- 週間ランキング
そもそも皆さんは、なぜ「ブラウンが正解」と思っているのでしょうか?みんなが着けているから?長年“定番”と教わってきたから?
確かにひと昔前まで、カラーのアイシャドウやアイライナー・マスカラの取り扱いがあるのは、一握りのアーティストブランドや舞台用コスメを扱うブランドくらいで、一般的には、アイシャドウはブラウン系、そしてマスカラやアイライナーはブラックをメインとし、たまにブラウンが出てくる程度でしたよね。
それらに慣れていると、いきなりカラーアイテムが市場に溢れたところで、取り入れるのに勇気がいる気持ちもわかります。だけど、ここで考えてみて欲しいのが、「自分が選んでいるブラウンは本当に正解なのか」という点です。
ブラウンは皆になじみ深いからこそ、<どれを選んでも・どんな風にメイクしても>奇抜に見えることはないでしょう。だけど、素敵に見えるかと言えば、また別の話です。
ファッションで例えるなら、一見無難に見えるけれども実は、色や素材・質感・シルエット・着る人のスタイル・コーディネート…によってはとんでもなくダサく見えてしまう「シンプルな白Tシャツ」と同じ。人気の定番色だからこそ、世の中には色味・質感の違うブラウンが無数に溢れているため、ちょっと間違うだけでも全然素敵に見えないって、気付いてますか?
「ブラウンを選べば良いってものじゃないよ!」と長々と語りましたが、ここまで読んで、「そんなことはないわ」と思っているそこのあなた。それは、
のどれかです。1ならもう問題ないので、ここで離脱して頂いて構いません。2の方は、若い時ならではのハリのあるお肌やツヤやかな髪・まつ毛が失われたときのために、今からぜひカラーにチャレンジしてみてください。そして、3の方は…どうしましょうね(遠い目)。
まだ納得できない方のために、「大人女性こそカラーアイを取り入れて欲しい」理由を力説するとしましょうか。
ちなみに、本来オフィスメイクはブラウンが正解なのではなく、“上品かつナチュラルに見える色”がベターのため、品位を損なうことなく自分がより美しく見えれば、他の色でも何の問題もありません。
冒頭でも触れたように、アイメイクにおけるブラウンは、シンプルな白T。そして、「ブラウンメイク=白T×デニムコーデ」です。もう言いたいことはお分かりでしょう?
シンプルコーデって、スタイル抜群の女性やスリムな若い女性ならサラリと素敵に着こなせるけれど、大人や体型に自信のない人はそう簡単にはいかないと、皆さん気づいていますよね?だから街中には、ただ着るだけで“ちょっぴりオシャレでちょっぴりスタイルが良く”見える、ハイウエストのワンピースやワイドパンツなんかに身を包む女性が溢れているのでしょう?
メイクだって同じです。お洋服で着痩せやスタイルアップを目指すように、お顔のコンプレックスや年齢悩みも、カラーメイクでカモフラージュしちゃいましょう。
ブラウンアイシャドウって、元々は“目元に影をつけて、まるで外国人のようにホリを深く見せることで、瞳を印象的に見せる”メイクテク。若くてハリのあるまぶたはそれで良いけれど、くぼんだ大人の目って、最初からホリ、ありますよ。アイシャドウベースや明るいアイシャドウでくすみを払ってから、再度ブラウンをのせてくすませる。え、そのメイク、冷静に意味あります?
大人は天然の影を活かしつつ、明るいカラーを目元にのせて、コントラストをハッキリさせた方が、若々しく魅力的に見えるもの。この夏トレンドのオレンジは、ブラウンからシフトチェンジしやすく、自然に明るさを加えてくれるので、カラーデビューにはもってこい。
肌ツヤや髪・まつ毛のハリが失われるのみでなく、白目の色も濁り出すのが悲しき大人。数年前に「瞳の色がクリアに見える」とネイビーのアイライナーがブームになりましたよね?あれって、老化とは無縁の赤ちゃんなどは白目の色がブルーがかっていることから、青の色を反射させることで、若き日の瞳に近づけているんです。
その他、シルバーのラメ・パールやトレンドの青ラメ、偏光パ―ルの入ったアイシャドウを使うことで、レフ版効果が生まれ瞳自体をピュアに見せることが可能に。
なんだか白目の色に輝きがないと思ったら、ブラウンメイクをする際も、上記の色味を重ねてあげると、懐かしき瞳がよみがえります。
「パーソナルカラー理論」では、ファッションのお話で「無難と言われる黒は、実は似合わない人が多い」とよく言われていますが、それはメイクの世界でも同じこと。ブラウンだって、全員に似合う色ではありません。
【30代のリアル美容#15】で詳しく触れたように、シミやシワ・くすみ・たるみなど、悩みが発生する大人女性は、パーソナルカラー理論に基づく「似合う色」を積極的に取り入れたほうが、より若々しく美しく見えます。
そのため、ブラウンをどうしても使いたいのであれば、ブラウンの中でも似合う色や質感の吟味が必要。そしてそんな吟味を真剣にするよりも、そもそもの「似合う色」を用いたほうが、ずっと簡単に垢抜けます。
一人で熱く語ってしまいましたが、どうでしょう。ブラウンメイク主義の皆さま、カラーメイクに興味が湧きましたでしょうか?
私は、決してブラウンメイク自体を否定したいわけではありません。私も、口紅を主役にしたいときはブラウンのアイシャドウを使うし、爽やかな自分を演出し印象操作をしたいときにはブラウンメイクを活用しています。
私の願いは、「カラーメイクをきっかけにメイクの幅を広げることで、いまより魅力的な自分に出会って欲しい」ということ。
つまり、あくまでブラウンはワードローブの1つとしておき、カラーメイクと分け隔てなく同じ割合で「今日はブルー、明日はレッド、明後日はグリーンで、明々後日はブラウンにしようかしら」のように、絶対至上主義でも定番でもなく、「数ある選択肢の1つ」と思って頂きたいのです!
私の文章が響かない方も、本物の可愛いコスメたちを見ればきっと心が動くと思うので、次回はおすすめのコスメを実際にお見せし(コスメの力を借り)ながら、少しでも興味を持ってくださった方へ向け、コスメの選び方と簡単な取り入れ方をプレゼンします。