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今回は流動床インタフェースの紹介とVRにおける乗り物のような筐体の有用性についてまとめていこうと思います。
3月2~4日に明治大学中野キャンパスで開催されたインタラクション2017にて、お茶の水女子大の的場やすしとものつくり大の菅谷諭氏の共同開発で生まれた「流動床インタフェース」がインタラクティブ発表賞を受賞しました。
「流動床インタフェース」は、砂を液体のように変えてカヌーなどを体験できるVRシステムです。
砂の下から大量の空気を送風することで砂が振る舞う、砂にかかる重力砂を噴き上げる空気の力が釣り合うと砂全体が液体のように流動化します。
この「流動床」と呼ばれる現象を利用し、VRデバイスと組み合わせカヌー体験を可能にしたのが「流動床インタフェース」というわけです。
実験では1.1m × 1.7mの巨大な水槽に空気供給パイプを巡らせ、1トンの砂を入れて人体が浮く流動床システムを作製。
コンプレッサーから供給する空気量で砂の粒子同士の摩擦を調整し、流動体の粘度や抵抗を調整できるので様々なアトラクションに応用できそうです。
現在特許出願中のようで、年内の特許取得、技術移転を目指しているそうです。
砂は水より腐ることもなく、管理も容易で安全にアトラクションに転用できそうなので今後のVRアトラクションでもこの技術が使われるかもしれません。
またアトラクションだけではなく、サーフィンやウォータースポーツの練習シミュレーターとしても技術転用できるので大変注目出来る技術だと思います。
今回紹介した「流動化インターフェイス」のようにVRと乗り物を用いたアトラクションは多く登場しています。
VRの酔いの問題て、VRは移動する際に自分が歩いていないのに画面上では映像が動いていたりして、その現実とVR空間の映像の格差で酔いが発声します。
乗り物タイプのVRであれば、乗り物がVRの映像に合わせて動いたり揺れたりすることでそのギャップを埋め酔いを感じにくくする作用があるのです。
また没入感の観点からも乗り物は有効で、VR空間の中でも乗り物に乗っていれば、現実とバーチャルのギャップを埋め、没入感を高めてくれます。
このように乗り物とVRを組み合わせるアイディアは非常にVRアトラクションとしてメリットが多く、各地のVRアトラクションで乗り物+VRのアトラクションが体験できるのです。
ここからは乗り物とVRを合わせることで高い没入感を実現したVRアトラクションの実例を紹介いたします。
バンダイナムコエンターテインメントがVRの実験やコンテンツ制作の為に立ち上げた、project i canの第一弾として、お台場で期間限定で行われたのがVRzoneです。
コンテンツは期間中に追加されたり、vrinsideでも何度か取り上げました。
VRzoneで乗り物に乗り込むアトラクションはいくつもあり、電車運転を楽しめる「トレインマイスター」。
巨大ロボットの操縦を体験できるまったく新しいオリジナルロボットゲームの「アーガイルシフト」
スキーボードに乗り込み、大迫力のスキー体験ができる「スキーロデオ」
あのボトムズを運転できるとおっさんホイホイで話題となった「装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎」
などなど他にもたくさんのVRアトラクションで楽しむことが出来ました。中でも注目だったのが、「ガンダムVR」です。
ガンダムの手に乗ることのできる「ガンダムVRダイバ強襲」はガンダムの手を模した形の乗り物とHMDを用いたVRアトラクションで
VRの映像に合わせて、筐体が揺れたり、ガンダムの戦闘中になった際には熱の表現まで再現した没入感の高いアトラクションでした。
VRzoneは期間限定の開催だったのでもう体験できないと思われていましたが、大阪ガンダムスクエアにて復活しました!
こちらも期間限定のアトラクションで3月末まででしたが、4月5日まで延期しています!今がチャンスです!
ダイバ強襲やVRzoneの取材記事がこちらにございますので詳しく知りたい方はコチラを参照してみてください!
ありがとう!「VR ZONE Project I can 」最後にガンダムVR、ボトムズ、マックスボルテージも体験してきた!
そして、2017年夏には、大好評だったVRzoneが新宿に復活するそうです!詳しくは以下の記事チェック!
アメリカ全土に展開された遊園地、「シックスフラッグス」はサムソンと共同開発でGearVRを利用したVRジェットコースターを発表しています。
このVRコースターは、従来のジェットコースターにVRデバイスを追加してやることで普通のジェットコースターでは体験できない新しいジェットコースターの提供に成功しています。
このVRコースターは非常に好評の様で、DCとコラボレーションしたスーパーマンが登場するもの等など、多くのバージョンがリリースされています。
台湾のゲームメーカーFuturetownが開発した新しいVRプラットフォーム「Totalmotion」
TGS2016でも展示され大好評だった本プラットフォームは、従来のVRのHMDと組み合わせることで様々なシチュエーションに合わせた体験をかのうにする乗り物型のデバイスからなります。
スキー・乗馬・バイク・サーフなどVRのコンテンツごとにパーツを組み替えて対応できる柔軟な設計になっており、将来的にはパーツ別の販売などにも対応するかもしれないなど広い視野で開発をおこなっています。
乗り物に乗ったりして楽しめるVRコンテンツの普及にはこのようなプラットフォームがあるとさらに大きく広まりそうです。
パーツを組み替えることで多くのコンテンツにも対応可能な点なども、注目できますね。
TGSでの「Totalmotion」の出展の模様はコチラで確認できます。
2017年のアトラクション導入に向けてFuturetownの開発した5D Totalmotionがテーマパークを席巻する?
池袋にあるサンシャイン60展望台、スカイサーカスには乗り物に乗り込み体験できるVRアトラクションが用意されています。
引用元:http://www.skycircus.jp/enjoy/
「TOKYO弾丸フライト」は池袋サンシャイン60から筒状の筐体に乗り込み、VR空間で展望台から大砲の弾丸になって飛び立ち、東京の街を弾丸ツアー出来るアトラクションです。
実際に展望台の外に向けて飛び出す演出で迫力があり、かるいジェットコースターのような爽快感と恐怖を味わえます。
引用元:http://www.skycircus.jp/enjoy/
「スウィングコースター」はブランコの様な乗り物に乗り込み、「弾丸フライト」とくらべ比較的マイルドに東京の空を空中遊泳して楽しむことが出来ます。
まったりと東京の街並みを空から浮遊する心地のいい体験を出来るのでお子様や家族連れでも楽しむことが出来そうです。
また、サンシャイン60展望台は4月21日(金)で、オープン1周年を迎え、アニバーサリー記念イベントとして、新VRアトラクション、 超高層ビルからの脱出ミッション!!「SKYエスケープ ~高所恐怖体験~」の提供を開始するそうなのでこちらもチェックです!
他にもコンテンツの詳しい話を伺ったインタビュー記事や実際にアトラクションを体験した記事もあるのでチェックしてみてください!
【体験レポ】池袋のサンシャイン60展望台SKY CIRCUSのVRアトラクション「TOKYO弾丸フライト」「スウィングコースター」体験
「Galaxy Studio」はGearVRでおなじみのサムソン社が全国各地で期間限定で開催しているスマートフォンの新製品「Galaxy S7 edge」をはじめ、本格バーチャルリアリティが楽しめる「Gear VR」や、グローバルで発表されたスマートウォッチ「Gear S3」などを一度に体験出来るイベントです。
引用元:http://www.samsung.com/jp/galaxy-studio/
GearVRと連動した本格バーチャルリアリティで、カヤックでの渓流下りとマウンテンバイクでのオフロード走行を体験出来たり、バーチャルジェットコースターが楽しめる大好評の「VR 4Dシアター」などVRコンテンツのほかにも
サムソンの新製品を利用した、常識を超える体験を提供してくれます!
現在福岡のソラリアプラザにて3月28日まで開催中!そのほかにも全国を回る予定なのでまだ体験してない人は公式サイトをチェック!
「Galaxy Studio」公式ホームページはコチラ
過去の開催状況のニュースなどは以下の記事にございます。
英国のテーマパーク「THORPE PARK」は、HTC Viveを用いたVR幽霊列車アトラクション「Derren Brown’s Ghost Train」を明らかにしました。
3月31日からオープンするこのアトラクションは、列車のに乗り込んでから、VRデバイスを装着して楽しむホラーアトラクションとなっており、オープン前で詳しい情報は少ないですが、怯えた表情のHTC VIVEを装着した体験者の写真や意味深な画像などが公開されています。
ドイツのICAROS社が開発したVRを利用して楽しく楽しく前進をフィットネス出来るフィットネスマシーンです。
HMDとくみあわせて使うことでスーパーマンのように空を飛んで楽しむゲームコンテンツを遊んでいるだけで知らぬ間に全身のフィットネスができてしまうというすぐれもの!
筐体の価格は7,900ユーロ(約96万円)と高価で本体だけで120kgもあるので自宅に置くのには適していませんが、全国のフィットネスクラブなどで導入されれば人気に火が付きそうな気がします!
詳しいニュース記事が以下で見られますので気になる方はチェックしてみてください!
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