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田島メンター、エンジニアに転職するためにIT企業を調べているのですが、どのようなIT企業を目指したらいいか分からないです・・・そもそもどんな種類の会社があるのでしょうか?
IT企業には大きく分けて3種類あるんだ。
最近は「自社開発を行っている企業を目指すべき!」とか「SIerはブラックだ!」とか言われることがあるけど、実は一概にそうとは言えなくて、きちんとそれぞれの企業を見て判断する必要があるんだよ。
今回はIT企業を3つに分類して着目すべきポイントについて話していきますね。
お願いします!
今回はどんな人にとって参考になりますか?
上記のような方は最後まで見るだけで、とても転職活動が効率良くなると思います。
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それでは早速解説していきます。
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田島:今回はこの順で説明していきます。
田島:まずは自社開発を行っている企業について解説します。
大石:そもそも自社開発を行っている企業ってどんな会社のことを指すんですか?
田島:自社開発を行っている企業とは、自社のサービスを持ち、自分たちで開発も行っている企業のことを指します。
自社のサービスとは、ITシステムをもとにした製品やサービスを指します。
スマートフォンのアプリやニュースサイト、年賀状作成ソフトなどをイメージすると良いでしょう。
自社開発を行っている企業は自社でサービスを持つので、ITシステムの開発だけではなく、サービスの企画やブランディング、運営など、多くのことを行っています。
田島:会社の例を5つ上げてみましょう。
日本を代表する自社開発企業です。
インターネット広告事業を中心とし、グループ会社にAmebaTVやスマホゲームの開発を行っているCygamesなどがあります。
ECサイト楽天だけではなく、楽天ペイや楽天銀行など多くのサービスを展開、自社開発を行っています。
日本のAIベンチャーの雄です。
AI技術の1つである深層学習など、最先端の技術を実用化しています。
弥生会計などのビジネスソフトウェアで高いシェアを持ちます。
介護ソフトウェアの開発と販売を行っています。
「ほのぼの」シリーズは業界トップシェアを誇ります。
田島:ざっとこんな感じですね。
大石:スキルアップできるか、という面ではどうでしょうか?
田島:もちろんスキルアップは可能です。
ITシステムの開発が自社のサービスと直結しており、高いスキルが要求される現場に身を置くことで自身もスキルアップできます。
小規模のスタートアップであれば、開発だけではなく企画や運営など、多くの工程に携わることができ、自社開発全体について学べます。
規模の大きい会社であれば、開発工程に集中し技術的なスキルアップが期待できます。
自社開発は仕事はハードかもしれませんが、スキルアップはしやすいと言えます。
大石:お給料が良くてホワイトだとよく聞くんですが実際はどうなんでしょう?
田島:待遇は会社の規模や状態によります。
すでに自社サービスが起動にのって収益を上げている会社の場合、良い待遇を期待できますが入社は狭き門です。
これから自社サービスの展開を目指すスタートアップであれば、あまり良い待遇は期待できないでしょう。
安定した待遇を期待するのであれば、SIerの方が向いているかもしれません。
大石:会社によって差が大きいんですね。
エンジニア未経験でも就職できますか?
田島:未経験からの就職難易度は「かなり高い」でしょう。
そもそも自社開発を行っている企業は少なく、さらにそのような企業は即戦力となる人材を求めているからです。
未経験の場合、最初から自社開発を行っている企業を目指すのではなく、一度SIerに就職し、2~3年しっかりと力を付けてからチャレンジすると良いでしょう。
大石:経験を積んで、自社開発企業に入るときに会社を選ぶポイントを教えてください!
田島:ポイントは3つです。
これらをしっかり吟味して会社を選びましょう。
大石:わかりました!
田島:次は、元請けメインのSIer(エスアイヤー)について説明します。
大石:そもそもSIerってどんな会社ですか?
田島:SIerとは、ITシステムの開発を主な業務としている企業です。
SI(エスアイ)はSystemIntegrator(システムインテグレータ)の略で、ITシステムの開発に関する工程全体を指します。
田島:ITシステムは複数の会社でチームを作って開発する場合が多く、その中で顧客から仕事を受注するリーダー的な会社を元請けと呼びます。
2次請けとは内情が違ってくるので今回は分けて説明します。
会社の例を5つ上げてみましょう。
官公庁に強い、日本のSIerの最大手です。
ビジネスソフトウェアを得意としています。
ITシステムの開発だけでなく、AI技術やエネルギー分野など多くの事業を行っています。
自社ブランドのパソコンを発売している数少ない日本企業です。
SIerとしても長年の実績があります。
業界ではCTCと呼んでいます。
ITシステムのコンサルティングから開発、運営まで幅広く対応しています。
このような会社が元請けをメインにしているSIerです。
大石:聞いたことはあるけど、何をやってるかは知らない会社ばかりでした。
元請けSIerはスキルアップできるかという側面だと、どうでしょうか?
田島:スキルアップは意識して行う必要があります。
元請けをメインとするSIerの場合、開発作業は自社で行わず、設計やプロジェクト管理が業務の中心である場合が多いでしょう。
エンジニアとして成長するためにはプログラミングや技術的なスキルを高めることが必要です。
SIerでスキルアップを行うためには、しっかりと目標を定め、自主学習も併用すると良いでしょう。
田島:一方で、待遇は一般的に良い方だと言えます。
元請けをメインとするSIerの場合、大企業である場合が多く売上も安定しています。
SIerが顧客から仕事を受注する形態としては、一括いくらで受注する請負契約と、一人月いくらで受注する準委任契約、一般的にはSESと呼ばれるものがあります。
元請けの場合、単価も高く仕事量を自社でコントロールできます。
過度な残業も少なく、福利厚生もしっかりとしており、休暇なども取りやすいでしょう。
安定を望むのであれば元請けをメインとするSIerがおすすめと言えます。
大石:元請けSIerは未経験からの就職はしやすいですか?
田島:未経験からの就職難易度は「やさしくはない」でしょう。
現在IT業界は人材不足であり、エンジニアを積極的に採用しています。
とはいえ大きめの企業がメインになるので、採用難易度はそれなりに高くなります。
田島:エンジニアでなくてもそうですよね。
未経験から入社する場合、自分のスキルをしっかりと示すことが必要です。
スクールなどでプログラミングの学習を行ったり、情報処理技術者試験の取得にチャレンジしておくと良いでしょう。
大石:やはりそれなりに勉強が必要なんですね。
元請けメインのSIerを選ぶときのポイントを教えてください!
田島:SIer(元請けメイン)を選ぶときのポイントは以下の3つです。
求人票を見たり、応募する前に再度見て、しっかり見極めましょう。
大石:わかりました!
田島:最後は二次請けメインのSIerです。
これらは元請けのSIerから受託したITシステムの開発を主な業務としている企業です。
実は日本のIT企業の約90%をしめます。
二次請けだけでなく、三次請けや四次請けなどの場合もあります。
SIerが顧客から仕事を受注する形態として、請負契約とSESがあることは先程に説明しましたよね。
二次請けをメインとするSIerの場合、一人あたり月額いくらのSESが主流であることが一般的です。
職場は自社で行う場合もありますが、元請けの企業に出向いて勤務する場合も多いでしょう。
二次請けをメインとするSIerは中小企業が大多数ですが大企業もあります。
会社の例を5つ上げてみましょう。
ここらあたりですね。
大石:意外と知ってる会社があって驚きました。
スキルアップはできるんでしょうか?
田島:スキルアップは自主学習を中心に行う必要があるでしょう。
二次請けをメインとするSIerは業務内容を自社で選べないため、継続的なスキルアップが難しい状況にあります。
田島:ただしSIer業界の常識は身につけることができます。
SES契約は数ヶ月から数年で行われ、業務内容は毎回代わる場合がほとんどです。
3ヶ月プログラミングを行い、3ヶ月テストだけを行う、という場合もあります。
運が良ければ自分に合った業務に携わることができる可能性もありますが、継続的に自分の希望する業務に就くことは難しいでしょう。
そのため、自社開発や元請けSIer、フリーランスエンジニアへキャリアアップするための登竜門として経験する人が多いです。
大石:ブラックという噂もたくさんありますよね。
田島:どの業界にも等しくあるように、ブラック企業はあります。
ただ、すべてがそうでないので、しっかり自分で会社を見極める事が重要です。
もし二次請け以降の会社がすべてブラックだとしたら、日本のIT企業の90%がブラックということになってしまいます。
実際は、首都圏の場合、待遇は良い方でしょう。
ただし地方や中小企業の場合は高待遇とは言えないといった感じです。
これは自社開発をメインとした企業と同じですね。
給与体系が歩合制となっている場合は特に注意が必要なのでそこは事前に見極めてから入社しましょう。
大石:しっかり自分で調べて、考えて入社することが大切なんですね。
これはどの業界でもどんな職種でも言えることですね。
未経験からの入りやすさはどうでしょうか?
田島:未経験からの就職難易度は「やさしい」といえます。
また、入社後に研修を行っている会社も多くありますのでエンジニア未経験者には優しいですね。
ただし、入りやすいからと言って何もせずに入るのは良くないです。
未経験から入社する場合、全くITの知識がないと苦労することになります。
最低限、パソコンの基本的な使い方は身につけておきましょう。
ITパスポートなどの初心者向けの資格試験にチャレンジするのも良いでしょう。
スクールや独学でプログラミングを学んでいるとなおよしです。
田島:ここで大事なのはプログラミングを学ぶだけでなく自分のサービスをポートフォリオとして出せるレベルにまでなっておくことです。
学校の受験と似ていますね。受験では、どれだけ勉強しても問題が解けないと点が取れなくて合格できないですよね。
プログラミングもそれと同じで、アウトプットを出せて初めて土俵に立つことができるんです。
大石:わかりました!しっかりサービスを作るところまでやりきります!
田島:最後に、SES企業を選ぶときのポイントです。
これらをエンジニアの知り合い、スクールのカウンセラーやメンターと相談して慎重に判断しましょう。
まとめです。
今回は、IT企業の業種を以下の3パターンに分けて解説しました。
いかがだったでしょうか?
IT業界にも業界の常識というものがあります。
未経験の方は、最初からフリーランスや自社開発を行っている企業を目指さずに、SIerでしっかりと業界の常識とスキルを身に付けてから、自身の目標に向かってチャレンジすると良いでしょう。
日本のIT企業のほとんどが、二次請け、三次請けを行っている中小企業のSIerです。
その中でも社員を大切に扱い、キャリアアップに向けた育成を行っている企業は多くあります。
キャリアアップについての考え方など、それぞれの企業の情報をしっかりと集め、より良い企業でのキャリア形成を目指しましょう。
とっても参考になりました!ありがとうございます!高評価押しておきますね。
ありがとう!ゆかりちゃんもがんばってね!自己実現を応援しています。
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