつながっていて、皮脂の出口になるのが毛穴です。皮脂は気温が高くなると溶けだすため、夏になると顔の表面に多く出てきてしまいます。
また、夏の肌は紫外線やエアコンなどの影響で、肌内部は乾燥しやすくなります。汗や皮脂が増えるため、顔の乾燥を感じにくいのですが、実はインナードライが進行していることも。肌の内部が乾燥状態だと、内部の水分蒸散を防ぐために多くの皮脂が分泌されてしまうのです。
皮脂が増えると考えられる毛穴トラブルは主に2つ。1つ目は毛穴の開きです。過剰に分泌された皮脂が毛穴を押し広げて、毛穴が開いて見えます。
2つ目は毛穴の詰まり。皮脂は古い角質と交じり合って角栓をつくり、毛穴を詰まらせる原因に。角栓が酸化されて黒くなると、毛穴が黒ずんで見えてしまいます。
紫外線は肌にダメージを与えて、肌のすこやかな生まれ変わりのサイクル「ターンオーバー」を乱します。
ターンオーバーが乱れると古い角質が肌の外に排出されず、肌に蓄積。古い角質は皮脂と交じり合って毛穴を詰まらせてしまいます。また、毛穴内部では、古い角質が積み重なって毛穴の出口をふさぐため、皮脂が毛穴内部にたまってニキビができやすくなることも。
ターンオーバーの乱れは、毛穴トラブル以外にも肌の乾燥の原因に。さらに、空気中の汚れやウイルスなどの刺激から肌を守るバリア機能も低下。少しの刺激で炎症を起こしやすくなります。
紫外線を浴びると、紫外線ダメージから肌を守るために、シミの原因になるメラニンが作られます。通常、メラニンはターンオーバーの中で古い角質とともに肌の外に排出されます。
しかし、夏はターンオーバーが乱れやすく、さらにメラニン生成量が増える季節。メラニンが肌内部に蓄積して、シミをつくりやすくなります。
毛穴周囲にメラニンが蓄積すると、茶色~黒色の色素沈着が発生。一般にメラニン毛穴と呼ばれています。毛穴の詰まりが原因の黒ずみ毛穴との違いは、触ってザラザラするかツルツルするかです。触ってみてざらつきがないときはメラニン毛穴。
色素沈着がすすむと、セルフケアでの改善が難しくなるので注意しましょう。
夏の毛穴対策は、皮脂ケア・古い角質オフ・保湿の3つが基本です。合わせて生活習慣の見直しを取り入れて、毛穴トラブルを寄せ付けない肌状態に整えたいですね。
皮脂が過剰に分泌される夏は、肌に本来必要な皮脂は残して、不要な皮脂は取り除くケアが重要になります。日中は、あぶら取り紙などでこまめに皮脂を取り除くようにしましょう。
また、朝晩の洗顔では、石けんや洗顔フォームを必ず使いましょう。洗いすぎによる肌トラブルを避けるため、ぬるま湯のみ洗顔や洗顔をしない美容法を取り入れている方も多いかもしれません。
しかし、不要な皮脂が肌に残れば、毛穴トラブルを引き起こします。もちろん、皮脂の取り過ぎは乾燥をはじめとする多くの肌トラブルの原因に。
ポイントは肌に必要な皮脂は残す洗顔アイテムを選ぶことです。石けんやアミノ酸系洗浄成分配合の洗顔フォームなど、自分の肌の皮脂分泌量に合わせた洗顔アイテムを選びましょう。
紫外線ダメージで肌のターンオーバーが乱れる夏は、肌の保湿を徹底してターンオーバーを整えましょう。
気温が高く、汗や皮脂が増える夏はベタツキが気になって乳液やクリームをつけない人もいるかもしれません。しかし、肌のうるおいを守るには水分と油分のバランスが大切です。したがって、夏でもきちんと油分が含まれる化粧品を使いましょう。
ベタツキが気になる人は、みずみずしくさっぱりした使用感の乳液やジェルクリームなどを活用するのがおすすめです。ただし、使い心地はさっぱりでも、セラミドやヒアルロン酸など保湿力にすぐれた成分配合のアイテムを選びましょう。
あわせて、ターンオーバーを促す成分配合だとベター。ターンオーバーを促す成分は、ビタミンC誘導体、レチノール、プラセンタやペプチド、植物幹細胞培養エキスなどがあげられます。
成分によっては、肌がゆらいでいるときに刺激になるものもあるので、自分の肌状態と相談して商品を選んでくださいね。
クレイ(泥)には、汚れや古い角質を吸着する働きがあります。クレイは粒子が細かいため、毛穴の奥の汚れまでしっかり吸着してオフするすぐれもの。また、吸着力は穏やかなので、紫外線ダメージでゆらいだ肌にもやさしいのが魅力です。
古い角質が肌に蓄積すると、毛穴詰まりだけでなく、肌のくすみや乾燥を引き起こします。1~2週に1度のスペシャルケアにクレイパックを取り入れて、つるんとした肌に整えておきましょう。
睡眠中は成長ホルモンが分泌されて、ターンオーバーが促されます。夏は、海にプール、アウトドア、花火大会、お祭りなどレジャーやイベントが増えて、睡眠時間が減ってしまう人も多いのではないでしょうか?
十分な睡眠時間が確保できなければ、せっかくの美肌作りの機会を失うことになります。毛穴トラブルを寄せ付けないためにも、「どんなに忙しくても寝る」を意識してくださいね。
ただし、ただ寝るだけでは意味がありません。成長ホルモンは睡眠の質が低下すると、うまく分泌されなくなります。眠っても朝起きたら体がだるいという人は、ぐっすり眠れていない可能性も。
寝る30分~1時間前はリラックスタイムをつくって、眠る準備をスタートさせましょう。スマホやPCなどのデジタル機器は睡眠の質を低下させる原因の1つなので、早めに電源をオフに。
ストレッチ、読書、好きな音楽を聴く、ハーブティーを飲むなど、自分なりのリラックス方法を取り入れてくださいね。
暑い夏は冷たい飲み物や食べ物が恋しくなりますよね。しかし、ひんやりした食事は体の冷えを引き起こします。
冷えは、血液の流れを悪くして、ターンオーバーを乱す原因になります。氷たっぷりの飲み物は避けて、暑い夏でも常温を選ぶのが毛穴トラブルを避けるコツです。アイスやそうめんなどの冷たい食べ物を食べるときは、温かい飲み物と一緒に食べるなど一工夫を。
適度な皮脂が肌のうるおいを守り、ターンオーバーが整ったすこやかな肌は、毛穴トラブルを寄せつけません。最高の笑顔で夏を過ごすためにも、できる対策からはじめてみましょう。