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今回は筋肉の維持に関係する「マッスルメモリー」についてご紹介します。
筋トレを何年も続けてきた人が筋トレを止めたらどうなるか、答えは「時間の経過とともに環境にあった筋肉量になる」です。筋トレをやめれば減るのは当然ですが大事なのはここからで、よくTVで俳優が役に合わせて体型を変えている様子が報道されていますよね?
「ムキムキ」だったと思ったら次は「細く」なっていて、さらにまた「ムキムキ」に戻っているのを見ると驚くと思うのですが、実はこの俳優の場合、細い体型から元のムキムキに戻るのはそんなに「難しいことではない」のかもしれません。
なぜ難しくないのか、それは体型を戻しやすくしている「マッスルメモリー」の存在が関係しているからなのです。
昔育てた筋肉は年月が経過して減ってしまっても、「短い時間で元に近い状態まで戻す」ことができます。ここでは筋肉を記憶する「マッスルメモリー」についてご説明しますね!
まずは筋肉が成長する原理をご紹介します。筋細胞にはDNAが入る「核」があり、その数は筋肉の大きさによって異なります。筋肉が大きくなる原理は、筋トレをして「核」の数を増やすことで、「核」の周りに筋肉がつくから大きくなるということです。
つまり、「筋トレ」→「核が増える」→「筋肉がつく」の繰り返しで筋肉を成長させていくということです。
筋トレをやめると「核」の周りについた筋肉は減ってしまいますが、「核」そのものの数は変わりません。これがどのような意味があるのかというと、普通であれば筋トレをして「核」を増やすことで筋肉がつくといった流れですが、筋トレを止めても「核」の数は変わらないので、「筋トレ」→「筋肉がつく」といった「核を増やす」を抜かした段階飛ばしが可能になるのです。
つまり筋トレを止めても、短い時間で元に近い状態まで戻せるということになります。これが「マッスルメモリー」のメカニズムですが、実はまだ未解明な部分もあるのが現状なので、今の時点での有力な情報として参考程度に聞いてくださいね!
これはまだ研究中なので完全には言いきれませんが、有力とされているのが「15年」だそうです。しかし、20代の頃に鍛えていた人が70代になっても「筋肉を大きくすることができた」との情報もあるので、今の時点での結論としては「15年間は100%近いマッスルメモリー」で、それ以降は「少しずつ減少」していくと考えられています。
これまでの内容から「マッスルメモリー」があるので、筋トレをして「核」を増やしておけば、年をとってからもすぐに元に戻せることがわかりました。しかし、最初の土台作りはやはり「若い頃」の方が有利なので、筋トレをしたいと思ったら「今からはじめたほうがいい」かもしれませんね。
話は変わりますが、そもそもマッスルメモリーという遺伝子は何のためにできたのでしょうか?それは「人間の環境適応力」によって生まれたもので、氷河期の時代を生き抜くために人間は「体温を保つ」ようになり、重いものを運ぶ環境に対応できるように「筋肉を成長」させてきたと言われています。
この「環境適応力」を「マッスルメモリー」に当てはめると、「昔経験した厳しい環境(筋トレ)は今度またやってくるかもしれないので、いつでも対応できるように準備をしておく」ということになりますね!
例えば、学生時代に部活で鍛えた身体は卒業後、年月の経過により衰えていきますが、社会人になってからもう一度鍛えると学生時代に近い状態まで身体を戻すことが可能ということです。
マッスルメモリーで、昔鍛えた身体に戻しやすくなることがわかりました。では土台になる筋肉をつくるのに年齢は関係あるのでしょうか?これについてご説明します。
まったく「筋トレをしていない人」のデータになりますが、「20代~30代」をピークに「60代」までゆっくり減少していき、「70代」以降は急激に筋肉量が減るそうです。
運動能力のピークに合わせて筋トレをするのが一番なのですが、男性と違い女性の運動能力は13歳から大きく下がることがないので、「骨密度」が高い20歳前後~40代が筋肉を大きく成長させるのに最適な年齢だといえます。
しかし60代でも筋肉を成長させることは可能なので、悩んでいるようならまずは一度やってみるといいかもしれませんね!
筋トレの心強い味方「マッスルメモリー」についてご紹介しました。おそらくはじめて聞いた女性も多いと思いますが、今まで疑問だった「筋トレを止めたら元に戻る」の答えがでたのではないでしょうか?
どのような形であれ一度鍛えた筋肉は財産になりますので、今のうちから筋トレをはじめてみてはいかがでしょうか!