「自分には何もない」の錯覚を捨てよ。大企業のスキルを正しく翻訳して社外と共創する個人DX
日本オムニチャネル協会とDXマガジンが共催する「セカンドライフアカデミー」は、ミドルシニア層が人生100年時代において自分らしく輝き続けるための学びと共創の場です。第3回となる今回は、トヨタ自動車で13年間活躍した後に海外ノマドワーカーへと転身した大澤あつみ氏をゲストに迎え、「大企業の経験・スキルの活かし方・潰し方」をテーマに、実践的な議論が繰り広げられました。
大企業で「自信を失う」構造と、社内の当たり前に宿る価値
講演の前半、大澤氏は「大企業で評価されていても社外で通用するスキルがないと思い込んでいた」自身の経験を振り返りました。大企業では優秀な同僚との比較や分業体制、内向きな評価基準により、自らの実績や能力を過小評価してしまう構造があると指摘します。
しかし、一歩社外に出てみると、議事録の作成や会議のファシリテーション、業務プロセスの可視化といった「社内の当たり前」が、中小企業や外部プロジェクトで極めて高く評価されることに気づいたと語ります。文系ジェネラリストが培ってきた調整力や段取り力、自走力といった**「仕事の基礎体力」は、環境を変えることで大きな価値に変わる**と説きました。
社外で嫌われる「毒」と、求められるスキルの境界線
後半は、リーダーの亀卦川氏、サブリーダーの大桃氏を交えてパネルディスカッションが行われました。大企業のスキルが社外で仇となるケースとして、スピード感の欠如や「前の会社ではこうだった」と語る“出羽守(でわのかみ)”、無意識の上から目線や身の丈に合わない提案などが挙げられました。
大企業でのマネジメントや手法をそのまま持ち込むのではなく、「相手の環境や文化に合わせて自分のスキルを翻訳し、信頼関係を築くこと」の重要性が語られました。また、大企業の看板やリソースは在職中に使い倒し、社外に目を向けておくべきだというリアルな助言も共有されました。
質疑応答と次回開催のご案内
質疑応答では、「定年間近になって焦るのではなく、今のうちから自分のスキルを棚卸しし、セミナー参加や社外コミュニティなどで小さく一歩を踏み出すことが大切だ」と締めくくられました。
次回のセカンドライフアカデミーは10月29日に開催予定です。「50歳・資金ゼロから始める資産運用」をテーマにお金のリアルを学びます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。