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大人ニキビは、「フェイラインや口の周辺にできやすいことと繰り返しできること」が大きな特徴です。また、皮脂の過剰分泌が原因でできる思春期ニキビに対して、大人ニキビは皮脂の分泌がさほど多くない乾燥肌の方にもできやすいのも特徴の一つです。
大人ニキビの原因は、
など、これ!と一つに絞ることが難しく、これらの要因が複雑に絡み合って原因となっているので、厄介なのです。そして、これらの要因が角質肥厚から毛穴のつまりを引き起こし、ニキビへと繋がってしまいます。
今回は、大人ニキビを治すためにやっているはずが実は間違っているスキンケアをご紹介します。
ニキビができてしまう=皮脂が多いから、さっぱりスキンケアをしていませんか?
確かに、皮脂が多いとニキビができやすくなってしまうのは事実ですが、それは思春期ニキビの話。大人ニキビに関しては乾燥が原因でニキビができてしまうことのほうが多いのです。なぜなら、肌が乾燥していると「皮脂が足りないから、もっと皮脂を作らなきゃ」と肌がありがた迷惑な勘違いをしてしまい、過剰な皮脂分泌へと繋がってしまいます。その結果、大人ニキビができてしまうのです。
ニキビができやすいからと、油分少な目さっぱり系のスキンケアアイテムを使っていませんか? もしくは油分を徹底的にカットしたスキンケアをしていませんか? そのケアは繰り返しできる大人ニキビの原因になっている可能性もあるので、すぐに保湿メインのスキンケアに切り替えましょう。
また、しっかり保湿しているのにニキビができる……という方は、スキンンケアアイテムの量が足りないのかも。パッケージに記載されている適量よりも気持ち多めに手に取って、フェイスラインや口周辺に、手のひらだけでなく細かい部分には指先も使ってスキンケアアイテムを浸透させましょう。
ニキビができてしまう原因は、ターンオーバーの乱れにより古い角質がいつまでもはがれずに溜まってしまい、毛穴を詰まらせてしまうこと。なので、角質ケアは大人ニキビの予防には有効です。
しかし、角質は本来肌の潤いを保ち、外部刺激から守るためのもの。その角質を拭き取り化粧水やピーリングなどで無理に取り除きすぎてしまうとバリア機能が低下してしまい、肌は乾燥してしまうだけでなく、外部刺激に弱くなってしまいます。すると、大人ニキビのみならず、様々な肌トラブルが起こりやすい肌になってしまうのです。
そのため、角質ケアのやりすぎはNG! 拭き取り化粧水やピーリングなどは肌のざらつきを感じた時だけのスペシャルケアにとどめておきましょう。
ニキビが赤く腫れあがったり、黄色く膿を持つほど悪化してしまったりする原因は、アクネ菌や黄色ブドウ球菌が毛穴の中で増殖してしまったから。そのため、殺菌作用のあるスキンケアコスメを使うと炎症を起こしたニキビは沈静化されます。
しかし、殺菌作用のあるスキンケアアイテムをニキビが落ち着いているときも使うのはあまりおすすめできません。なぜなら、肌の常在菌を減らしてしまう可能性があるからです。肌の上は小宇宙のようにたくさんの菌がひしめき合って生活しています。良い菌も悪い菌も中立な菌も、互いに影響しながら美肌へと導いてくれるので、殺菌作用のあるスキンケアアイテムを使いすぎてしまうと、これらのバランスを乱してしまい、バリア機能が低下してしまい、結果的にニキビが悪化してしまうこともあるのです。
なので、殺菌作用のあるスキンケアアイテムを使う際は、赤ニキビや黄ニキビなどのひどいニキビがあるときだけにしましょう。
長引く大人ニキビができやすい方がやりがちなNGスキンケアを紹介しました。思い当たる節はありましたか? 今日からNGスキンケアを見直してみてくださいね。
実は筆者もフェイスラインにぎっしりできた大人ニキビに悩まされた時期もありました。ニキビがひどかった時期には、今回紹介したNGスキンケアはすべてやっていましたが、当然治ることはなく悪化の一方……。しかし、徹底的な保湿を心がけて生活習慣を見直すと、徐々にニキビが治り、今では褒められるくらいの美肌になったのです!
正直大人ニキビの原因は生活習慣にも及ぶので、スキンケアだけで治すことは厳しいですが、間違ったスキンケアを続けていればニキビが根本的に治ることは難しいでしょう。
生活習慣を見直すのはもちろん、自身のスキンケアを徹底的に見直して、大人ニキビができない肌作りをしましょう!